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1282 冊目 錯覚の科学
錯覚の科学錯覚の科学
(2011/02/04)
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ 他

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆☆


 2004年のノーベル賞、じゃなかった、イグ・ノーベル賞で、心理学症に選ばれた画期的な研究がある。というよりも、ある実験と言うべきか。

 その実験は、バスケットボールの映像を見せて、白のユニフォームを着た人のパスの数を数えなさいという課題を与える。しかし、その真の狙いはパスの回数を数えさせることそのものではない。なんと、その映像の中にゴリラの着包みを纏った女性が現れ、胸を叩いて画面の外に去っていくのをきちんと把握できるかどうか、だ。

 あなたはゴリラに気づくと思いますか?と聞かれれば誰もが、自分ならそんな明らかな異常を見逃すはずがないと答えるだろう。しかし、実際にはおよそ半数の被験者がゴリラを見逃していた!ゴリラの実験として有名となったこの実験により、人が何かに熱中している時には、眼の前にある明らかな異常にすら見逃しがちであることを明らかにしたものだった。

 著者の2人はこのゴリラの実験がイグ・ノーベル賞に輝いてすっかり有名となったのだが、この実験で見られた錯覚を更に広げ、人間の認識には実態と大きな乖離があることを示すことになる。本書はそうした錯覚についての集大成と言って良いだろう。

 本書にはゴリラの実験と同様に、驚くべきことが幾つも載っている。

 自分を強姦した犯人を必ず見分けようと必死にその特徴を覚えた女性が自信たっぷりに指し示したのは別人だった。しかも、陪審員は彼女の自信を見て完璧な証言だと判断、斯くして無実の男性は残りの生涯を刑務所で送る羽目になった。彼が無実を晴らすことが出来たのは、別の男が犯人だと自白し、そのDNAサンプルが被害者から得られたものと一致したからだ。この科学的な証拠が無ければ、彼はまず間違いなく刑務所で人生を終えただろう。

 我々が持つ、自信たっぷりな人にはそれだけの根拠があるというのは錯覚にすぎないのだ。また、ドライブ中に犯罪現場を目撃した2人の人物は、それぞれ証言が食い違う。些細な事だけではない。決定的なシーンまでもが食い違うのだ。証言は、安易に信じるべきではない。

 認識の誤りは、人類の先祖が統計だの確率だのを気にする必要のない人生を送っていたことによる。ある出来事が別の出来事の前に起これば、それは関係があるように思えてしまうような。

 そうした誤りのうち、最悪に属するものの1つが、予防接種が自閉症の原因になるという説だ。全くの誤りであるこの誤解によって、多くの子供達がしばしば致死的な伝染病に罹患するリスクを高めている。彼らは子供を守ると主張しながら逆に子供を危険に晒しているのである。

 記憶もそうだ。世界に大きな衝撃を与えた、例えば911のようなニュースが流れたとき貴方は何をしていますかという質問は、その直後に聞いた時と時間を置いて聞いた時とで答えが違う。しかも、人はしばしば、後の方の記憶を正しいと思い込む。そんなはずなんて無いのに。

 本書は、人がこうした誤りを犯す生き物であるということを繰り返し実証してくれる。誤りを犯した人が特殊なのではない。誰もがそうなのだ。自覚はないだろうが。

 自分の記憶ですらあてにならない、マルチタスクなんてできないということをしっかり認識するのは、悪いことではないと思う。それは具体的には携帯電話で話しながらの運転が危険であるから避ける、といったように、自分の限界を理解してより安全側に行動をシフトさせることになるかもしれないから。人間の持つ能力の限界と自信過剰に気づかせてくれる貴重な書であり、しかも読んでいて面白い。多くの人に読んでもらいたい1冊。
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医学・脳・精神・心理 | 2013/10/05(土) 11:38 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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