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1416冊目 カラシニコフ II
カラシニコフ II (朝日文庫)カラシニコフ II (朝日文庫)
(2008/07/04)
松本 仁一

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評価:☆☆☆☆


 世界で最も出回っている銃火器は、まず間違いなくカラシニコフAK-47であろう。

 設計としては異例なことに部品と部品のクリアランスを0.3mmも取る(通常の銃は0.1mm)ことで、その隙間に異物が入り込んで不具合を起こすことを防ぐ、という逆転の発想の自動小銃である。戦場において、壊れないという特性は何にも代えがたい。しかも、メンテナンスも簡単である。おまけに、この銃は薬莢が詰まるというライフルにありがちな不良に対しても対策を行っていたため、信頼性という点では随一であった。

 開発者の名を戴くこの銃の名前は知っていたが、本書の前作に当たる『カラシニコフ I』で詳細を知った。この傑作ノンフィクションの続編ということで手に取ったのが本書。

 前作はアフリカの失敗国家を舞台にしていたが、今作ではまずコロンビアのメデジンを取り上げる。メデジンといえば、『パブロを殺せ―史上最悪の麻薬王VSコロンビア、アメリカ特殊部隊』で描かれた、麻薬を背景に国とギャングが熾烈な争いを繰り広げていた地である。なぜ、ギャングは政府の介入を拒むだけの強大な力を持っていたのか?そこにもカラシニコフの姿がある。

 本書が解き明かしたのは、このカラシニコフの入手経路だ。中国製のカラシニコフ模造品がアメリカの銃砲店へ収められ、それがコカインと引き換えに南米へ流れる。そして南米は不安定な国になる。銃と麻薬が結びついて、コロンビアに限らず、南米は反政府ゲリラに悩まされることになる。

 問題がややこしいのは、ギャングに入る若者たちの本音だ。彼らは政府のやることに反対だとか、共産主義に賛同して、といった理由でギャングに加わるのではない。他に仕事が無いから、だ。本書で知ったが、ペルーの日本大使公館を占領した反政府組織の若い女の子は、仕事が終わったら家に帰れると言われていたらしく、早く家に帰りたいと啜り泣いていた、という。若者が他に行き場がなくて反政府組織に取り込まれるという、社会が抱える矛盾がもっとも先鋭な形で現れていると言えよう。

 こうして、今作では南米と、アメリカが占領したばかりのアフガニスタンとイラクを取り上げる。どこも、力の論理が横行しており、そこに扱いやすいカラシニコフが入り込んでいる。そして、簡単な解決策など欠片もありはしない。現実の厳しさに暗澹たる想いを抱く。銃がない方が平和じゃないかというのは真理に違いないが、銃が社会を席巻している中にあっては、最初に銃を手放すのは愚か者のやることだ。

 世界の抱える矛盾の今の姿を克明に記しているノンフィクションで、読み応えがある。これら、力が支配する国に平和が訪れるために何が必要か、それを考える一助になりそうだ。道は無限に遠そうだが…… 


関連書籍:
カラシニコフ I (朝日文庫)カラシニコフ I (朝日文庫)
(2008/07/04)
松本 仁一

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パブロを殺せ―史上最悪の麻薬王VSコロンビア、アメリカ特殊部隊パブロを殺せ―史上最悪の麻薬王VSコロンビア、アメリカ特殊部隊
(2002/04)
マーク ボウデン

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ノンフィクション | 2014/04/07(月) 19:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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