カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | --/--/--(--) --:-- | |

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

1357冊目 エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇
エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇
(2011/01/29)
S. C. Kalichman

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆☆


 HIVはエイズを引き起こすウイルスではない、という説をご存知だろうか?いや、説なんて高いレベルのものではない。単なる疑似科学だ。

 何が問題だろう?

 1つは、エイズ否定論に騙され、感染者が適切な治療を受けないことが挙げられる。それに付随する問題として、HIVに感染している妊婦が出産の際に子にHIVを感染させてしまう可能性がある(適切な治療を受けていれば母子感染の可能性は1%以下とされるが、治療を受けていなければ20%を超える)。あるいは、パートナーにHIVを感染させてしまう可能性がある。

 もう1つは、社会全体がエイズ否定論に流れてしまった場合には、正しい知識を持つ人であっても正しい治療方法へのアクセスが著しく困難になってしまうことだ。例えば、治療薬に保険を使えなくなったらどうなるだろうか?治療を受けられない人が続出するに違いない。

 そんな莫迦なことを信じるのはどこかネジの外れた人だけではないかと思われるかもしれない。だが、残念なことにそうではないのだ。ノーベル賞受賞者を含むかなり大きなグループが、この妄説を声高に唱えているのである。そして、南アフリカは、エイズ否定論に飲まれてしまった。その結果、アフリカで最も裕福なこの国は、アフリカ最大のエイズ禍に見舞われることになったのだ。

 どうしてこんな愚かなことを人々は信じられるのだろう?本書はその謎に迫るノンフィクションである。

 否認という心理メカニズムが悪く働いている可能性が指摘されているのは、その通りだろう。HIV感染が近い将来の死を確約するとする。自分がHIVに感染したとすれば、近い将来に確実に死が訪れることを認めるより、HIVはエイズの原因ではないので近い将来の死も起こらないと信じる方が楽だ、というものだ。

 確かに、そうかも知れない。しかし、彼らは否認によって、正しい治療法を受けないことでより確実に近い将来の死を自らに課している。皮肉なことである。

 本書には、エイズ否定論の問題が丁寧に描かれている。HIVがエイズを引き起こすことには議論の余地がないほど圧倒的な証拠が集められており、否定論にはそれが無い。信念の体系と、論理の破綻があるだけだ。

 それなのに、本書のように否定論を徹底して批判する本が存在しなければならないのは、本当に残念なことだと思う。否定論のやっていることは、間接的な殺人と同じだ。感染者は、自分とパートナーや子を、非感染者は感染者を、早期の死に追いやる。

 加えて、否定論が宗教的な情熱と結びつくと厄介だ。米国もそうだが、HIVの感染防止に効果が証明されているコンドームの配布や麻薬の針の無償交換ではなく、禁欲と貞節を説く。そんなもので感染が防げるなら梅毒はあんなに世界に広まってないよ。それなのに、米国の支援を仰ぐためには、この効果のない禁欲と貞節のためにエイズ対策費の2/3を費やすように要求される。それはナンセンスだ。

 HIVは、根治はできないにしても、エイズ発症をコントロールすることはかなりできるようになってきている。感染を防ぐためにも、きちんとした教育(貞節を求めるのではなく、統計的に意味のある手法を教えなければならない)が行われなくてはならないだろう。

 残念ながら、この点に関しては、日本は他国に誇ることはできない。なにせ、先進国中唯一、HIV感染者が増加していると言われるから。母数が少ないからというのもあるだろうが、感染拡大を防ぐために性について触れないなんてことをせず、効果の見込める手法を何でも取り入れていかねばならないと思う。

 色々と学ぶことが多かった。
関連記事
スポンサーサイト

生物・遺伝・病原体 | 2014/01/23(木) 19:43 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。