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1215冊目 ヒトラーの秘密図書館
ヒトラーの秘密図書館 (文春文庫)ヒトラーの秘密図書館 (文春文庫)
(2012/12/04)
ティモシー ライバック

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評価:☆☆☆


 読書は人を成長させる等という妄言を吐く人が居る。それは往々にして読書家を自称する人である。私なんかは、そんな"俺はこんなに本を読む立派な人間なんだぞ"みたいな自己満足は他所でやれと思う。読書なんて、数ある人類の悪癖の1つに過ぎないのだ。そんな寝言を抜かす奴には、歴史上の有名な読書家を3人教えてあげる事にしている。スターリンと毛沢東と、本書の主人公たるヒトラー。併せて億に迫ろうかという人々の死に責任を持つ、最悪の独裁者たちだ。

 本書は、ヒトラーの16,000冊を超える蔵書のうち、彼が確実に目を通したと判断できる本を取り上げ、それらがヒトラーにどのような影響を与えていたかを読み解いている。

 伝令兵として、無私の人物と思われ周囲の尊敬を集めいていた時代。政治に踏み出し、党内で失脚しかけたり(失脚していれば良かったのに……)、クーデターに失敗したりといった不遇の時代。そして、いつしか権力を掌握していく時代。いつも彼の傍には本があった。

 「本を!常に、もっと本を! だった。本を手にしていないアドルフを私は思い出すことができない。本は彼の世界だった」と語る当時の親友の言葉が、彼がどれほど読書家だったかを物語る。それは後も変わらず、毎日1冊は本を読んでいた、と言うのだ。

 では、彼はどのような本を読んでいたのか。

 本書が明らかにする事実の数々は、ナチスの蛮行が決して1人の狂人によって生み出されたものではないことを物語る。例えばT型フォード等で今も名を残すヘンリー・フォードは『国際ユダヤ人』という、ユダヤ人への差別と排撃をあからさまにした本を著し、それはヒトラーに大きな影響を与えている。

 妄想体系に過ぎない、北方人種の優越性とやらがどれほど社会に根を下ろしていたか。余りにも現実は恐ろしい。ヒトラーは、他人から称賛される程の優れた記憶力を、そんな無駄なことに費やしてしまった。そう思うと、ヒトラーという存在は、時代が生んだある種の必然かもしれない。

 やがて、彼は自らの愚かさにより、戦争指導を誤って、第三帝国と共に終焉を迎える。麾下の将軍たちを信じず、オカルトに助けを求めるような指導者には相応しい末路だ。そんな愚かな指導者を持たないためにも、普段から選挙の時には人をきちんと見て、しっかり判断しなければならないのだろう。

 蔵書から見られるヒトラーの姿と、彼の栄光から破滅までの幾つかの時期に焦点が当てられているので、ヒトラーの時代を体系的に知りたいと思われる方には向いていないだろうが、何があの狂気を生んだかを知りたいという方にはお勧めできる。

 残念なのは、ヒトラーはパーキンソン病を患っていた可能性を指摘される(例えば『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀』)が、それには触れられていないところ。独裁制が危険なのは、権力者が病んだ時に悪影響を排除するシステムを体制内に持たないからだ。興味を持たれた方にはこちらもお勧めしたい。


関連書籍:
ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)
(1999/05)
小長谷 正明

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ノンフィクション | 2013/06/18(火) 19:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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