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1112冊目 左翼はどこへ行ったのか
左翼はどこへ行ったのか (宝島SUGOI文庫)左翼はどこへ行ったのか (宝島SUGOI文庫)
(2009/03/05)
別冊宝島編集部

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評価:☆☆☆☆


 ワーキングプアやブラック企業のような言葉に示される、若者が幾ら働いても暮らしていくのに十分な賃金が与えられない、あるいは長時間の労働。これらは、社会的に大きな問題だし、是正が不要だと思う人など居ないだろう。

 しかし、これらの圧倒的な不平等を解消しようとする社会運動は、広がりを見せない。平等を希求する、極端に言ってしまえば左翼的な言説が力を持っていないのだ。

 左翼という響きが人々の警戒心を呼び覚ますようになったのは、幾つかの歴史の流れが原因であろう。1つは、ソ連と東欧の社会体制の崩壊や、今では明らかになっている中国や北朝鮮の抑圧的な体勢と、共産主義を標榜した国々で権力に引き起こされた大量殺戮。そしてもう1つは、連合赤軍が引き起こした悲惨な事件、そして中核派と革マル派との凄惨な内ゲバ。

 これらの事件が左翼への強烈な反発を生んだのは間違いない。問題は、同時に左派的な主張まで、特に根拠もなく信頼を失ったことだ。弱者の言い分を取り上げようとする政治勢力は、事実上力を持っていない。

 そして、革命という手法が魅力を失ったことも大きい。こちらにも要因が2つあり、1つは日本社会が豊かになってきて、絶対的貧困層が減ったこと。もう1つは、社会人口学的なもので、少子化が進んだ結果、好戦的なユースバルジが萎んだこと(『自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来』が詳しいので、是非読んでみて欲しい)。

 左翼・右翼というレッテル貼りは古いし、そんな単一の切り口で人を判断することもできなくなっていることを加えてもよいだろう。実際、本書でも全学連のリーダーが自分を左翼だとは思わないと理由をつけて述べているところからも明らかだ。

 本書は、かつて一大勢力でもあった左翼はいったいどこへ消えてしまったのかを、今尚左派的な主張を唱える人々へのインタビューを中心に探ろうとしている。インタビューを受けているのが幾つかの極左系組織のリーダーだったり、沖縄で基地問題を訴える人々、あるいはノンキャリア組ながらソ連崩壊時にインテリジェントで大活躍した佐藤優さんだったりと、実に豪華。

 項ごとに全然レベルが違う。未だにこんな莫迦なこと言ってんのかよ、と嘆きたくなるものもあれば、その真剣な言葉に耳を傾けなければならないと思うこともある。過去のレビューでも散々書いてきた通り、私は世界で1億人を殺した最悪の思想である共産主義を奉じるなんて御免被るし、革命だって起こされては困る。

 それでも、こうした場があることは評価されて良い。社会に深みを与えるのは、多様な意見が正しさを競うことのみだと思うからだ。レッテル貼りによる議論の拒絶や、異がなる思想の持ち主の排除が生むのは全体主義社会でしか無い。右の全体主義も左の全体主義も20世紀を不幸な世紀にしてしまったではないか。

 思想的な立場は超え、読んで損はないと思う。特に、佐藤優さんの論文と、沖縄からの声は読み応えがあった。おかしいことを言っていると思われる章があれば、なぜそれをおかしいと思うのかを筋道建てて考えれば、論理的思考の訓練にもなる。そんなわけで、怖いもの見たさで手に取ったにしては、予想外に色々と考えさせられた。社会問題を捉え直す良い機会になったことに、素直に感謝したい。
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ノンフィクション | 2012/12/02(日) 19:40 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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≪そして、革命という手法が魅力を失ったことも大きい。こちらにも要因が2つあり、1つは日本社会が豊かになってきて、絶対的貧困層が減ったこと。≫

 確かに世界的に見てば、格差社会と叫ばれているものの中国やインドのような絶対的貧困層の程度ではありません。それ以上に日本で革命という手法が定着しない理由は、人々が自らの生活の保障を要求する単位が「政府」ではなく「企業」という単位で見ているからだと思います。
 日本人は「政府」に政策を要求するのではなくまず初めに「もっと給料上げてくれ」と会社に対しての不満が先にきます。
 「政府」に対してより「会社」に対しての意見が先に立つのが日本人の特徴のような気がします。
2012/12/03 月 16:49:40 | URL | タケゾウ #-編集
タケゾウさん、コメントありがとうございます!

>生活の保障を要求する単位が「政府」ではなく「企業」という単位で見ているから

なるほど、それはあるかも知れませんね。
確かに、私自身も苦しい時にまず思うのは給料上げてくれよといった類の、企業に
負うもののこともあります。

一方で、なぜ選挙の際にこうしたことが争点にならないのかな、とも思います。
穏健な社会主義的立場、あるいは佐藤優さんのように革命が起こるような不安な
社会を作らないよう従業員の確保と給与の保障が必要という立場はもっと
強くなってほしい気がします。
2012/12/04 火 21:02:44 | URL | Skywriter #-編集
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