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1393冊目 凍
凍 (新潮文庫)凍 (新潮文庫)
(2008/10/28)
沢木 耕太郎

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評価:☆☆☆☆


シェルパ語で"百の谷が集まるところにある雪山"を表すギャチュンカンと呼ばれる山がある。ヒマラヤの屋根の一角を成すこの山は、余り登られていない。一つには名前の示す通りアプローチの困難さがある。もう一つの理由は、標高が7,952メートルという、8,000メートルに僅かに及ばないというのもあるようだ。8,000メートル級の14座は、その数字の分かりやすさから登られているが、この山を制覇しても、その凄さが分かりづらい。

 2002年、そのギャチュンカンに挑んだ日本人がいる。山野井泰史妙子夫妻である。

 ニュースにもなったことで、ネタバレではないだろうから書いてしまうと、この登山で悪天候に襲われた2人は生還を果たしはするが、泰史は手足の指10本を凍傷で失い、それまでに18本の指を第二関節の先から失っていた妙子は両手の指の付け根から先を全て失うことになる。

 山で、一体何が起こったのか?

 本書は、その答えに辿り着くために、山野井泰史という孤高のクライマーの半生を追っている。山登りに焦がれるようなった青年は、やがて岸壁の制覇に情熱を燃やすようになる。

 1000メートルほども垂直に切り立った崖を登っていく。人間、10メートルの高さから落ちればまず死ぬ。岸壁に挑むということは、ほんの僅かなミスが死に直結する、過酷なスポーツだ。しかも、彼のスタイルは単独あるいは少数メンバーでの、短期決戦的な登山である。多人数で前線基地たるキャンプを徐々に進め、頂点を極めるアタック隊を選抜するようなものではない。それ故の困難がある。

 読めば読むほど、氷壁というのは恐ろしいものだと実感させられる。垂直の壁に張り付いた氷雪は、所によっては脆く、打ち込んだハーケンが抜けてしまうリスクを背負う。天候の悪化も恐ろしい物があるし、雪崩に巻き込まれる危険がつきまとうのだ。

 夫妻がどのようにしてこの困難に立ち向かっていったのか、それが刻銘に描かれている。読んでいながら肌に粟を生じるようなシーンの連続だ。それでも2人の楽天的とでも言うべき姿勢には驚かされる。その最大のものは、死の一歩手前まで行き、指を失ってもまだ山を制覇し続けるところだろう。そもそも、私のようなインドア派人間にとっては、垂直の壁に上るということ自体が信じられないのだが。

 興味深かったのは、どうやらサードマン現象が現れていたこと。『奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」』では、まるで守護天使のように振る舞う存在がいるように感じる人も居るというが、本書で描かれるのは傍観者だ。極地では本当にこういうのもあるのだなぁ。感じるようなところに行くことはないだろうが(笑)



関連書籍:
奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」
(2010/09)
ジョン ガイガー

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ノンフィクション | 2014/03/12(水) 19:51 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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