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1169冊目 空白の天気図―核と災害1945・8・6/9・17
空白の天気図―核と災害1945・8・6/9・17 (文春文庫)空白の天気図―核と災害1945・8・6/9・17 (文春文庫)
(2011/09/02)
柳田 邦男

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評価:☆☆☆☆☆


 1945年9月17日、敗戦の衝撃冷めやらぬ日本に、台風が上陸。各地に多大な被害をもたらした。上陸地点の名を取って、枕崎台風と呼ばれこの台風は九州に上陸して縦断したにも関わらず、最大の犠牲者数を記録したのは広島だった。

 核の炎に焼かれた都市は、その痛手から立ち直る暇すら与えられないまま、大型台風の襲撃を受け、死者行方不明者2000名を超える犠牲者を出してしまった。

 何故、これほどに被害が広がったのか。その原因の1つに、原爆によって気象観測の体勢が壊滅しており、人々が必要な警告を受け取っていなかった、というものもある。観測員たちはそれこそ苦難に満ちた状況でも観測を続けていたのに、情報伝達する手段が無かったのだ。

 本書は、原爆から枕崎台風のおよそ1.5ヶ月を中心に、広島管区気象台の人々の奮闘を追ったノンフィクションである。

 軍による情報の統制によって台風が来ても警報すら発されることがなかったという事実には、今との差が余りにも大きく、絶句してしまう。今なら秘密にしようと思っても気象衛星に力によって交戦国であろうと筒抜けだ。そして、当時ですら、日本政府がひた隠しにしようと図った天候の情報も、B29で直接観測する米軍には無意味なものだった。その観測結果として、広島への原爆投下があった。

 改めて原爆のもたらした惨禍を見て、その苦しみを味わった人々への痛切な思いを感じるのと同時に、アメリカへの憤りを感じざるを得なかった。戦中、日本は彼らを鬼畜米英と蔑み、彼らは我々を野蛮な猿と罵った。他人種を、自分たちと同じ人間と見ない真理が生んだ残虐さなのかもしれない。アメリカでは交戦国の中で日系人だけがゲットーに収容されたことを思いだしてしまう。

 そして、その地獄絵図の中にあって、なお科学的な思考・行動を失わなかった気象台の人々に感謝したい。彼らのような、歴史に名を残すことはなくとも地道にインフラを築きあげようと努力した人たちが、本当の意味で社会を動かしていると思う。

 枕崎台風のせいで、原爆の調査に訪れていた京大の教授たちが少なからず殉職されたことを知った。彼らは、調査に行くという話がでたら、危険も顧みずに二つ返事で引き受けた人々だった。広島でも多くの医療関係者、軍人たちが観測員たちに負けず劣らず必死に働き、そして放射線と台風に倒れていった。彼らに感謝を。自分の持ち場を守ることが、社会を守ることにつながるのだろう。だから、自分は自分のできることをやろうと思った次第です。

 1975年に出版された、ある意味で古い本が2011年に再出版されるのもむべなるかなと思わされた一冊。
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ノンフィクション | 2013/04/11(木) 19:19 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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