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1316冊目 「若者論」を疑え!
「若者論」を疑え! (宝島社新書 265)「若者論」を疑え! (宝島社新書 265)
(2008/04/09)
後藤 和智

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評価:☆☆☆☆


 全く、最近の若者ときたら呆れるばかりだ。少年犯罪は凶悪化と低年齢化の一途を辿るばかりで、急増する少年犯罪によって安全神話も崩れ去った。一方でやる気のないニートが増え、働き始めたと思ったら辛抱できずに3年で仕事をほっぽり出してしまう。こんなことになったのも、ゲームのやり過ぎや、携帯電話やインターネットと言った安易なテクノロジーが蔓延してしまったから。ヤツラは人間というよりサルだよ、サル。彼らの根性は叩きなおすべきだ。徴兵制なんて向いているんじゃないか?

 こんな類の言説を聞いたことな無いだろうか?世間で少なからぬ支持を集めているにも関わらず、上記の全てがウソである。

 例えば、少年犯罪は激減している。"重大犯罪は"あ定義次第でどうでも変わりうるので、定義がずっと変わっていない殺人で見てみよう。その検挙人員のピークは1951年の438件。一方、2005年は73件である。1/6にまで減ったのを激減と言わずに何と言えば良いのだ?

 では、低年齢化や凶悪化は?若者をバッシングしたい人には残念なことに、そのような傾向は全く見られない。少年犯罪データベースにはかなりのデータが集まっているので、嘘だと思われる方は是非見てみて欲しい。

 ニートの増加というのも、ニートという概念が入ってきたから社会の注目を集めるようになっただけで、実態は変わっていなかったりする。まして、ゲーム脳だとかサル化なんて、単なる悪口雑言の類の、非科学的な妄想以上のものではない。

 本書は、こうした「若者論」が持つ悲惨なまでの誤りを丁寧に指摘していく。

 巷間囁かれる論がどこか説得力を持っているように感じさせながら、その実は相手にするのもバカバカしいものだというのは悲しくなる。莫迦げた妄想を垂れ流す人の程度の低さにも、それを拍手喝采で迎え入れる側にも。

 だから、残念なことに、本書の価値は高い。非正規雇用が増え、結婚したくても経済的な理由でできないという若者が増えるのは、社会にとってリスクだ。そして、上記のような妄説は、このような定収入の若者層を固定化する役にしか立たない。自助努力?精神的な甘え?違う。その前に、政治が解決すべき問題が山ほどある。若年層の貧困が制度的に導かれている現実が、確かにあるのだ。

 まずは、悪意と誤りに満ちた言説を、それと見抜くための武器として、本書は役に立つ。若者を莫迦にして溜飲を下げる一方で、未来を暗いものにしていく誤った若者論は危険だ。その現実を分かりやすく解説してくれる良書。読み易いし、問題は丁寧に纏められている。そして何より、凡百の若者論に見られるデータの欠如(つまり、単なる感情論なのだ)とは無縁であるところが素晴らしい。若者を取り巻く社会の問題を知るにはもってこいの一冊と言えよう。
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ノンフィクション | 2013/11/30(土) 19:48 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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