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評価:☆☆☆☆



 ご存知、国策捜査の対象となって外務省を馘首になった著者の時事評論集。

 両書を通じて一貫しているのは、新自由主義への危機感である。この何でもありのシステムは、労働力の再生産すら許さない、と著者は指摘する。具体的には、同時代労働力と次世代の労働力の再生産が危機的な状況になっている。

 働いて対価を得ることが可能なのは、労働者は対価以上の価値を生み出すからだ。ここで利益を最大限にすることは、労働者が得る対価が下がることを意味する。それは労働者の衣食住といった生きるのに必要な最低限なこと+余暇に楽しみを見出すことによる精神的に豊かな人生を送るのに必要な資金が得られないことと直結する。それどころか、年収100万円ともなると、結婚して家庭を構えることすらできなくなる。それは即ち、子ども=次世代の労働者を得る機会の喪失になるわけだ。

 この悪夢の連鎖は、しかし新自由主義という土俵の中からは解決困難だ、と著者は指摘する。まず、新自由主義の枠の中に囚われている限り、新自由主義の持つ客観的な特性を見極めることができないからだ、というのだ。

 では、どのような視点なら、その欠点を見抜けるのか。著者はそこにマルクス主義を導入する。自由主義への対抗言論によって欠点を洗い出す試みは成功を収めているように思う。

 だが、何より特記すべきなのは、著者が現状の社会に希望を見出せない人々が『蟹工船』に希望を見る風潮を危険だと見做していること。ソ連に駐在していただけのことはあり、マルクス主義を知りつつも傾倒はしないバランス感覚が安心して本書を読める背景になっている。特定の主義・思想に凝り固まってしまうと、現実を精確に把握する能力に欠けることになるので、この点は重要だ。(もっとも、凝り固まった人の意見は一刀両断的で面白くはあるのだが)

 著者が詳しく知るロシアの事例を引いたり、文学を引用したりしながら持論を述べているところで、知識の広さと深さに脱帽させられる。思想的に右からも左からも危機を招きかねない、危うい時代なのだということを実感させられる。もっと、社会が強さを持つ=経済面における中間層の充実に向けて動くべきという意見には賛同させられた。

 一方で、この2冊は書きおろしというわけではないので、やや散漫な印象を与えるのも事実。纏まった論考と言うよりも、その場その場に応じた言論活動の集積と思って読めば外れることは無いと思う。そして、その点から評価をするのではあれば、高く評価されるべき本だと思う。
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ノンフィクション | 2011/11/15(火) 23:42 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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