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1417冊目 三国志〈第2巻〉
三国志〈第2巻〉 (文春文庫)三国志〈第2巻〉 (文春文庫)
(2008/10/10)
宮城谷 昌光

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評価:☆☆☆


 迂遠なる宮城谷三国志の2巻は、跋扈将軍と呼ばれた梁冀の跳梁跋扈で始まる。彼の専横を許したのは、間違いなく後漢の皇帝が次々と早死したことである。皇帝権力が定まらず、幼帝が即位することで外戚が権力を握る。皇帝は長じて外戚を疎むが、頼りになるのは宦官しかいない。斯くして、外戚と宦官とが皇帝に集中する権力を壟断することがただ繰り返される。

 恐るべきことに、1巻と2巻のほとんど全てを費やして、皇帝を支軸にした外戚と宦官の血生臭いシーソーゲームが描かれているのだから、後漢の民衆は報われない。

 我らが曹騰(曹操の祖父の宦官)もまた、時代の中を泳いでいく。順帝亡き後、彼は梁冀を桓帝擁立へ向かわせる。桓帝が立たなければ曹騰にも破滅が待っていたと見れば、正当防衛に属する行為と言えなくもない。しかし、暗愚な桓帝を選んだのは失敗であった。

 とは言え、桓帝時代を暗黒のものとしたのは間違いなく梁冀である。この貪婪な男の生涯をこれでもかと描き出す2巻の前半は読んでいてウンザリさせられるのであるが、困ったことに後半も改善が見られない。何故か?梁冀が失脚して族滅となって暫くして、桓帝が崩ずる。その後を継いだのが、これまた暗愚な霊帝だから。

 外戚と宦官に加え、皇帝を輔弼する一翼たる官僚。彼らは鋭く宦官と対立した。しかし、皇帝と皇后に侍り続ける宦官と比べると、官僚の力はいかにも弱い。従って、宦官を排して皇帝権力を中心に政を進めようとする彼らの営みは、手痛い敗北を喫することになる。それは、宦官による官僚の大弾圧という形を取る。史上に悪名高い、党錮の禁がそれだ。

 第一次党錮の禁、第二次党錮の禁を経て、有力な官僚は尽く中央を逐われてしまう。宦官が権力を壟断し、社会には鬱屈した思いが溜まりに溜まっていく。社会に横溢する負の感情が臨界点を越えた時、遂に大動乱が勃発する。黄巾の乱が、それだ。

 ここに至って、ようやく三国志を彩る英雄たちが姿を表すことになる。彼は宦官がのさばる後漢の朝廷にあって、絶好のスタートを切ったと言えなくもない。なにせ、出自は大宦官の曹嵩の孫。彼は息子となった曹嵩を売官で太尉につけてやったのだから(奇妙なことに、宮城谷三国志ではこの事実が描かれない。曹騰の評価を落とすことを嫌ったか?)、出世には最も近いところにあった。

 一方、自らの才覚だけで名を上げてきたのが孫堅。彼の非凡な将器がいたるところで発揮されている。後漢は崩壊の寸前にあるが、こうした猛将はいたのだ。

 劉備もまた、歴史の表舞台というには程遠いが姿を見せる。黄巾賊討滅に向かった盧植の弟子として。もっとも、貧しい家庭に生まれ、叔父に学費を出してもらっているのに賭け事と音楽と服にうつつを抜かすのだから困ったものだ(笑)

 さて、実際の歴史の動きだけを見ると、黄巾の乱は後漢を滅ぼしたわけではない。確かに、その規模は大きかった。しかし、皇甫嵩と朱儁の活躍で、乱自体は程なくして鎮圧されている。むしろ、後漢の滅亡はその後に起こることにある。まるで歴史の転換点ともなったのは、ある野心家が権力を一手に握ったことにあるだろう。その人物が、本書の最後で姿を表す。

 その男の姓名を、董卓、という。
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その他小説 | 2014/04/08(火) 19:02 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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