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1110冊目 新書で名著をモノにする 平家物語

新書で名著をモノにする 平家物語 (光文社新書)新書で名著をモノにする 平家物語 (光文社新書)
(2011/12/16)
長山 靖生

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評価:☆☆☆☆☆


 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理ををあらわす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。

 言わずと知れた、平家物語の冒頭である。そして、私が知る平家物語のほぼ全てでもあった。なにせ、国語の時間、何故必要なのか全く理解できないまま「文学史だ、覚えろ」的なノリで叩きこまれただけだから仕方あるまい。正直、あの教わり方では興味など持てなかった。文学史はとっくに死んだ知識だと思う。

 余談だが、良く三角関数やら微積やらで数学が分からなくても人生困らない等と抜かす人がいるが、数学ができなくて社会に出てから困ったことは一杯あるが、文学史が分からなくて困ったことなど一度もない。数学が苦手な人は現実を知るべきだ。

 文学史が死んだ知識というのは、もうブンガクが力を持ってなど居ないからだ。方丈記も源氏物語も、記紀だって。恐らく、これらが死んだのは、古語のまま読ませようというどうかしている教育が原因であろう。魅力を教えれば、読む人は居るのだ。断片的なトリビアに切り刻んで、しかも強制的に暗記させれば、そんなもの嫌いになるに決まっているじゃないか。

 さて、それでも本書を手に取ったのは、長山靖生さんの名を見たからである。『千里眼事件―科学とオカルトの明治日本』が面白かったため、その名前が何でもかんでもすぐ忘れる私の頭の片隅にもしっかり残っていたようだ。

 で、これも面白い。

 優れた古典は、現在に通じる何かを持っている。多くは人と人との関わり、取り分け愛憎、忠誠(信頼と言い換えても良い)と裏切り、野望と競争あたりが、真に人間の有り様を捉えていることだろう。そして、物語を彩る彼ら・彼女らが、何を思い、どのように行動し、何を為し、そして何ができなかったのか。夢を叶えた者と、失意に沈む者とのコントラスト。

 平家物語にも、その全てがある。源氏と平家の攻防で見せた平家のしたたかさが、覇を唱えたと思えばすぐに没落していく様には、確かに諸行無常を感じさせる。最終的に勝利を手中に収めた源氏にしても、親子や兄弟が相争った血塗られた歴史を持っているし、たった3代で権力は北条家に奪われてしまう。

 両家の興亡は物語に魅力を与えるのに十分だ。古文で書かれた原文を読む気は全くないが、少なくとも言文一致体で書かれた作品を読んでみたいと思うようになっていた。それだけ平家物語に魅力があるということであろうし、加えて著者が魅せ方を知っているからだと思う。

 平家物語の流れがどうなっているのかを知るには必要にして十分であると感じられた。文章は平易で、前後の事情も丁寧に書かれているので、初学者も安心して読める。参考文献も挙げられているので、新書らしくまさに入門書にうってつけの一冊。


関連書籍:
千里眼事件―科学とオカルトの明治日本 (平凡社新書)千里眼事件―科学とオカルトの明治日本 (平凡社新書)
(2005/11)
長山 靖生

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未分類 | 2012/11/28(水) 23:12 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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