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1226冊目 昭和史の秘話を追う
昭和史の秘話を追う昭和史の秘話を追う
(2012/03/16)
秦郁彦

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評価:☆☆☆


 歴史家の秦郁彦さんが『諸君!』、『新潮45』、『文蔵』に発表した文章を集めたもの。現代史の流れを追いかける視線からは外れてくる、しかし、乱世にあって懸命に生きた人間の業績としては耳目を集める話題を集めている。

 その内容は、章ごとのタイトルを見れば雰囲気を感じ取れよう。

玉砕の島ペリリューの女兵伝説
「炎のランナー」たちの勝利と失速
インパール戦・山守大尉、死の突撃
司馬遼太郎と戦車
作家・堀辰雄の周辺
秘密兵器・「チビ」弾の喜劇風生涯
ベトナム残留日本兵の春秋
ディエゴスアレスの月
毛沢東暗殺未遂事件の怪
スマランのオランダ人慰安婦たち

 玉砕の島~では、日本へ帰るのを拒否してペリリューで想いを寄せた人物と共に戦死した女性の伝説を追っている。なんと、機関銃で海兵隊(あの精強をもって知られる海兵隊)86人をなぎ倒したとも言われる人物だ。玉砕に至る最後の戦いの模様も詳述されおり、その悲惨さには暗然としてしまう。

 それにしても、玉砕せずに捕虜となっていれば、捕虜の管理にリソースが取られるので、連合軍にはより負担になっただろうに。また、降伏するなと教えられた日本兵は、いざ降伏してしまうと軍の機密事項でもなんでもペラペラと喋ったと言われる。降伏しないことを前提にしていたから、捕らえられた時の対応を教えられていなかったのだ。

 どこかで聞いたことがあるような話だ。そう。原発の事故など起こらないことになっていたから、いざ地震で津波が襲ってきたら何も対応できなかったフクシマと。日本人は何も学んでいないのかと思うと、またまた暗然とする。

 おまけに、震災から学んだのが原発は停止すべきだなんてレベルの人を見るともう絶望する。違うんだよ。本当に学ぶべきなのは、望まないことは必ず起こるので、起こってしまった時に被害をどれほど小さくできるかを冷徹に見詰めることなんだよ。

 話が逸れた。

 心に残ったのは、"インパール戦・山守大尉、死の突撃"。牟田口廉也が最後までインパールを現地の将兵がだらしないからだと言っていた件には腸が煮えくり返る。その中にあって、現場指揮官たる自分は死を賭して任務を遂行するが部下はこっそり生かそうとした山守大尉の行動には胸が熱くなる。

 あるいは、"秘密兵器・「チビ」弾の喜劇風生涯"では、日本軍が小規模ながら毒ガス戦を仕掛けており、マルタと呼ばれた人々を使って人体実験も行なっていたという件には人間の残酷さを思わざるを得なかったし、"スマランのオランダ人慰安婦たち"では組織的な性の暴力の身の毛もよだつ思いをさせられる。

 こうした事実の数々を見るにつけ、戦争という極限状態に人々を追い込むわけには行かないと強く思う。歴史上、世界のどこででも、何度でも繰り返されてきた情景なのだろうけど。

 一方で、"「炎のランナー」たちの勝利と失速"と『風立ちぬ』で名を残す"作家・堀辰雄の周辺"は、血生臭さをほとんど感じさせない。

 取り上げた10の話題がそれぞれ実に深く調べられているし、どの章も冷静なところが迫力を感じさせてくれる。昭和の時代の、歴史の影に埋もれた人物たちに光を当てる評伝として興味深く読むことが出来た。
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ノンフィクション | 2013/07/07(日) 19:43 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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