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1058冊目 ドキュメント戦艦大和

ドキュメント戦艦大和 <新装版> (文春文庫)ドキュメント戦艦大和 <新装版> (文春文庫)
(2005/10/07)
吉田 満、原 勝洋 他

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評価:☆☆☆☆☆


 1945年4月7日、沖縄へ海上特攻へ向かった第一遊撃部隊(旗艦は戦艦大和)は、米軍機動部隊による航空攻撃を受け、壊滅的な打撃を被る。戦艦大和、巡洋艦矢矧、駆逐艦浜風、朝霜が沈没。これにより、日本海軍は海上作戦を実行する部隊を失った。

 この結果は意外なものではない。既に、海上決戦の帰趨は航空機が担うことは明白だった。だが、既に日本海軍には空母は無く、場所の制限から陸上からの航空支援も受けられなかった。第一遊撃部隊が沖縄へ辿り着くと考えている者など誰もいない。それが現実だったのだ。

 それなのに、何故大和は出撃したのか。

 絶望的な戦いを、大和はどう戦ったのか。

 乗組員たちは何を思い、どう行動したのか。

 日米を問わず多くの資料と大和生存者を含む多数の証言を渉猟し、事実に語らしめる手法によって大和の最期を淡々と描き出している。それが逆に迫力になっている。時に相互に矛盾するあるいは食い違いを見せる証言は、この巨大戦艦が受けた攻撃の激しさと執拗さを表現して余り無いだろう。

 それはまた、死地に赴く人々についても同じである。後世の日本のためにも出撃すべきだとの持論を通すべく奔走した神参謀、死に場所を与えられたとして出撃を受け入れた伊藤中将、艦を降りるチャンスがありながら望んで残った兵士たち。彼らの覚悟には素直に頭が下がる。

 一方で、特攻することもなく、特攻を命じる立場にもない人々が特攻を称揚していたとの証言には苦い思いを感じずにはいられない。その人々のロマン主義によって、死ぬ必要のない多数の人々が死んだ。大和だけで戦死者は3,000人を越した。誰も成功を予期しない、そして予想通りに失敗に終わった作戦で。

 軍事的合理性から見たら無意味な行動だったという事実が、今も大和に多くの人が悲劇を感じる所以ではないだろうか。その大和の姿を能う限りのところまで再現した本書は貴重である。


 一方で、兵士たちが軽口を叩き合うシーンなど、思わず笑顔が出てしまうようなやり取りもある。やられる側でありながら、アメリカ軍の航空隊の勇気を褒め称える言葉も多い。そして、死を考える暇もなかったとの証言が多い。こうした、複雑なありようこそが人間の存在の複雑さなのかと感じた。一見些細にも見えるこのようなことまで多数収録したから、複雑な全体像を再現しているような、見事なドキュメントとさせているのであろう。
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ノンフィクション | 2012/06/14(木) 22:37 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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