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1094冊目 累犯障害者

累犯障害者 (新潮文庫)累犯障害者 (新潮文庫)
(2009/03)
山本 譲司

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評価:☆☆☆☆


 犯罪を犯して刑に服す人と聞けば、どのような人を思い浮かべるだろうか。凶悪あるいは狡猾な犯罪者?確かにそうした犯罪者が多数居ることは事実だ。しかし、少なからずが障害者であると聞くと意外な思いに捕われる。

 確かに、統合失調症は全人口の1%程度の発症率と言われるが、殺人や放火ではその率が跳ね上がる。(こちらの統計http://homepage2.nifty.com/k-todo/syakai/koureisya/hannzai/toukei.htm)をご覧いただければ、殺人者の内、失調症を含む精神病患者の占める率は10%を越す。放火でも10%近くである。(但し、殺人・放火の再犯率となると、精神病ではない者の方が高くなる)

 が、御存知の通り、殺人や放火は犯罪の総数としては多くない。だから、刑法犯全体から見ると、精神疾患を病む人の割合は低くなる。一方で、増えてくるのが知的障害。

 (知的障害者である)彼ら彼女らでも、罪を犯せば、その責任を問われ、結果的に刑務所に入ることもある。法務省が毎年発行している『矯正統計年報』に、「受刑者の知能指数」という項目がある。細心の統計結果、2004年の数字で例示すると、新受刑者総数32,090名の内7,172名(全体の約22%)が知能指数六九以下の受刑者ということになる。測定不能者も1,687名おり、これを加えると、実に3割弱の受刑者が知的障害者として認定されるレベルの人たちなのだ。
(P.13より引用。原文は漢数字を使用、リンクは引用者が設定)


 著者の山本譲司は、元民主党の衆院議員である。秘書給与の詐取および政治資金規正法違反で起訴され、懲役刑を務めた人物である(個人的にはナントカ還元水と同レベルと思う)。彼は監獄の中で多くの障害者と触れ合うことで、福祉に関わってきたとの己の自負が、どれほど現実を把握していないのかを痛感した、という。

 刑務所がセーフティーネットの、最も底辺として組み入れられている現実。犯罪とは何かすら理解していない者が、ただ日々の糧と寒暖を凌げる場所を求めて再び犯罪に手を染めることすらある。

 例えば、浅草で女子短大生が刺殺されたレッサーパンダ帽男殺人事件の犯人である山口誠や、下関駅放火事件を起こした福田九右衛門は知的障害を抱えていた。

 彼らに必要なのは薬物治療でも教育刑でもなく、然るべき保護施設であるという著者の指摘に賛同する。浅草事件の山口は、凄惨なイジメに遭い、前歯がほとんど失われていた。この事実を、我々はどう受け止めるべきだろうか?もし彼がきちんと保護されていたのなら、この事件は起きなかったかも知れない。下関事件の福田は、生活保護を申請したが住所がないために訳書から門前払いされ、その足で事件を起こした。再び刑務所に戻りたい一心で。彼が生活保護を認められていたら、事件は起きただろうか?

 本書の突きつける現実はあまりにも重い。

 上記の事件の他、障害者を食い物にするヤクザ、親子二代に渡る知的障害者の売春婦、ろうあ者の事件等が取り上げられている。そのいずれのケースからも、福祉行政の抱える問題点が透けて見える。

 福祉を充実させることは、障害者のためになるだけではない。彼らが犯罪を犯さなくても良いようになれば、社会が受ける利益もある。日本という国が精神的にも文化的にも豊かな国だというのであれば、せめてこうした人々を保護する度量を見せて欲しい。そう思わずに居られなかった、
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ノンフィクション | 2012/10/20(土) 21:12 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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