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1255冊目 原発「危険神話」の崩壊
原発「危険神話」の崩壊 (PHP新書)原発「危険神話」の崩壊 (PHP新書)
(2012/02/15)
池田 信夫

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評価:☆☆☆☆


 タイトルからして刺激的だ。なにせ、原発の安全神話の崩壊ではなく、危険神話の崩壊というのだから。本書は、タイトルから分かる通り、東京電力福島第一原子力発電所の事故から得られた教訓と、今後のあるべき姿を硬た本である。

 ページを捲っていくと、タイトルほどの過激さは無いことにすぐ気がつく。最初のページにはっきり"「安全神話」に呪縛されて津波対策に十分なコストをかけなかった東電の過失はきびしく追求されるべきだ"とある。しかし、その一方で、事故の被害がかつて信じられていたのと比較して圧倒的に小さかったことを指摘する。つまり、崩壊したのは2つの神話なのだ。

・安全神話:最悪の事態でも炉心溶融は起こらない
・危険神話:炉心溶融が起こると数万人が死ぬ
(P.4より引用)

 それを指摘した上で、著者は本書の意図をこう語る。"私は原発が安全だとも推進すべきだとも主張していない。原発は危険だが、そのリスクを他の発がん物質や環境汚染と同じ基準で比較し、費用対効果を最適化すべきだと言っているだけである。"

 リスクのない技術は存在しない。原発は危険だから停止すべきだという意見もあるが、では代替技術はどうなのだろう?やはり、冷静に原発とその他の技術でリスクとベネフィットを算定し、経済的に取りうる最適解を求めなければなるまい。それは決して非常識なことではない。自動車事故により、毎年1万人に迫る事故死者が出ているが、我々は自動車文明を捨てないではないか。それは、自動車にそれだけのメリットがあるからである。原発も同じように判断すべきだ。

 ところが、原発にはしばしば100%確実の安全が求められる。原発が技術で生み出されているものである以上、それは見果てぬ夢だ。ではどうする?原発は放棄すべきなのか?私はそうは思わない。著者が延べる"「絶対安全」を求めるヒステリーは、日本社会の病である。"には賛同せざるをえない。

 "世の中は経済と生命のトレードオフで動いているのだ。リスクをゼロにするには、自動車も飛行機も酒もタバコも禁止し、石炭火力も石油火力も止めなければならない。原発をこのまま止め続けたら、毎年数兆円の損害が出て企業は海外逃避する。それによって日本は貧しくなり、若者の負担は大きくなる。"

こういう真っ当な指摘に対して、反原発の人々が理路整然と反論しているのを、残念ながら私は聞いたことがない。電力は足りているというだけ。彼らが政治的に無力であり続けなければ、日本の経済は立ち行かなくなる。企業が海外移転を進めれば、困るのは、いわゆる底辺層と言われる人々だと分かるだろう。我が身に置き換えて考えても、自社が国内工場を閉鎖して海外移転を進めれば、私は海外転勤すれば済むが、現場の人はレイオフされるだろう。

 停電にならなければ良いという訳ではない。

 こうした、経済的な側面をしっかり理解した上で、それでも原発を動かすべきではないというのであれば、クリティカルにどうして原発を動かすべきではないのかを論じるべきだ。それもなしに原発は危険、動かすなというなら、それこそあらゆる技術を放棄すべきであろう。なにせ、どんな技術も危険性0%ではあり得ないから。

 本書は、時に舌鋒鋭く、時に広く情報を得ながらこうした論理を述べていく。今後の原発のあり方を論じるにあたって、本書の指摘は無視し得ないものであろう。また、危険性(あるいは安全性)に用いられている評価が『人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用
人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用』のように妥当であることも評価が高い。そして、『内部被曝の脅威』で批判した肥田 舜太郎医師のデタラメっぷりが明らかにされているのも。

 これまで得てきたリスクに関する知見に合致しているのもあって、一々頷きながら読んだ。原発について考える方は是非とも読んでみて欲しい。


関連書籍:
人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)
(1998/12/18)
近藤 宗平

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「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)
(2012/02/17)
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環境リスク学―不安の海の羅針盤環境リスク学―不安の海の羅針盤
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ノンフィクション | 2013/08/17(土) 18:57 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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