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10冊目 真相はこれだ!
真相はこれだ!

祝 康成著

新潮社 (2004.3)


評価:☆☆

 昭和を騒がせた8つの事件、その真相に光を当てる。事件は様々な分野から集めてきただけのことはあり、そういった意味で様々な側面を思い起こすことができるかも知れないが、散漫な印象をぬぐうことはできない。また、300ページにも満たない本で8つの事件を追いかけるには紙面が足りない感を受けるのは否定できないのもある。しかし、それらの事件のざっくりした「粗筋」を知るには丁度良いかも知れない。で、気になる8つの事件であるが、以下のとおり。

1.美智子皇后「失声症」の真相
2.府中「3億円事件」で誤認逮捕された男の悲劇
3.丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか
4.美空ひばりが「紅白」から消えた日
5.発案者不明?!「成田空港」最大のミステリー
6.疑惑の「和田移殖」33年後の新証言
7.潜水艦「なだしお」東京湾衝突事件で隠されていた「無謀運転」
8.世紀の対決「猪木・アリ戦」の裏ルール

 斜線はあまりに興味が無いので読んでいない章。皇族にも美空ひばりにも格闘技(正確にはプロレスは基本的に八百長なので格闘技では無いのであるが)にも食指は動かないの。

 3億円事件は誤認逮捕された男のその後を追いながら、真犯人と思われる男をサイドストーリーとして織り込む構成。真犯人と思われる男は当時19歳で素行が悪く、疑われる余地が大いにあったのだが担当刑事が単独犯による犯行というストーリーにこだわったため失敗に終わった話であるとか、男の親が現職の警官だったりと相変わらず警察は身内に甘いなぁと思わされる話にオイオイ、と思わされる。(なお、この男は青酸カリで自殺)

 丸山ワクチンは、正直私としては疑わしいと思っている。が、臨床試験では効果があったとする結果が出ていたなど、意外な話もあり、大変興味深かった。癌を巡る状況は伏魔殿じみたところもあることを再確認。

 和田移殖については共同通信社社会部移植取材班編著の『凍れる心臓』で徹底した調査がなされているので、全く新味が無かった。これにこそ興味があったのにちと残念。まあ、和田が生きている人間を二人、虚栄心のために人体実験にかけて二人とも殺してしまったという事実を改めて確認できただけで良しとするか。本当に和田移殖の問題に興味があるなら、前述の『凍れる心臓』は必読である。

 で、成田空港の発案者である。これが不明というのはどう考えてもおかしい。読んで驚いた。発案者が不明なのは、なんと言うことは無い。責任を取って何かを進めようとする当然のリーダーシップが、それを持つべき人に欠けていた、という話であった。なにがどう欠けているのかは本書で確認してもらうにしても、何人も死者をだすことになるほど大きな事案を通そうとする者達のその無責任さには腹も立とうというものだ。責任の少なからぬ一端は土地収用反対運動を反政府運動と理解してコミットした左翼過激派団体にあることは疑い得ないのではあるが、それにしても情けない。リーダーは権限を持つ代わりに責任を取らなきゃならんのだ。その自覚が無いなら、責任者になってはいかん。

 なだしお事件は唖然とさせられる。ハワイ沖の事故に近い、本当に無責任で腹立たしい。なだしおが恐らく一方的に悪いのに対し、衝突された船の船長は・・・
 悲劇を繰り返さないためには、徹底した調査とそれに基づく対策が必要なのだ。そして、決して忘れてはいけないのは、情報は秘匿したら死んでしまう、ということだ。秘匿してしまえば、また、きっと、事件は起こる。なにがどう悲惨なのかは本書に当たってみて欲しい。

 興味ない話題が多かったので辛目の評価ではあるが、それぞれよくまとまっているのと章立てが短いので時間が余り無い時に読むぶんには楽しめるかもしれない。
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ノンフィクション | 2004/03/08(月) 18:09 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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