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評価:☆☆☆☆☆


 職場から知らない人だらけの電車に揺られて家に帰る。取り敢えずPCをつけてSNSでもチェックして、ご飯を食べて、だらだらと本を読んでいるうちに気がついたら落ちている。日常ありふれた光景だ。しかし、地質学的に言うところの昨日までの世界、つまり、文明化する前の世界ではそれらは当たり前のことではなかった。

 当たり前だ、電気もインターネットも電車もあるわけ無いだろうと思われるかもしれない。しかし、もっと違うところがある。それは、我々が知らない人に囲まれていても、特にマイナスの感情を抱かないところだ。人混みを不快だと思う気持ちはあるかも知れないが。

 昨日までの世界では、人が知っているのは同じコミュニティに属している親しい者か、敵か、いずれかだ。そうではなくなったのは、せいぜいここ最近の7500年、農耕文明が興ってからのことに過ぎない。

 本書は『文庫 銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎』で一世を風靡したジャレド・ダイアモンドが、農耕化文明が生まれる前の人類社会はどのようなものだったかを解き明かす大作である。

 昨日までの社会はユートピアではなかったことがよく分かる。

 何故ユートピアではなかったか?究極的には、それは安定した食料供給が得られないことに帰する。それは必然的に予期せぬ天候不順による飢餓と、栄養失調に伴う感染症による死を意味するわけだ。当然、弱い人間から死んでいく。今の世にあっても、文明化していない社会においては乳幼児の死亡率は極めて高い。それに加え、老人に対しても厳しい社会が多い。その最たるものは老人を殺してしまう社会である。

 一方で、人間関係は旧来の社会のほうが濃密で豊かである(個人的には、そういう濃密な社会は苦手だが)。先進国では忘れ去られたような感染症がしばしば死を招く一方で、糖尿病のような病は存在しない。

 となると、素晴らしいのは先進国と昨日までの社会との良いとこ取りをすることではなかろうか?

 昨日までの社会がどれほど過酷なものなのかを説いた後、著者はそうした視点から先進社会の良い所を認めようとする。裁判にしてもそうだ。昨日までの社会では、裁判によって人間関係を断絶させることは、小さなコミュニティの破壊を招きかねない。だから、人間関係の修復に力が注がれる。それは見習う価値のあるものかもしれない。

 鳥類学者として長年パプアニューギニアの先住民と行動を共にした著者だからこそ持ちえる説得力に、ついつい引きこまれてしまう。著者は昨日までの世界の持つ魅力も大いに語っているが、それでもやはり今の文明化した世界に生まれたことが嬉しくなる。その文明化した世界をより良いものにするのに、もしかしたら昨日までの世界のあり方は力を貸してくれるかもしれない。そう考えるとワクワクする。
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ノンフィクション | 2013/10/18(金) 23:45 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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