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1002冊目 雄と雌の数をめぐる不思議

雄と雌の数をめぐる不思議 (中公文庫)雄と雌の数をめぐる不思議 (中公文庫)
(2001/11)
長谷川 真理子

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆☆


 御存知の通り、男女の比率はほぼ1:1である。男:女=5:1だったりしたらまあ色々と勘弁して下さいな感じなので、そんなのじゃなくて良かったのだけれど、どうして1:5だったりしないのか。利己的遺伝子の考えから言えば、Y遺伝子はY遺伝子のみを広めようとする。とすると、忌むべきことに男:女=5:1になってもおかしくないはずだ。見回してみると、イヌやネコでも同じくらいの比率となる。何故か。男女を1:1にする働きがあるのか。

 その一方で、例えば働き蜂などは全てメスである。オスの蜂は、女王蜂が旅立つ時期にだけ生まれてくる。そこに産み分けが働いているのは明らかだ。

 雄と雌の数はどのように決まるのか。その謎を解く鍵は、生物の性戦略にある。男女比が大きく異なっていると仮定しよう。すると、少ない方の性を生むほうが適応上有利となる。少ない方をより多く生ませる遺伝子が広がる結果、最終的に1:1に近い比率に落ち着くことになる。

 また、上記から考えると1:1の比率で釣り合うというのは、出生時ではなく、配偶時である。片方の性がより性成熟を遂げる前に死にやすいのであれば、それだけ余分に産んでおくのが良いということになる。例えば、人類では成熟までのあらゆる年齢層で男の方が死亡率が高い。結果、人類では女1に対し、男は1.05の割合で生まれることで釣り合いが取れるようになっている。

 こうした様々な調整によって、男と女の割合は一定に保たれているのだ。

 等と書くと誤解が生じるかも知れないが、個体は自分の遺伝子を残そうとするだけで、種としてのトータルバランスなど考えては居ない。だから、社会階層によって男女の比率が違うということも有りうる。その有りうるが、モデルだけの世界ではなくて、実際に見られるというのがまた面白い。本書でも多くの事例が取り上げられているので、興味を持たれた方は是非に読んでみて欲しいのだが、社会的に高い地位だと雄が生まれやすいとか、逆に雌が生まれやすいといった事例が多くある。

 タイトルに偽りなく、雄と雌のバランスについて、一見すると不思議に思われるが、理屈を説明されると納得できる話題を多々取り上げているので、謎解きを楽しむような感覚で読み進めることができる。生物の凄さを感じさせてくれた。冷静で丁寧な文章にも好感が持てる。生物に興味が有る方には強くお勧めしたい。
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生物・遺伝・病原体 | 2012/01/17(火) 23:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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