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1236冊目 刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記
刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記
(2011/04)
アヴィ スタインバーグ

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評価:☆☆☆☆☆


 タイトルを見て刑務所に図書館だって?と思った時には何故か手に握られていた本。サブタイトルにも驚く。ハーバードを出て刑務所図書館に入るなんて、普通のコースじゃない。そう思って読み始めたら、想像以上に普通じゃなかった。

 それは、魅力的で意外な書き出しから伺える。

 受刑者の中で、いちばん司書に向いているのが風俗の男<ピンプ>。逆にまったく向いていないのがサイコキラーと詐欺師。ギャング、銃器密輸人、銀行強盗は群衆整理がうあく、少人数の協力者と手を組んで、慎重に練った計画を抑え気味のテンションで実行するのが得意。ということは、司書の基本的技能に長けているといっていい。ダフ屋や高利貸も悪くない。(略)


 挙げられているリストで図書館向きと思われる集団が全く理解できない(笑)。サイコキラーが向いてないのは分かるけど(笑)

 著者は、ハーバードを出たことから想像できる通り、元々はエリートコースを歩んでいた。敬虔なユダヤ教徒である両親の元で、熱心にユダヤ教を学んでいた著者は、しかし大学で落ちこぼれる。信仰も失い、死亡記事を書いて糊口を凌ぐ日々だった。それがある時、刑務所図書館の司書職の募集を見て応募してしまう。そして、彼は2年程、そこで働くことになる。本書はその間の模様を綴ったエッセイである。

 場所が場所だけに、利用者のほとんど全てが受刑者。そして、その多くは読書から何かを得ようなんてことは思わない(いや、私もそんなことは思っちゃいないのだけど)。

 それでも、やはり印象に残る受刑者は多い。

 著者の開いた作文教室でずっと窓の外を眺めている女性。恐るべきことに、彼女のクラスには全部で5人の受刑者が居たが、"(略)とます・ホッブズは、強力な君主のいない恐ろしい世界(略)で暮らす人々の人生は「孤独で、貧しく、不快で、粗暴で、短い」だろうと述べた。そのホッブズの言葉を体現しているような五人がひとつの部屋に会し、ぼくのまん前に座っていた。"というのだから恐ろしい。孤独<ソリタリー>と著者が仇名する彼女は、まだ自身が若かった頃に捨てた息子が中庭でバスケットボールをしてるのを見ていたのだ。

 他にも、自分の半生を本に綴ろうとする風俗の男やら、テレビの料理番組のホストになることを夢見る元ギャング、大法螺吹きで法律に詳しい人物等々、これが小説ならそれぞれ主役を張れそうなキャラが続々と出てくる。

 男女の受刑者は直接顔を合わせることは出来ないが、代わりに本にメッセージを挟んだり(どうやってその本を的確に見つけるのだろう)、窓に向かってスカイライティングをしていたり、受刑者の中でさらなるマイノリティを見つけて差別をしていたりする。

 そんな、どこまでも現実の世界でありながら、どこか非現実的な世界を、ある時はシニカルに、ある時には悲しみを込めて、そしてある時にはジョークとして眺めている。アメリカの刑務所はこんなところなのかと驚かされた。日本の、建前だけの教育刑とは違う理念が、そこにはある。もっとも、前述のとおり、殆どの囚人は真面目に本を読むわけではないが……。

 こうした刑務所の中のことと、著者が辿ってきた来歴や、刑務所外での出来事が交互に織り合わせられ、独特の雰囲気が醸しだされている。なんとも不思議な雰囲気で、登場人物たちの人生をきにしながら一気に読んでしまった。ノンフィクションでありながら、小説のような面白さも併せ持つ、不思議な作品。本好きにはお勧めです。
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ノンフィクション | 2013/07/19(金) 19:16 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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