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171冊目 戦争倫理学
戦争倫理学

加藤 尚武著

筑摩書房 (2003.1)

\735

評価:☆☆☆☆


 近年の出来事だけでも、アメリカによるアフガニスタン侵攻、イラク戦争やインドネシアからのアチェ独立紛争、イスラエルによるレバノン空爆といった軍事力同士の衝突など、戦争や地域紛争がひっきりなしに起こっている、北朝鮮と日米の軋轢やアメリカとイランを巡る緊張もいずれは軍事衝突に至る可能性もある。

 戦争や紛争が望ましい事態ではないことは明白だろう。しかし、それらは過去何度も繰り返されたし、今後も収束に向かっているとは言い難いのが現実である。

 それでも希望はある。今では、戦争には多くの制限がつくようになっている。たとえばハーグ条約などがそれで、”戦争には如何なる手段を用いても良い”といった考えは最早通用しない。勿論、そのような制限をもたらすはずの法であっても、必ずしも守られるわけではない。日本軍は重慶を爆撃し、南京で裁判無しに便衣兵と思われる人々を殺戮した。枢軸側、連合国側を問わず、捕虜の殺害は常態化し、ソ連軍とドイツ軍の間では特に過酷だったことが明らかになっている。アメリカは覇権を確立するためだけに平然と原爆を落とし、都市を二つ焼尽しつくした。中東戦争では、イスラエル軍はエジプト軍捕虜を砂漠で虐殺した。インドネシア国軍がアチェなどで繰り広げた冷酷な弾圧もある。

 しかし、そんな現実を踏まえたとしても、無差別で手段を選ばない戦争が徐々に非難の対象となっていることは、一筋の光明と言っても良いように思う。アメリカが散々理由を付けていたグアンタナモの捕囚が捕虜としての扱いを受けることになったのもその一環だろう。

 戦争についても倫理が問われる時代になったのだ。最早、戦争は互いの獣性を制限なく開放するものではない。平和までの道のりは遠いけれどもその進歩は無視されるべきでは無いだろう。

 本書には、上記のような点も含め、戦争と平和について考えるタネが沢山盛り込まれている。戦争についてのこれまでの言説を取り上げ、当否を論じる中で大事なのは、過去の論議を踏まえつつ自分自身で戦争や平和に対する意識や意見を醸成することではなかろうか。

 戦争について考えるのに、冷静な視点は欠かせないだろう。本書には教えられることが多かった。戦争に興味がある方はぜひ一読を。

 ついでに、一つの警句を頭に入れておいて欲しいと思う。それは、戦争を最も鼓舞するものは常に銃後にいる、ということ。銃後で過激なことを言うのは簡単だ。銃後だからこそできる、冷静な議論にこそ、踏み込まなければならないだろう。


 なお、敬愛するVIVAさんが同時期に書評をUPされていたのには驚いた。ユングなら何かオカルトチックな説明をしてくれたかもしれない(というか、ユングはあらゆる事象についてオカルト以外の説明は出来ないだろう)。ただの偶然なのだけど、こういう一致は親近感を抱かせるきっかけになるような気がする。
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未分類 | 2006/08/03(木) 20:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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