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1354冊目 河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
(2011/10/27)
河北新報社

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評価:☆☆☆☆☆


 読もうと思っていても中々手に取れない本がある。本書も、ずっと読もうと思ってきたのだが、どうしても脳裏にあの恐ろしい津波の映像が蘇ってしまい、読み始めることが出来なかった。しかし、読み始めたらページを繰る手が止まらず、一気読みさせられた。

 本書は、津波に襲われた被災地にあって、情報弱者となってしまった被災者へ正確な情報を届けようと、必死の努力を重ねた河北新報の人々の戦いを描いたノンフィクションである。

 印刷用の機器は、震災にも負けずに生き残った。本社が津波の被害を受けなかったことが大きいだろう。だが、他は壊滅状態だった。印刷出来たとして、どうやって読者の元へ新聞を届ければ良いだろう?販売網の情報は?道路は?ガソリンは?印刷に使う紙や水は?

 全てが喪われていた。

 記者が衝撃だったことが、街が壊滅という表現でしか言い表せられないほどの徹底した破壊を受けていたことだという。ロジスティクスの問題はすぐに明らかになる。しかし、そうした物理的な破壊だけが問題ではない。最大の問題は、そこで暮らしていた人々が僅かな時間で命を落としたり、辛うじて生き残りながらも肉親や住居財産を失ってしまったりしたことだ。

 被災地の模様を撮影するための報道者のヘリに向かって必死に助けを求める人々。しかし、報道用のヘリに彼らの希望を叶えられるようなものは何もない。彼らは、ただ写真を撮って、それを社会にしらしめることしか無い。何が正しいのか、悩んだという。当然だと思う。それでも、報道が無ければ、我々は正しい情報を得ることなど出来ない。

 既存のマスメディアを否定し、ネットがどうの、マスゴミがどうのといった勇ましいことを言う人も居るが、実際にはマスメディアからの情報が、我々の得る情報の9割以上を占めるのだ。だから、壊滅した被災地にあって、情報をつなぐ役割を果たした河北新報社は、多くの人に感謝されたという。数少ない新聞は壁に張り出され、そこで大勢の人々が初めて自分たちを襲った未曾有の災害の実態を知った。翌日に起こった福島第一原発の建屋の爆発。誰もが情報を必要としていた。

 本書で、記者たちの奮闘と苦悩が生き生きと描かれる一方で、生々しい被害の惨状もまた記される。報道に関わる者として何ができるのか?その問いかけに、読者に寄り添うという方針とともに、真摯に向かい合った姿勢が胸を熱くする。例えば死者が万単位であることを報じるニュースで、タイトルに"死者"ではなく"犠牲"を選ぶといった類のニュアンスの違いに拘ることに見られるように。

 加えて、記者たちを支えるべく、炊き出しのボランティアに奔走した女性社員たちの姿も描かれているのが良い。彼女たちにも別の仕事があっただろうに、自分たちの業務に加えて他の仕事までこなしていたのだから凄いものだ。全社を上げての奮闘の姿は、復興への希望に満ちているように見えてならない。

 まだまだ震災の爪痕は深く刻まれたままである。しかし、被災された人々が立ち上がろうとする力と、それをバックアップする国の力があれば、復興は早まろう。そんな思いが胸に去来した。
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ノンフィクション | 2014/01/18(土) 19:50 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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