カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | --/--/--(--) --:-- | |

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

1405冊目 居酒屋の世界史
居酒屋の世界史 (講談社現代新書)居酒屋の世界史 (講談社現代新書)
(2011/08/18)
下田 淳

商品詳細を見る


評価:☆☆☆


 なんとも気宇壮大なタイトルである。なにせ、居酒屋の、世界史だ。読んでみた感じだと、世界史というよりもユーラシア史といった趣きのある感じがしたが、それでも東西の居酒屋事情をまとめていることには、まずその努力に敬意を評したい。

 さて、居酒屋は何時からあったか、ご存じだろうか?その質問に少しばかりのヒントになるであろうことは、酒の醸造はいつ始まったか、であろう。ビールは遅くともメソポタミア文明が栄えた時代、紀元前3500年ほどには作られていた。ピラミッド造りに従事した人々への給与はパンとビールだったと言う。ワインはもっと古く、紀元前6000年ごろには飲まれていたらしい。ワインは放っておくと糖分で勝手に発酵してワインになるので、酵母を必要とするビールより歴史が古いのも頷ける。

 で、我らが居酒屋が歴史に登場するのは、紀元前18世紀のことである、という。かのハンムラビ法典に、ビールへの支払いについての規定があるそうだ。そうなると、人類と居酒屋の付き合いはおよそ4000年の長きに渡る、ということになろう。

 この居酒屋が歴史的な役割として担ってきた役割を、本書では"農村への貨幣経済の浸透"、"居酒屋の多機能性"、そして"棲み分け"のキーワードを多用しながら論じていく。

 貨幣経済の浸透は、そもそもそれが無ければ酒を提供する代わりに金を受け取ることができないから当然のことであろう。では、多機能性とはなんだろうか?それは、嘗ては居酒屋が、ただ酒を飲む場というだけに留まらず、結婚式の場であったり売春が蔓延っていたり、社交の場であったりしたことを示している。多くの男にとって、酒と女は情熱の対象であったわけだから当然といえば当然のように世界中で居酒屋と売春が結びついてようだ。

 中には居酒屋の店主が強盗団と結びついていたというようなこともあったようで、先日読んだばかりの『アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)』にも書かれていた現代とは価値観の違う世界を垣間見ることができた。

 ヨーロッパを中心に、中国や日本、中東と幅広く居酒屋の歴史を扱っている意欲作ではある。ただ、中国関係の話題はちょっと怪しい。

 中国での居酒屋は前漢からとある。しかし、『史記 本紀』(ちくま文庫)の高祖本紀は、劉邦についての記事であるが、そこに”高祖は酒と色を好み、いつも王媼と武負の二軒の酒屋へでかけ、掛けで酒を飲み、酔うてはその場に醉い臥した”云々とある(P.237)。

 漢の法律で集団での飲酒が取り締まりの対象だったというのは事実であるが、居酒屋の成立は少なくとも漢よりも前は確実。法律の厳しかった秦より遡るであろう。

 刺客列伝の荊軻の条では、荊軻は酒を好み、”荊軻は酒が好きで、日ごとにその犬殺しや高漸離といっしょに燕の街で酒を飲み、酒の興が高まってくると、街のまん中で、高漸離が筑をうちならし、荊軻が筑にあわせて歌い、楽しんだが、やがていっしょに泣き出し、そばに人無きがごときありさまであった”とある(『史記 列伝二』岩波文庫)。これも酒屋があった証拠では無かろうか。

 余談だが、”そばに人無きがごときありさま”は原文では傍若無人であり、これがこの故事の出典であります。

 というわけで、怪しい記述はあるにはあるが、居酒屋とはどのようなものかというところに遡って歴史を眺めさせてくれるのは利点。イスラム圏でも居酒屋はほそぼそと生き残ってきたというのも面白い。ある意味で人類史を巡るノンフィクションであると言えよう。
関連記事
スポンサーサイト

ノンフィクション | 2014/03/26(水) 19:44 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。