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1001冊目 シンデレラがいじめられるほんとうの理由

シンデレラがいじめられるほんとうの理由 (進化論の現在)シンデレラがいじめられるほんとうの理由 (進化論の現在)
(2002/10/17)
マーティン・デイリー、マーゴ・ウィルソン 他

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評価:☆☆☆☆☆


 シンデレラがいじめられるのには、生物学的な素因がある。そう断言されると、鼻白む向きも多いだろう。

 確かに動物界で言えば、ハヌマンラングールというサルやライオンの群れでボスが取って代わったら、授乳中の殺される。それによって母親は発情し、新たなボスは自分の子を得ることができるのだ。

 子育てはコストが掛かる。だから、自分の子以外を育てることは、遺伝子を後世に伝えるという生物の仕組みから外れてしまう。だから、こんな面白い研究結果も出てくる。

 鳥の多くは一夫一婦制を保たない。何故、番になった後もオスは見事なさえずりを披露するのかといえば、浮気相手を見つけるためだ。それでも、子育てはオスとメスが協力して行う。この時、オスの協力具合は、近くにライバルがどれくらい居たかによって左右されるという。コウモリやペンギンは、しっかり自分の子どもを見分けて自分の子以外には餌を与えることはない。そして、多くの場合、番の片方が失踪するか死亡して新たな配偶者を見つけたら、子は放置される。(個体数が少ない等の背景があり、他人の子を育てることで自分が繁殖の機会を得られるような場合が例外となる)

 それと同じことが、人間でも起こるという。

 本書で紹介されている研究によれば、継子が虐待に晒される可能性は、実子と比べて遙かに高い、という。虐待の最たるものである殺人で比較すると、数十倍もリスクが高いというのだ。しかも、これは経済状況に左右されるわけでも、継父か継母かによらず一貫して見られる。それどころか、殺し方にも差が見られるらしい。実子の場合には寝ているときに穏やかな手段で殺されることが多いのに対し、継子では残虐な手段が使われることが多いというのだ。

 他にも継子が殺され易さは母親の年齢に依存する等、実に子孫を残すためという目的に沿った行動が明らかにされている。生物がどれだけ必死に自分の子孫を残そうとするか、自然選択を通したプログラミングには驚かされる。

 これらの研究は、人類にも自分の子孫を残すための本能が色濃く残されていることを示している。それでもやはり虐待は社会的に許されることでは無くなっている。片親が再婚すると子どもの死亡率が上がる、ということを、ほとんどの人は看過し得ないと思うだろうし、多くの義理の親子が良好な関係を築いていることは間違いない。

 だから、これはあくまでも傾向の話として捉えるべきだろう。一般に男のほうが女より背が高いわけだが、世の夫婦やカップルで必ずしも男のほうが背が高いわけではない、というのと同レベルの話だ。母数が増えれば、こうした悲劇に見舞われてしまう継子も出てしまう。それが、人間社会の変わらない特性なのだろう。だから、行政はこの事実を見据えた上で子どもの保護策を考えなければならないと思う。

 読み易く、分りやすい上に色々と考えされてくれる、優れた入門書だと感じた。

 これまた訳者は竹内久美子だが、文章はとても読みやすい。このヒト、オリジナリティを出そうとするとどうしようもない低レベルなものになるが、翻訳者としてはかなり優秀なのではないだろうか。というわけで、彼女の名前に怯まず、チャレンジしてみて欲しい。
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生物・遺伝・病原体 | 2012/01/12(木) 23:58 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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