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1250冊目 武装解除 -紛争屋が見た世界
武装解除  -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)
(2004/12/18)
伊勢崎 賢治

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評価:☆☆☆☆


 内戦や紛争で荒れ果てた国をどうやって立て直すか。産業の育成?民主主義の導入?その前に必要なことがある。それが、武装解除である。なにせ、内戦や紛争の直後には国内に武器が溢れかえっているのだ。その武器を放置すれば、軍閥が台頭し、クーデターが繰り返される。それを防ぐには、武器を無くし、武装グループの構成員を一般人に戻し、彼らの居場所を社会に作って行かなければならない。

 その手法は、DDR(Disarmament , Demobilization , Reintegration;武装解除・動員解除・社会復帰)と呼ばれる。世界の紛争地でこの技術が用いられ、平和の構築に役立ってきた。著者は東ティモール、シエラレオネ、アフガニスタンでDDRに関与してきた。本書はその体験記であり、そしてDDRの重要性・必要性を訴える書である。

 まず冒頭、なぜ著者が紛争屋になったかが語られる。私は普段この手のところは流し読みをするのではあるが、本書は違った。なんとも破天荒な生い立ちに目が釘付けになってしまったのだ。奇縁としか言い様のない経緯で紛争解決のプロへの道を進んでいくのはこちらがハラハラしてしまう。

 そうして著者は東ティモールへ赴くことになる。そこの体験も貴重だが、それよりも著者の心に深く残っているのはシエラレオネのようだ。

 紛争屋となって赴くことになるまで名前も知らなかったという西アフリカの小国。そこは、何時果てるとも知れぬ内戦が続いていた。麻薬で恐怖心を麻痺させられた少年兵の存在や、両腕を切り落とすという非道な拷問が横行したことでも知られる。政府の腐敗が反乱を生んだが、反乱軍とて人道的なグループでは無かったのだ。ダイヤモンドが取れることが事態を更に悪化させる。ダイヤは武器の購入資金となり、全土は麻のように乱れた。

 この地で行われたことの記録は、本当に目を覆いたくなる。人類同士が互い対してどれほど酷いことができるのか。事実は恐るべきものだ。唯一の希望は、DDRが成功したこと。お陰で、今もシエラレオネは紛争から遠ざかっている。

 DDRを担保するものは何か。それは、武装勢力を圧倒する軍事力である。本書では、随所で抑止力としての武力の重要さが語られている。相互に利益の異なる集団を武装解除しようというのだ。双方に対して平等感を与えることが重要なのは前提として、行動を起こさないと行けない気にさせるには軍事力が必須なのだ。

 バランス感覚が絶妙なのは、そうして軍事力の存在の重要さを訴える一方で、力の行使は極力避けようとしているところ。しかも、行政官として関わった経験から語っているので説得力がある。平和を求めるには何が必要か考えさせられた。

 最後に著者はこう語りかける。"自衛隊は意見か否か、もしくは海外派兵は軍事侵略か否かの神学論争のこだわりはもう捨て、日本の軍隊が一般市民を殺すことなく平和利用されるために、日本自身、もしくは同盟国の経済的利益のための海外派兵の道を閉ざす"(P.235)ことがないようにしなければならない、と。この姿勢が、著者が関わったDDRを良い方向に導いてきたと思う。

 武装解除には興味が湧いたので、ちょっと関心を持って眺めてみよう。
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ノンフィクション | 2013/08/12(月) 19:01 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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