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1127冊目 カラー版 小惑星探査機はやぶさ ―「玉手箱」は開かれた

カラー版 小惑星探査機はやぶさ ―「玉手箱」は開かれた (中公新書)カラー版 小惑星探査機はやぶさ ―「玉手箱」は開かれた (中公新書)
(2010/12)
川口 淳一郎

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評価:☆☆☆☆☆


 2003年5月9日に内之浦から打ち上げられた惑星探査機科学衛星MUSES-C、愛称"はやぶさ"は、2005年に小惑星イトカワへ到達、貴重なサンプルをカプセルに収めた上で、2010年6月13日に地球へ帰還した。その旅路は、60億キロに及んだ。月以外の天体に着陸した探査機が離陸したのは世界初のことだった。まして、サンプルを持ち帰ったことについては言うまでもない。

 そのはやぶさの運用には、トラブルの連続だった。通信途絶もあり、一時は帰還が絶望視されていた。にも関わらず、はやぶさは帰ってきた。技術者たちは度重なるトラブルに負けずにはやぶさを導いたのだ。奇跡にも思える無事の帰還は、技術者の端くれである私の胸を熱くした。

 著者はプロジェクトマネージャーとしてはやぶさに関わった人物。従って、困難に満ちたその旅路を振り返るのに、これほど相応しい人物もいないだろう。

 はやぶさに至るまでの宇宙開発の流れにも触れられているので、日本の宇宙開発におけるはやぶさの位置づけが分かりやすいのが良い。

 そして、はやぶさが宇宙に飛び立つ。日本の持てるあらゆる技術を織り込んで。

 スイングバイによる加速の驚異的な精度に驚かされ、遥か彼方の着陸の困難さに思いを馳せる。読みながら、あたかも自分が宇宙旅行をしているかのような気分になった。はやぶさの旅の全貌を知るのにうってつけの一冊。

 私は自分が技術に携わる身なので、信じられないほどの精度ではやぶさをコントロールできたことに改めて簡単させられた。幾多のトラブルに負けなかったのは、問題が起こることを事前に織り込んだ設計がなされていたことや、火星探査機のぞみで培われた1ビット通信に示されるあらゆるテクニックを駆使しての運用が実を結んだのだ。

 姿勢制御は3持っていたのが2軸が故障。イオンエンジン4基は、通常の状態で使うなら4基とも使えなくなっていた。エンジンと中和器の組み合わせを変えるというアクロバティックな手法が取られた。こうした努力があってはじめて、当初の予定だった4年より3年半も長く宇宙を旅しながらもはやぶさは帰ってこられた。トラブルの内容とその対応が本当に分かりやすく書かれているのも本書の良いところ。NASAと比べて弱いところもはっきり書かれているのも。

 加えて、はやぶさへの愛が溢れているのもこちらの胸を打つ。最期、サンプルを収めたカプセルを放出した後、はやぶさは大気圏に突入して燃え尽き、その旅を終える。その直前、運用スタッフはわざわざはやぶさのカメラを起動させ、姿勢を変えさせて地球を撮影させる。生まれ故郷の地球を見せてやりたいという一心で。非合理かもしれない。しかし、それほどの愛着があったことが、この成功を導いてくれたのではないだろうか。そう思わされた。はやぶさの旅の全貌を知るのに、本当にうってつけの一冊であると思う。宇宙開発に興味が有る方には強くお勧めしたい。
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素粒子・宇宙論 | 2013/01/06(日) 21:11 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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