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1300冊目 チェルノブイリ原発事故 ベラルーシ政府報告書 [最新版]
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(2013/05/10)
ベラルーシ共和国非常事態省チェルノブイリ原発事故被害対策局/編

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評価:☆☆☆☆


 まず書いておくが、本書は決して読み物として楽しいものではない。かなりの部分は無味乾燥な事実の羅列であるから。では、読む価値はないのか?勿論、そんなことはない。

 まず、ベラルーシはかなり徹底した健康管理をやっていることで知られるのであるが、その成果を簡潔にまとめてくれているのが有難い。

 その研究成果を一言で表現したのが以下。

"被災者全体については総じて健康状態の悪化傾向は見られていない"
"事故処理作業員のがんの発生率は、同じ年令・性別グループのベラルーシの住民と比較しても大きな差はないということです。ただし、特定部位について過剰な発生が見られます(皮膚がん、腎臓がん、膀胱がん)"

 これは(分かっていたこととは言え)福島にも朗報になるだろう。チェルノブイリよりも放出された放射性物質が少ない福島で、チェルノブイリ以上の害があるとは考えられないから。

 一方で、チェルノブイリ原発周辺のダメージの状況には暗澹たる思いがする。なにせ、中性子の減速材として使っていた黒鉛が燃えたせいで、原子炉内から大量の超ウラン元素が飛び散っている。こうした元素は半減期が非常に長いため、今後も数百年単位で人が住むことは困難とされる。福島を始めとする日本の原発が同じタイプではないことは本当に有難い。

 次に、放射性物質に汚染された地の有効活用方法や、健康被害を抑えこむために何ができるかを丁寧に解説してくれているところが良い。特に土壌から作物への放射性物質の移行を防ぐための手法については日本でも参考になることは多いのではないだろうか。問題は私が読んでも役に立つわけではないところか^^;

 日本で起きたことは特殊で前例がないことだから予防原則でとか主張する向きもあるが、それは端的に言って、過去に学ばない反知性主義に過ぎない。こうした過去の事例を真摯に受け止め、それを活かさないならばこれまで人類が積み重ねてきた知そのものが無駄になる。

 まずは、適正な対応をしていけば統計的にはっきり分かるような害はないことを認識し、そのためにはどのような対処が必要なのかを学ぶのに調度良いだろう。

 それにしても、事故後のベラルーシでは放射線生物学の専門家を大量に輩出したというが、そうした専門知を身につけたプロフェッショナルをきちんと配置していくことは是非見習って欲しい。そして、子供たちはあらゆる段階で放射線生物学の知識を授けているところは本当に素晴らしい。こうした、知を尊重する姿勢こそ災害に立ち向かうのに必要だと強く感じた。

 読み物として面白みはなくとも、福島の問題に興味を持つ方には是非読んでもらいたい。併せて『人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用』もお勧めです。


関連書籍:
人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)
(1998/12/18)
近藤 宗平

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ノンフィクション | 2013/11/02(土) 19:55 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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