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1163冊目 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
(2007/10/30)
佐藤 優

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評価:☆☆☆☆☆


 出張費を巡る背任と北方領土支援にからむ偽計業務妨害で逮捕され、有罪とされた元外交官の著者が、一連の逮捕劇とその後の獄中での生活を綴ったノンフィクション。

 考えてみれば不思議な不思議な話だ。なにせ、本書を読むと、そこに犯罪と見られることはないのだから。

 鈴木宗男議員を最終ターゲットとした政治劇。それが、著者の到達した答え。その結論に辿り着くまでに辿った思索と、犯罪とされたことについての著者の視点からの事実が述べられている。

 『私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。』を読んだ時も感じたが、日本の司法は検察しか向いていないように見える。事実関係だけから追えば、とても犯罪が行われていたとは思えないことを、裁判所は有罪にしてしまう。

 本書において当時の上司東郷和彦の証言(「外務省が組織として実行しており、佐藤被告が罪に問われることはあり得ない」)、『私はなぜ~』では詐欺の被害者とされたノルウェー側は詐欺に遭ったとは思っていないとはっきり述べていることを考えれば、どちらも検察の主張には無茶があると思う。

 私のような一般人には”国策捜査による事実を無視した取り調べ”についての真偽は、真の意味では分からない。その点で制限付きでしか信じるべきではないであろう。

 それはあるとしても、罪状認否でやっていないからと否定を続けると、裁判所は反省していないとより重い判決が下されるという。なるほど、それでは検察のストーリーを受け入れてしまうのが楽だ。それが、独裁政権下での支持率調査のような、異様に高い有罪率を生んでいる。つまり、検察に不利な極めて強固で知られた証拠が無い限り著者の指摘するような国策捜査故では有罪となることは決まってしまうのだろう。

 そうした国策捜査とはどのようなものであるかに加えて、著者が当たっていたロシアとの過酷な北方領土に関する外交が、本書のもう一つの魅力であろう。結局、外交についてニュースで報じられるのは、著者のような人々が裏で働いた結果の、そのほんの一部に過ぎないのだから、こうしたことを垣間見ることができるのは利点。そして、忘れてはならないのが獄中記としての性格であろう。大物左翼の死刑囚の話や、取調べ中の心の動きなどが縦横に語られていて、知られざる世界を覗かせてくれた。

 なによりも、本書を貫く明晰な思考と明晰な文章に痺れる。知的好奇心を刺激してやまない、凄いノンフィクションである。




関連書籍:
私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。 (講談社文庫)私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。 (講談社文庫)
(2007/10/16)
島村 英紀

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自壊する帝国 (新潮文庫)自壊する帝国 (新潮文庫)
(2008/10/28)
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ノンフィクション | 2013/03/29(金) 20:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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