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1394冊目 “放射能”は怖いのか―放射線生物学の基礎
“放射能”は怖いのか―放射線生物学の基礎 (文春新書)“放射能”は怖いのか―放射線生物学の基礎 (文春新書)
(2001/06)
佐藤 満彦

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評価:☆☆☆☆


 まず、本書が刊行されたのは2001年であることを述べておく必要があろう。つまり、東日本大震災と、それに伴う原発議論が生まれる前に書かれたということだ。311後に雨後の筍の如く湧きでた放射能の危険を過剰に煽る、あるいは過度に安全だとする意見とは一線を画している。

 次に、著者の姿勢として、原発の経済性といった価値判断に踏み込むこと無く、純粋に放射線生物学の立場から、どのような放射線を・どのくらい浴びたら・どのようなことが起こるのかを冷静に見つめようとしているところがある。

 この2点から、311後の状況を考えるに当たり、本書の価値が高いことは間違いないと思う。

 本書はまず、とかく混同されがちな"放射能"、"放射線"、"放射線物質"をきちんと区別して、正しく用いるべきだと説く。その理由は"科学的自称の厳密な記述を妨げるだけでなく、生体にとって本当に怖い実態についての人々の認識や理解を誤らせる(P.19)"とする。指摘の重さには頷くしか無い。

 続いて、α線、β線、γ線がどのような物理的性質を持ち、そこから導かれる生体への影響はどのようなものか、という基礎からきちんと説明されている。

 途中で発ガンに関して言えば被曝線量と発ガン率にしきい値は無く直線的な関係があるとしていて、疑わしいと感じた。これは広島・長崎の被爆者のうち、低線量の方々では統計上明らかに発ガン率が低下しているという事実を説明できない。ラムサールのように、年間400mSv以上被曝するところでも発ガン率の顕著な上昇は見られないこととも矛盾する。

 そう思っていたら、きちんと自然放射線レベルが通常の3倍程度である中国ではむしろ発ガン率が低いこと、アメリカのロッキーフラッツ・プラントでプルトニウム239の吸入を伴う作業に従事していた作業者についての調査では、ガン死は対照群の70%、最も懸念される肺ガンでは14%との数字が出ているとのことも紹介されていて、バランスのとれた記述に感銘を受ける。

 放射線についてはホルミシス効果を認めて然るべきであろし、低線量では発ガンはむしろ抑えられるとする知見には十分な科学的根拠があるとすべきだろう。

 また、世界各地で起こった被曝事故についての紹介があるのも貴重だ。『人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用』と共に、放射線障害について正しい知識を得るための本としてお勧めできる。


 同著者の他の本として『ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿―科学者たちの生活と仕事』とあるのを見て驚き。こちらも面白かったのでお勧めしたい。


関連書籍:
ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿―科学者たちの生活と仕事 (中公新書)ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿―科学者たちの生活と仕事 (中公新書)
(2000/08)
佐藤 満彦

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人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)
(1998/12/18)
近藤 宗平

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医学・脳・精神・心理 | 2014/03/13(木) 19:58 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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