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1068冊目 ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる
ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる (日経プレミアシリーズ)ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる (日経プレミアシリーズ)
(2009/03)
木村 英紀

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評価:☆☆☆☆☆


 資源の無い日本は、ものつくりで生きていくしか無い。しかし、製造業の現場でも空洞化が進んでいるのが現実だ。ほんの少し前まで、ジャパン・アズ・ナンバーワンを誇っていたというのに。

 なぜ日本の製造業は強かったのか。そして、なぜ今の製造業は苦しんでいるのか。著者が出した答えは、これまでの日本は労働集約型の体制を取ることで上手くいっていたが、時代がシステム・理論・ソフトウェアへ趨勢が変わったのに対応できていないということだ。

 例えばiPod(私も愛用しているが)を考えてみると、部品単位では日本でも全て開発も供給もできたはずだ。ところが、ソニーもパナも失敗した。私もその失敗作を持っている。iPodと比べると、何故アップルが勝ち、パナは凋落、ソニーは方向転換でなんとか付いて行っているというのが分かる。

 私が持っているのはパナのポータブルオーディオプレーヤーであるが、こいつの不便なところは、著作権を保護するために専用ソフトで特殊なファイル形式に変換しなければならず、転送は面倒臭い。致命的なのは多くの人が使っているであろうmp3形式のファイルが使えないことだ。

 著作権だけを考えたら、それは優れたシステムなのかもしれない。しかし、ユーザーの使い勝手からしたらどうだろう?私はとにかく不快で仕方がなかった。

 それと比べると、iPodは操作が楽だ。音源を簡単に圧縮できて(iTuneを立ち上げて音楽CDを挿入すれば良い)、PCからのデータ転送が楽(iTuneを立ち上げてiPodを繋げば良い)で、既にPCに取り込み済みの音楽も同じように扱える。その段階で、勝ちがどちらに転ぶか分かろうというもの。

 人の欲求を満たすためにモノを開発する時代は終焉を迎えつつある。むしろ、ハードではなく、ソフトで何ができるかが問題なのは明らかだろう。だからこそ、スマートフォンは売れているのだ。

 本書の指摘から、私の頭には上記のことが去来した。

 日本の製造業の弱さ。著者は普遍性を求めることの弱さをその原因に求め、背景にあるのがシステム・理論・ソフトウェアと喝破する。加えて、暗黙知的な、直感と経験に頼った匠の技に流れがちで普遍性が無いとも。

 私も技術者として働いているが、その指摘には耳が痛かった。確かに標準化という掛け声はあるけれども、実際のところはモグラ叩きになっている。あっちに問題があれば潰し、こちらで問題が発生すれば火消しをし、と日々忙しいのではあるが、その忙しさは、実は何も生まない。今の仕組みが変わらなければ、5年後だろうと100年後だろうと誰かが同じような事をやっているだろう。それでは勝てないんだ。

 どうやって技術職として生きていくかを考えなければ行けない気にさせられた。明日を今日より良くするために何ができるか。後戻りしないために、問題の本質がどこにあって、何をすれば解決ができて、自分が担当を外れた後でも知が残るためにはどうすれば良いか。それを暗黙知ではない形で残せるように頑張ってみようと思った次第です。



 本書は、2009年6月に紹介した『たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て』『なぜ、日本は50年間も旅客機をつくれなかったのか』へ記事に、もきちさんがコメントを寄せて下さった際、面白かったと推挙頂いたもの。ずっと気にはなっていたのですが、ようやく最近手に入れました。もっと早くに読んでおくべきだったと今になって後悔しております。もきちさん、ありがとうございました。
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技術 | 2012/07/17(火) 23:49 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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