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1098冊目 東京裁判

東京裁判 (講談社現代新書)東京裁判 (講談社現代新書)
(2008/01/18)
日暮 吉延

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評価:☆☆☆


 1945年9月2日、ポツダム宣言を受諾して戦争は終わった。その後、多くの軍人や政治家が裁判にかけられ、死刑を含む受けた。特に有名なのが、A級戦犯を裁いた東京裁判だろう。

 その東京裁判には、「勝者の裁き論」と「文明の裁き論」が付きまとう。右派は前者を、左派が後者を唱えているが、その主張は平行線を辿って神学論争と化しており、それも相まって、東京裁判について知るルートすら二分されているかのようだ。

 政治思想と組みで語られがちな東京裁判を冷静に眺めてみようとするのが本書。どのようにして裁判は始められ、何が訴因となり、誰が訴えられ、判事や弁護士はどのように選ばれ、弁護方針はどうだったか。裁判はどのように進み、幕を下ろしたか。巷間取り上げられることの多いパル判事の意見の内容や、なぜそれが生まれるに至ったか。筆致は常に冷静で、事実を淡々と連ねていると感じる。

 それによって、連合国の先走りした正義が浮き彫りになっているのは事実だ。ナチスが政権を実情の全く異なるドイツと同列視されたことは日本の歴史に対する知識不足を示している(ナチスは戦争期間中ずっとナチスが政権を握っていた)し、連合軍各国の思惑が裁判の迷走と独善を生んだのは否めないと感じさせられた。少なくとも、共同謀議についてはそう言えよう。

 パル判事の意見について、なぜかの有名な全員無罪論が出てきたのか。その背景と、前後のインドの動きも政治的。これをインド、ひいてはアジアでの意見だと受け止める訳にはいかない。

 こうした裁判中の動きだけではなく、死刑を免れた被告たちが保釈されるまでを取り上げているのは特筆すべき点。A級/B級/C級の区分といった基本的な問題に始まり、広く深く冷静に、という難しいバランスを保っていると思う。東京裁判を知ろうとする方にはお勧めしたい。


 それにしても、東京裁判には考えさせられる。私に引っかかるのは東條英機のこと。

 戦陣訓によって兵士たちの降伏を封じ、多数の兵士に死を命じた東條が、自身は自殺に失敗するのは嘆かわしいほどのだらしなさだ。他人に死ねというのは簡単でも自分では死ねなかったということで、こんな情けない小人物が権力を握ってしまったことが悔やまれる。他にも、東條は気に入らない人間を最前線に送り込んで死に追いやっている事実もある。権力を一手に握ってのこの狼藉は許されてはならない。

 一方で、被告たちが時に醜いほどの自己弁護を繰り広げる中で、東條独り天皇を守って国家弁護の立場に拠り続けたことも事実。結局、この人は能吏で、課長級クラスだったら有能だったのではないか。その程度の人物が、国政の中心にあったことに不幸があったと思えてならない。
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ノンフィクション | 2012/11/01(木) 20:52 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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