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1404冊目 世にも奇妙な人体実験の歴史
世にも奇妙な人体実験の歴史世にも奇妙な人体実験の歴史
(2012/07/06)
トレヴァー・ノートン

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評価:☆☆☆☆☆


 人間の体はどうして死ぬのか。定性的に言うのは簡単だ。酸欠、潜水病、感染症、低圧、高温、低温、エトセトラ。しかし、医学を科学たらしめるにはそれだけでは足りない。なんとなれば、そこには"どれくらい酸素が無ければ人は酸欠で死ぬのか"だとか、"どのようにすれば人は感染症に罹るのか"、"どれほど高くに登ればどれほどの危険があるのか"といった、定量的な議論がないからだ。

 しかし、それらの問いに答えるのが難しいのは分かろう。なにせ、それらを知るためには、死なないギリギリを知らなければならないからだ。答えを知るには、死にかける人が必要となるのである。

 本書は、その謎に挑んできた人々の戦いの記録である。

 人体実験には2種類ある。ひとつは、ナチスや731部隊で実施していたおぞましい類。それは、他者の体を用い、しばしば実験者の好奇心を満たすためだけに他者の命を易易と奪うことになったもの。しかし、本書はそんなものを取り上げているのではない。もう一つの、人体実験でありながら気高く、勇気に溢れたものである。なぜそう言えるのか?それは、実験に用いる体が自分のものだから、である。

 冒頭を飾るのは、かのジョン・ハンター(尚、彼は先日レビューした『
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』のダニエル先生のモデルである)。彼は思った。梅毒と淋病は進行段階が違う一つの疫病なのではないか?と。思ったからには実験する。自分の体で。その結果、彼は淋病にだけ罹るつもりで梅毒に罹ってしまうのだ。二つは異なる病気なのだから当然といえば当然かもしれない。

 本書にはこれに類する話題がぎっしりと詰め込まれている。麻酔の効き目であったり、どんなものを食べることができるのかだったり、寄生虫感染症との戦いで住血吸虫症を研究するために自分が感染してみたり、プルトニウムの吸入実験を行ってみたり、栄養不足で何が起こるか確認してみたり、自分の心臓にカテーテルを通してみたり、爆発や毒ガスに身を晒してみたり、大西洋を漂流して海水の飲用可能性を確かめたり(少量ずつであれば問題ないらしい)、サメの生態を確認しようと一緒に泳いでみたり、遥か海底や上空に挑んだり。

 その性格上、医者の話題が多い。黄熱病の感染経路を確認するためのボランティアが黄熱で死亡したり、エボラを封じ込める中でも患者は助けようと救助に向かい命を落とした医師もいる。だが、彼らは自分の命が失われることですら、知を発展させるためには惜しくないと思っていた。彼らの偉大なチャレンジがあって、今の我々がいる。そこには本当に感謝だ。

 この手の話題になったら確実に顔を出す、科学史を彩る奇人変人の中にあっても永遠にその名を留めるであろうJ・B・S・ホールデンはやはり健在。潜水病の解明、ナチスの使う毒ガスから兵士を守るために塩素ガスの充満する部屋でテストに励んだり。彼の姿を見るためだけでも本書を読む価値があると言えるほどだ。

 戦場で命をかけることばかりが勇気じゃない。勇気と使命感と、そして好奇心に満ちた人々の熱い戦いを描いた一冊。意外な視点から人類の知の歩みを明らかにしてくれているところがたまらなく面白かった。


関連書籍:
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
(2013/09/05)
皆川 博子

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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
(2007/02)
レスリー デンディ、メル ボーリング 他

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人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
(2008/05/02)
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医学・脳・精神・心理 | 2014/03/25(火) 19:50 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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