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1304冊目 それでも私は腐敗と闘う
それでも私は腐敗と闘うそれでも私は腐敗と闘う
(2002/05)
イングリッド ベタンクール

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評価:☆☆☆☆


 コロンビアにどのようなイメージが有るだろうか?コーヒーで有名?確かに、それが一番広く知られたことかもしれない。バラ?確かにそれも知られている。だが、コーヒー農園やバラ園という牧歌的なイメージは、実際のコロンビアを正しく示してはいない。

 コロンビアは、コカインの世界有数の産地である。有力なコカイン密売人たちは、その豊富な資金力を活かして政治に取り入っている。そのためにコロンビアは政界の腐敗に関してもまた有名なのだ。

 彼らの力の大きさは、『パブロを殺せ―史上最悪の麻薬王VSコロンビア、アメリカ特殊部隊』で描かれた麻薬王パブロ・エスコバルの事例を見てみれば分かる。彼は政治的な潮流が変わって軍によって射殺されるまで、数多の殺人を含む凶悪犯罪を犯しても誰からも手出しされなかった。あたかも、中世の封建領主並みの力を持っていたのだ。

 腐敗と闘う気骨のある人物は居ないだろうか?居る。それが著者、イングリッド・ベタンクールである。ナポレオンの麾下にでも居そうな姓を持つこの女性は、大統領にまで至る腐敗を糺そうと立ち上がった。コロンビアでそんなことをやるのがどれほど勇気がいることか分かるだろうか?それを知るには、本書の最初の数ページを読めば良い。彼女は、殺害の予告を受けるのだ。しかも、彼女の幼い子供たちもターゲットだと告げられる。

 恐ろしいのは、彼女が警告を受けた場所である。日本で言えば議員宿舎にでも当たるのだろうか。国会議員の紹介がなければ決して入ることの出来ない場所。そこに、麻薬組織からのメッセンジャーが容易に入り込める。一体、どこまで腐敗が進行しているのだろう。

 それでも私は腐敗と闘う。こうした社会でそう宣言するのは、凄まじい勇気が必要である。それでも彼女は戦い続けた。

 本書は彼女の半生を描いた自伝である。

 政治家の両親の元に生まれ、お嬢様として育った子供時代。両親が政治的な信条の違いもあって離婚した精神的に苦しい時代。そんな彼女はやがてフランスの外交官と結婚し、2人の子供に恵まれる。しかし、何不自由ない外国生活は彼女の心を満たしはしなかった。母国コロンビアに対する愛国心。

 きっと、コロンビアが豊かな国であれば、そんな心情は目覚めなかっただろう。母国が苦しんでいる中で、自分だけが外国で豊かな暮らしを送ることに耐えられなくなったのだ。腐敗と闘う政治家がテロに遭って殺されるような母国を見ていられなくなったのだ。

 そして彼女は政治の世界に飛び込む。無名に過ぎない彼女が取った戦術は、選挙でコンドームを配布すること。腐敗から身を守るためのコンドーム足ろうとのことだというが、その度肝を抜かれるパフォーマンスで一躍彼女は有名になる。そして、そこからは腐敗と戦い続ける真摯な姿で支持を集め続けた。麻薬組織に拉致されるまでは。

 腐敗した議員を名指しで批判し、大統領であろうとも厳しく弾劾する姿には頭がさがる。余りにも腐敗した議員が多く、時に裏切られ、時に失望しながらも希望に向かって進もうとする彼女の姿は眩しい。だからこそ、彼女のようにコロンビアを真に良くしようとした人物が卑劣な犯罪に巻き込まれるのは、彼の国にとって大いなる損失であると思われてならない。

 どのような社会を作るべきなのか、そのためには何が必要なのか。そうしたことを考えさせられるノンフィクション。

 彼女は6年以上にも及ぶ誘拐を経て、無事に解放された。だが、今もコロンビアは変わってはいない。それでも、彼女のように真の意味で勇気を持つ人が出てきているのはきっと一筋の希望の光なのだろう。彼の国がもっと良くなるように、陰ながら応援したくなった。
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ノンフィクション | 2013/11/09(土) 19:14 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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