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1277冊目 コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か
コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔かコーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か
(2010/02/25)
小澤 卓也

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評価:☆☆☆


 ほとんど好き嫌いのない私の数少ない苦手なものが、コーヒーである(他は心太)。どうにも匂いが好きになれない。タバコを吸ってコーヒーを飲んだ人の口臭ともなると、もう殺人級だという感じだ。それでも、コーヒーという飲み物そのものには興味が湧いてしまう。きっと、抜群に面白かった『世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史』の影響であろう。

 さて、本書はコーヒーの背景についてかなり深く踏み込んだノンフィクションである。

 飲酒を禁じられたイスラーム圏で生まれたこの飲料は、ヨーロッパで酔わずに議論するための貴重な飲み物として世界を席巻した。フランス革命あたりで知識人達が集ったのもカフェである。飲み物が世界史に現れるのは、何もアメリカがイギリスから独立するきっかけになったボストン茶会事件だけではないのだ。

 アフリカ原産のコーヒーは、人類の恥ずべき歴史である奴隷貿易と共に、南アフリカへと渡った。ブラジル、コスタリカ、コロンビアについては、そこでの栽培方法含め、かなり細かく書かれている。本書を読むと、人々を豊かにするべきコーヒー産業も、一部の国では貧農の搾取に結びついていることが分かる。世界のどこでも行われていることではあるが、資本家による富の独占は社会を不安定化させるリスクが高すぎるように思う。アメリカ型の資本主義が行き過ぎであることは間違いなかろう。

 閑話休題、ブラジルでは低品質で安価なコーヒー(その最大の仕向先はアメリカ)を大量に作る一方、コロンビアは高品質で高価なコーヒーを少量作るという違いがあるのは面白い。その背景には天候と清浄な水の量の違いがあるという。日干しのコーヒーは匂いを拾ったり雨に濡れるリスクがあったりで質が低くなるので、高品質には水洗が欠かせないとは知らなかった。

 アメリカでのコーヒー需要の歴史に、コーヒー有害論という珍妙なものがあったというのも面白い。読書有害論なんて世界中にあったし、聖書を英語に翻訳するのも命がけだったという。日本では野球有害論なんてものもあったことを考えると、新しいことを受容したくない人は世界中に居るのだとつくづく思う。

 そして、第二次世界大戦もコーヒーの歴史に大きな影響を与える。兵士へ補給する飲み物として重用されたとは、さもありなんという話だ。そして、南米でドイツ人が得ていた農園をアメリカが奪ったというのも、熾烈な争いの1ページにもコーヒーが現れるのは意外であった。

 最終章は日本のコーヒー事情に触れている。インスタントコーヒーとしてネスカフェを取り上げたり缶コーヒーについての章を設けたりと、いまや国民的な飲み物となっているこの飲み物の受容の歴史が分かるのは良い。

 世界中で飲まれるだけのことは有り、世界史に深く関わっているのがわかったのは収穫。そして、搾取をめぐってはフェアトレードという新たな動きがあることを書いているのも嬉しい。一方で文章が読みづらかったのは残念だ。折角面白いテーマなのだから、もっと読み易い書き方をしてくれたらもっと評価が高かったのだが、残念。

 コーヒーに興味は湧いたけどもうちょっと軽い読み物の方が良いという方には前述の本の他には『コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液』がお勧めです。



関連書籍:
世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史
(2007/05)
トム・スタンデージ

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コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)
(1992/10)
臼井 隆一郎

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ノンフィクション | 2013/09/22(日) 19:48 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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