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1364冊目 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫)空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫)
(2012/09/20)
角幡 唯介

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評価:☆☆☆☆☆


 19世紀まで行われていた探検は、もう20世紀にはほぼ時代遅れになっていた。地図の空白を埋める。それは、列強による植民地支配とも密接に結びつくものだった。しかし、命がけで秘境や極地に赴いた探検家たちは、次々と人跡未踏の秘境(と言っても、その実は"白人が行ったことがない場所"だったりしたのだが)を既知の場所へと変えていった。南極点や北極点、難攻不落のエベレスト等々。

 もう、人類が到達していない場所は、地上にはほとんど存在しないと言って過言ではない。そんな時代の探検家は、何を目指せばいいのだろう。そんなことを、冒険とは縁もゆかりも無い私は勝手に思っていたのだが、それは探検家にはより切実な悩みだったようだ。なにせ、もう世界で一番☓☓なところ、というのはみんな制覇されている。それどころか、6大陸の最高峰を全て制覇したとかなんとか、そんな人がぞろぞろ居るのだ。

 だが、そんな時代であっても、探検家を惹きつける、つまり探検に赴く価値のある空白があった。世界最大の峡谷、チベットのツアンポー峡谷がそれだ。勿論、ツアンポー峡谷にも多くの探検家が入っていた。そこへ入り込んだ人からは、巨大な滝があるという証言も出れば、小さな滝しか無いという証言もある。滝は、どうやら無さそうではある。しかし、まだ分らない。過去、名だたる探検家たちの挑戦を尽く退けてきた、5マイルに渡る空白の地が残っていたのだ。そこには、発見されるのを待つばかりの巨大な滝があるのかもしれない。

 著者はそう考えた。そして、無謀としか思えないが、このツアンポー峡谷を単独制覇すべく、準備を始める。そして、2002~2003年と、2009年にツアンポーへ向かう。本書はその壮絶な旅の記録である。

 第一部が2002~2003年にかけての冒険行で、ここで著者自身に冒険に加えてツアンポーの探検史が描かれている。構成が上手く、過去の物語と自分の挑戦をリンクさせることで、どれほど探検が困難なものなのかを教えてくれている。特に、1993年にNHK隊のカヌーイストだった武井義隆さんが遭難し、お亡くなりになった事故についてはご遺族やNHK隊でのパートナーの方にも綿密な聞き取りをされていて、詳細を知るにはうってつけだ。愛惜に満ちた文章からは、同じ探検仲間への敬意が感じ取れる。そこで語られる事故の模様は、私の胸に深く突き刺さるものがあった。

 第二部は、ツアンポーへの立ち入りを中国が制限してからのもの。その事実が、冒険に暗い影を落とす。よく生き残ったなと思ってしまうほど、切迫した状況へと追い詰められていく様を、どこか達観した感じで書いているのが凄い。冒険で死ぬ人が出るのはこういうことなんだと思わされた。

 それにしても、どうしてこんな冒険ができるのだろう。掛かっているのは自分の命だ。それで得られるものは?ほぼ、無い。ほぼ人が踏み入れたことの無いようなところでも、グーグルアースで覗けてしまうような時代には、特に。異国へ進入するためのルートを探るわけでもなく、金銀財宝の眠る秘境に至るのでもない。ただ地図の空白を埋めるために、何週間にも及ぶ不快な旅をする理由はなんだろう?

 究極的には、それが冒険だから、なのだろう。著者は、命がけでなければ冒険ではないという旨のことを語る。それが、多くの人の命を奪っていった。南極点到達を目指し、それを果たしながら帰路で命を失ったスコット隊も、「そこに山があるから」のセリフを後世に残し、エベレストに消えたマロリーも。そして、それが冒険を外側から見る私のような読者にも時に感動をもたらすのだ。なので、今後も冒険モノのノンフィクションは読むのだろうなぁ。
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ノンフィクション | 2014/02/02(日) 19:38 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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