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1252冊目 イヴの乳―動物行動学から見た子育ての進化と変遷
イヴの乳―動物行動学から見た子育ての進化と変遷イヴの乳―動物行動学から見た子育ての進化と変遷
(2005/01)
小原 嘉明

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評価:☆☆☆☆☆


 人間のカップルは、なぜこのような形なのだろうか。このようなというのは、一夫一婦制であったり、結婚後もしばしば見られる浮気であったり、父側が子育てに多大なエネルギーを費やしたり(子どもが生まれたらさっさと次のパートナーを見つけるほうが遺伝子の拡散には有利に見えるのに)、と言った形は、当たり前のこととして捉えられているかもしれないが、自然界を見渡せば必ずしも必然とはいえない。

 では、なぜこうなのか?"本書は人間の家族の起源を、動物の家族についての行動生態学的研究を土台にして追求することを目的として編まれた"(P.297)と宣言する通り、本書では広く自然界でのカップルの振る舞いと、その背後にある理由を考察することで謎に迫ろうとしている。

 本書を読むと、つくづく生物は"自分の"遺伝子を後世に伝えようと涙ぐましい努力をしていると思う。

 本書であげられている例だと、オシドリが夫婦で連れ立って行動するのは仲が良いからではなく、雌の浮気を防ぐための雄の監視であることが格好の例であろう。しかし、監視をなんとかくぐり抜けようと、雄も雌も熾烈な争いを繰り広げる。

 アオガラという鳥ではしばしば浮気が見られるが、"雌は自分の夫の遺伝的資質に満足していない場合、それを満足させてくれる社会的に高位の雄を狙っているらしい"となると、一度作ったペアなんてなんのその、子孫を残すためにより有利な相手とツガイを作ろうとしているわけだ。

 そして、動物界には一夫一婦制以外の組み合わせも沢山ある。雌だけ、あるいは雄だけが子育てする者も居れば、オオカミのように親以外のヘルパーが参加する者もいる。だが、圧倒的多数は、子育てなんかしないというパターンだ。

 どのようなメカニズムがこうした家族のあり方を導いたのか。それは生物のあり方の謎そのものに光を当てていてとても面白い。

 だが、何と言っても関心を強烈に引き付けるのは、我々人間についてのものだ。そこに至るまでに動物界で見られる様々な家族のバリエーションを知っているため、読者にとっても人間についても類推ができるようになっている。ところが、それを知ってもまだ人間には驚くことがいっぱいだ。

 知っての通り、成人女性はほぼいつでも性交可能であるが、それは発情期と同じである。それなのに排卵期が明らかなわけではない。これは動物界では他に見られない。女性は男性より遥かに多く脂肪を蓄積し、それが性的な魅力に繋がっている。胸や腰回りのラインがどうこうというのはしばしば男同士の間で語られるが、それにも生物学的な背景がある。

 こうした特質のうち、幾つかは雌の側が雄を強力なパートナーとして留め置くために進化させたと著者は指摘する。雄は、その罠に嵌って一夫一婦制を余儀なくされているのだ、と。

 だとしたら、なんと見事なメカニズムであろうか。人間も生物進化の生んだ傑作の1つであり、我々の行動を知らず知らずのうちに規定されている。その中で、我々は喜びを得ているのかと思うと、面白いを通り越して感動がある。生物としての人間の面白さに、家族という視点から切り込んだ傑作である。
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生物・遺伝・病原体 | 2013/08/14(水) 19:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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