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71冊目 フロイト先生のウソ
フロイト先生のウソ

ロルフ・デーゲン著 / 赤根 洋子訳

文芸春秋 (2003.1)

\740

評価:☆☆☆☆☆


 ある意味、タイトルに偽り有り、である。なぜなら、タイトルから受け取るイメージよりもずっと広範な問題を取り上げているからである。では、主題から逸れて纏まりなくなっているのか、というとそうでもない。タイトルから予想される内容は、それはそれできちっと書かれている。凄いことである。

 ノーベル生理学・医学賞受賞者のピーター・メダワーはなぜ心理療法を「最悪のペテン」と評したのか。それは心理療法が全く役に立たないからである。そう断言されると、”幾らなんでもそれは言いすぎではないのか”と思われるかもしれない。しかし、実証的に見てみるとそれが間違いのない事実であることがはっきりする。

 本書はそのような観点からフロイトが考案した心理療法がどれほど無意味なのかを多くの検証結果から述べる。そういった点ではアイゼンクの『精神分析に別れを告げよう』に近い。本書はより多面的に心理療法の問題を取り上げている。おまけに安価(笑)。

 目次をみただけでも面白そうである。目次には”第一部 「影響力」のウソ”では心理療法や教育法、マスメディア(コマーシャルや報道)、能力開発について、”第二部 「心」のウソ”では無意識、自己認識、自尊意識、心身症、多重人格について、”第三部 「意識」のウソ”では瞑想や催眠、更には臨死体験を、”第四部 「脳」のウソ”では10パーセント神話と右脳と左脳と項目だけが並ぶがどれもどこかで聞いたことがある現象ではなかろうか。

 例えば、ほとんどの人は自分について過剰な自信を持っている。客観的な自己認識を示せるのは鬱病患者くらいだ。多重人格はどうか。多重人格は、出現する地域が非常に偏っていることが知られている。フランスやドイツでは殆ど出現しない一方、アメリカでは2万例以上出ていると言う。不思議な現象だ。スイスでは、患者の70%をわずか6名の精神科医が発見しているという。多重人格は、患者が心理療法士が抱く期待に応えて出現する現象に過ぎないのである。

 と、このようにフロイトのウソを暴く過程でどうしても人間の精神とはどのようなものなのか、なぜ多重人格に見えるような現象が起こるのか、ということに踏み込んでいく。フロイト批判を超えて、精神の骨格はどのようになっているのかを心理的な要因から追いかけているように思える。このような研究が脳研究と対を為すことで、精神のあり方に踏み込むことができるのではなかろうか。

 多くの項目を取り扱っていながらその全てで深い調査が為されていて非常に面白かったが、項目が多すぎるためそれぞれについて興味が沸いたら特化した本を読んでみた方が良いと思う。広く浅くでありながら骨太でもある本書は心理療法に興味のある方なら目を通しておくべきであろう。なお、個人的には、記憶については『抑圧された記憶の神話』のロフタスが記憶に関する研究で取り上げられていたのが良かった
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反疑似科学・反オカルト | 2005/09/17(土) 10:47 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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