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1349冊目 この国はなぜ被害者を守らないのか
この国はなぜ被害者を守らないのか (PHP新書)この国はなぜ被害者を守らないのか (PHP新書)
(2013/06/15)
川田 龍平

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評価:☆☆


 龍平くん、悪いけど、この本はマズイよ。情報が少ないし、何よりもタイトルに対する答えがない。あなたの政治に対する立ち位置を知るには良いが、それ以上のものにはなっていない。ちょっと残念だ。

 著者の川田龍平くんは、およそ20年前の1995年、血友病の治療に用いる非加熱製剤のためにHIVに感染したことを公表した。私と誕生日がたった2週間しか違わない青年が、もう10年も前から(当時は不治の、そして致死的な病として怖れられた)HIV感染の事実を知り、事実と向き合わざるを得なかったということに、多くの人が衝撃を受けた。

 国と製薬会社を相手取った裁判は行われていても、どこか顔が見えない裁判だった。19歳の青年が実名公表したことが、この問題に強い光を当てたのは間違いないだろう。それは、劇的な和解となって実を結んだ。その運動の中で、彼は政治を変えないと社会は変わらないと思うようになったようだ。

 そうした原点があるからだろう。本書で熱心に語られるのは、原発被害からの人々の救済だ。そのためには移住にも道を開くべきだし、原発は廃止すべきだ、と彼は説いている。

 しかし、もし仮に命を救いたいなら、原発は廃止すべきではない。

 第一。かなり専門性が高いので読んだ人はほとんど居ないだろうが、『チェルノブイリ原発事故 ベラルーシ政府報告書 [最新版]』では、福島を遥かに上回る放射性物質が放出されたチェルノブイリですら、統計的に問題となるような害は出ないと結論づけている。

 因みに、ウィキペディアのチェルノブイリ事故との比較から放出量を引用すると、ヨウ素131はチェルノブイリが最大1760に対して福島は160、セシウム137ではチェルノブイリが最大85に対して福島は15(単位は10^15Bq)。より長期的に環境に残るセシウムで比較しても5分の1未満であり、チェルノブイリでの、害がないという結論はそのまま受け入れることができる。

 では、チェルノブイリで一番の害はなんだったか?実は放射能フォビアによる避難によって共同体が破壊されたことによるストレス起因の病気なのである。つまり、避難の勧告は、人々を慮っている態度を示すことはできるが、実際には多くの人々を早期の死に追いやる愚行なのだ。

 第二に、原発を動かさないことによって、電力を火力で代替すれば年間3000人が大気汚染によって死亡すると見積もられている。

 仮に、第一の理由に反して放射線による死者を、福島県に住む方およそ200万人の10%が放射線濃度の高い地域に住むとして、そのうち1%が50年以内に死亡すると見積もってみる。すると、死者は2000人だ。一方、同じ期間に大気汚染で死亡するのは3000☓50で15万人である。その比率たるや、75倍である。

 脱原発は、本当に命を救うための手法なのだろうか?

 あらゆる死者を減らすのは、素晴らしいことかもしれない。しかし、原発と火力では死者がトレードオフの関係にあって、どちらかを選ばなければならないなら、よりトータルとしての死者が少ない方を選ぶべきではないだろうか。

 311は、新たなる断絶を日本にもたらした。それは、観念的に原発を廃止することが社会のためであるとする層と、客観的な根拠に基づいて議論をする人々だ。残念だが、龍平くんは前者であることが明らかにされてしまった。これが市井のおっさんであれば良い。しかし、国会議員なのであれば、もっと勉強して欲しいと思ってしまう。

 色々な点で残念であった。
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ノンフィクション | 2014/01/12(日) 19:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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