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1145冊目 危機の宰相

危機の宰相 (文春文庫)危機の宰相 (文春文庫)
(2008/11/07)
沢木 耕太郎

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評価:☆☆☆☆☆


 現代の日本を語るのに決して外すことができないトピックの一つは、間違いなく所得倍増計画と高度成長期であろう。1960年台、戦争が終わって15年が過ぎても、まだまだ経済的には大国ではなかった日本が飛躍した時代。その時代を作り上げたのは、貧乏人は麦を食えの放言(?)で知られる、池田勇人だった。

 それにしても、10年で所得を2倍にするというのは、幾らなんでも壮大過ぎる。私なら、そんな計画が実を結ぶとは思えない。そして、当時の人々もそうだった。ほんの少数の、池田のブレーンを除けば。田村敏雄、下村治の両名こそがその人物である。

 本書は、まず所得倍増計画という言葉がどのような経緯で生まれたのかを追う。そして、高度成長期を生み出すことになる3人の邂逅を描く。

 3人とも、大蔵省出身。そして、主流からは外れた人物だった。池田は奇病に冒されて一度は大蔵省を辞め、田村は満州に夢を追いシベリア抑留の憂き目に遭い、そして下村は結核で命の危険を感じていた。この、出世街道を外れたルーザーは、しかし、それ故にトップに上り詰める。運命の変転が、ノンフィクションとは思えぬほどのドラマティックさ。

 いつの間にか、所得倍増計画という夢を追う3人の動きに引きこまれていく自分がいた。70年台生まれの私にとっては、生まれる前の過去の話。それも、興味のない経済の話でありながら、個性豊かな人物の織りなす物語に目が離せなくなっていたのだ。

 1960年台に光彩を放った異色の人物の、優れた評伝。

 彼の姿を追うことで、著者の疑問である、反安保で盛り上がりを見せた世論がどうして急激に沈静化・保守化へ向かったのかも解けている。古い時代を描きながら古さを感じさせない、ノンフィクションの傑作であった。現代史に興味が有る方には強くお勧めしたい。
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ノンフィクション | 2013/02/11(月) 23:27 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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