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1147冊目 凶悪―ある死刑囚の告発
凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)
(2009/10/28)
「新潮45」編集部

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆


 「新潮45」の記者、宮本の元にある囚人から話したいことがあるとの連絡が入る。監獄仲間が恐るべき事実を知っており、マスコミ関係者と連絡を取りたいと言っている、というのだ。事実関係を疑いつつ記者が出会うことになるのは、後藤良次という人物。宇都宮監禁殺人事件で地裁・高裁で死刑判決を受け、最高裁に上告中の人物だった。

 その人物曰く、自分は他の事件にも関わっている。死者の出ている事件に。そして、黒幕は娑婆でのうのうと暮らしている――。

 記者は、そもそもそんなことがあるのだろうかと、疑問8割くらいの立ち位置で取材を開始する。現れてくるのは後藤の証言通りの事実のかけら。記者の疑いに満ちた眼差しは、いつしか驚愕の事実を掴んだという、ジャーナリストならではの興奮に満ちたものになっていく。

 後藤が"先生"と呼んで慕っていた人物。犯罪は、その人物に絡んだものだった。身寄りがなく財産はある。あるいは、財産はないが身内から厄介者と思われている。そうした人々を見つけ出し、彼らの命をカネに変える。そんな錬金術の使い手こそ、その人物の姿であった。後藤はその忠実な手下であった。

 "先生"は、シリアルキラーとは違う。シリアルキラーは、他人を殺すというそのこと自体に取り憑かれた人間だ。仮に"先生"が後藤という手駒を得なければ、こうした事件は起こらなかった可能性が高い。

 やがて、記者は事件の調査はジャーナリズムには手に余ると判断する。そうして前代未聞の、死刑囚からの告発によって警察が動き始める。未だ世に蔓延る凶悪を捕らえるために。

 本書はその一部始終を追ったノンフィクションである。"先生"に司直の手は届くのか。他人の命など何とも思わぬこの人物に、相応しい裁きは訪れるのか。読者は次々と明らかにされる驚愕の事実に引きこまれ、戦慄しながらページを繰ることになる。

 読み始めたら結末を知らずには居られない、ノンフィクションの傑作。

 それにしても、この手の自分の欲望のためなら他人がどうなろうと平然としていられる人の姿には戦慄を禁じ得ない。『戦争における「人殺し」の心理学』に依ると、1%程度の人はそうした性格特性らしいが、この事件の"先生"などは、その最悪の発露の1つに過ぎないのかもしれない。人間の存在の恐ろしさが感じられてならなかった。


関連書籍:
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)
(2004/05)
デーヴ グロスマン

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ノンフィクション | 2013/02/15(金) 19:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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