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1207冊目 徳の起源―他人をおもいやる遺伝子
徳の起源―他人をおもいやる遺伝子徳の起源―他人をおもいやる遺伝子
(2000/06)
マット リドレー

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評価:☆☆☆☆☆


 著者の名前を見ただけで安心して手を出せる。私にとってのそんな書き手の1人が、本書の著者、マット・リドレー。『ゲノムが語る23の物語』や『やわらかな遺伝子』で、遺伝子の力の大きさを語りながらも遺伝子決定論に陥らない絶妙なバランス感覚に惚れ込んだライターである。

 今回著者が取り組むのは、"徳"。となると、性善説と性悪説が思い浮かぶ。しかし、どちらも世の中を上手く説明できているとは思えない。唾棄すべき悪人も居れば、その生きる姿に感動を禁じ得ないほど献身的に生きる人もいる。

 それでも、大雑把に言えば、人の一般的な性質としては、少なくとも社会を崩壊させない程度には善人であるといえる。考えれ見れば当たり前の話だろうが、人間は他の人との繋がり(=社会)がなければ生きていけない。

 例えば、立って歩くまでにかかる時間を観てみれば良い。人間は1年立っても満足に歩くことは出来ないが、そんな生物は他に居ない。その間、子は親に保護してもらわなければならない。長じてからも状況は似たようなもので、同じ社会の他のメンバーとの共同生活が必要になる。だとしたら、社会生活を送るべく進化するのは当然のことだ。

 ところが、ここからが面白いところ。もし、全員が他人の言葉を疑いもしない正直者ばかりだとしたら、そこに生まれた1人の自分勝手な人間は、無敵の力を誇る。なにせ、周りば莫迦正直ばかりだ。口八丁手八丁で、多くの人からカネを巻き上げたり、手当たり次第に女性に手を出したりと、やりたい放題ができるだろう。すると、彼の特性を受け継ぐ子孫が増える。

 では、自己中心的な人間ばかりになったら?

 これが疑問なのだ。ゲームの理論という、人間の関係性を数学的に研究する手法では、人間は自己中心的に振る舞うほうが合理的になるのだ。ところが、周りを見渡しても、そうはなっていない。人々は、反目することもあるが、概ね力を合わせて何かを成し遂げているではないか。

 本書は、こうした人間の特性がどこからやってきたのかを論じている。

 その面白さは、ある政治犯の脱獄から始まる冒頭から明らかである。その人物は、監獄内外の多くの人の力を借りて脱獄に成功する。彼は終生、自分を命がけで救ってくれた友人たちへの感謝を忘れなかった。そして、人間のみならず、生物世界の常として、生物は利他的であると唱えるようになるのだ。その人物の名を、クロポトキンと言う。

 利己的な遺伝子、分業による効率化、囚人のジレンマ等々の、興味深い議論をかき分けながら、著者は徳の起源へ迫る。一貫して示されるのは、人間社会が実に上手く回るものだということ。意外だったのは、資源管理について、人々に任せるのと国が規制するのでは、人々に任せたほうが良いという示唆が得られるところ。人に任せたからそれぞれ勝手なことをしそうなものだが、一方で、その状態では監視の目が働く。周りに住む人々の。ところが、国の規制ではそんなことは出来ない。だから、皆が他人にとられる前に自分が、と動いてしまう。

 徳行は、社会を円滑にしようという方向では作用するが、全体を良くしようという方向には行かないのだ、それが、人の限界なのかもしれない。

 インディアンの贈り物合戦、イルカがコンビを組む理由(イルカ好きなら読まないほうが絶対に良い!)砂漠趣旨収穫アリ、大型哺乳類絶滅の理由など、とにかく面白い話題が続く。読み始めたら止まらない本。

 徳には興味がなくとも、意外なトリビア満載なので、雑学好きにも堪らないと思う。そして、本書を気に入ったら、是非とも著者の他の本にも手を出してみて欲しい。とても面白いので心の底からお勧めです。



関連書籍:
ゲノムが語る23の物語ゲノムが語る23の物語
(2000/12)
マット リドレー

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やわらかな遺伝子やわらかな遺伝子
(2004/04/28)
マット・リドレー、中村 桂子 他

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生物・遺伝・病原体 | 2013/06/04(火) 23:52 | Trackback:(0) | Comments:(1)

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2013/06/06 木 14:21:30 | URL | 読書ログ #iE545MNQ編集
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