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1651冊目 アジモフ博士の聖書を科学する
アジモフ博士の聖書を科学する (1983年) -
アジモフ博士の聖書を科学する (1983年) -

評価:☆☆☆☆


 ロシア系ユダヤ人として生まれ、幼少の頃から才気煥発だったアイザック・アシモフ。合理的な思考を愛し、不合理を憎んだ彼が、不合理の塊のような聖書を取り上げたら、実に面白いことになりそうだ。予想は裏切られなかった。

 取り上げるのは、天地創造について。創世記には由来を別にする2つの系統があり、それらを適当にちゃんぽんして書かれているために矛盾や重複が多い。それらをきちんと解説しながら、天地創造のどこが現代科学の語る世界の成り立ちと共通で、どこが異なるかを語っている。

 ユダヤ人の信仰はもともと多神教だったこと、のちのバビロン捕囚の影響を受けていることも取り上げられているので、信仰もまた歴史的な所産であることが感じられる。

 アダムとイブに知恵をつけたヘビが神に呪われ、腹這いで生きろと命じられるところで、ヘビが7500万年前には生まれていたことを解説するあたりに博識を持って鳴るアシモフらしいと思わされる。他には、カインとアベルの物語。神は穀物を捧げられるよりも肉を捧げられる方を喜ぶが、この時にはまだ人類に肉食は許していなかったという。神は自分だけ肉を食ってたのかといった皮肉が交るところが楽しい。

 改めて、旧約聖書の創世記は事実か事実ではないかの問題では、圧倒的に事実ではないことが目立つ。当然だろう。これは神話だから。誰もギリシア神話が歴史的事実をありのままに書いたものだと言わないのと同じことだ。だから、ウソだと一刀両断するのもまた間違いであろう。

 私としては、聖書にかこつけてアシモフの博学を楽しむのが楽しい読み方だと思う。
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ノンフィクション | 2015/05/29(金) 23:53 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1650冊目 世界文明一万年の歴史
世界文明一万年の歴史 -
世界文明一万年の歴史 -

評価:☆☆☆☆


 文明はいつ始まったのだろうか。異論はあるだろうが、分かりやすいのは農耕が開始されたことではなかろうか。農耕から生まれた余剰の生産物は都市を生み、ある文化では文字を生み出した。文字の力は大きい。だからこそ我々は何千年も前の物語や、商取引の記録や、法律や、事件等を知ることができる。文字を遂に生み出さなかったインカでは、伝承はたった100年ほどしか遡れなかったそうだ。

 本書は農耕の開始を文明の始まりとし、その上で、どのようにして文明が生まれ、広まったのかを概括している。

 世界文明の1万年を一冊で追いかけるのは不可能なので、本書では大掛かりな戦争のように、決して少なからぬ影響を与えたであろう出来事ですらばっさり切り捨てられる。その代わりに、文明の誕生や伝播の背景には何があったのかを考察している。

 世界的なベストセラーとなった、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原体・鉄』を読んだのが執筆のきっかけというだけのことはあり、地理的な影響や環境が文明に与えた影響を丁寧に掘り下げている。人やモノに焦点を当てた歴史とは大きく異なる点だ。しかも、文明の揺籃の地である中東とその周辺は当然のこととして、日本やオーストラリア、南北アメリカまで取り上げている。

 過去を知ることで、どうして現在の世界はこのような姿をしているのか、考えるヒントになるかもしれない。文明史や歴史に興味がある方ならきっと楽しめると思う。
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その他歴史 | 2015/05/27(水) 20:44 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1649冊目 マニ教
マニ教 (講談社選書メチエ) -
マニ教 (講談社選書メチエ) -

評価:☆☆☆☆

 サーサーン朝ペルシアの時代に、マニを開祖として生まれたのがマニ教である。マニはエキセントリックな生き方をする父に、人生の方向を決められてしまったようだ。

 ユダヤ・キリスト教といえば、産めよ増えよ地に満ちよ的な印象があるが、マニの父が入信したのは、現世を厭い生殖を悪とする宗派であった。この父親、マニがまだ母の胎内にいるうちに勝手にこの宗派に入ってしまい、妊娠中の妻を捨てて信仰生活を送るようになる。現代なら社会問題になりそうな宗教だ。

 ところが、家族を完全に捨てたわけではなく、マニが4歳の時にマニの前に現れると、今度はマニを連れていってしまう。幼少時代をそんなところで送るハメになってしまったマニや、子供が幼いという大変な時期をたった1人で子育てしながら少し大きくなったら子を父に取られてしまった母には深く同情する。

 大人になれば世の汚穢やら人のダメさに嫌でも向かい合っていかなければならないのだから、せめて幼少時くらい世界は楽しいところと思わせて悪いことはないと思うのだが・・・・・・。

 兎も角、マニがこうした厭世的な教団で幼少時を過ごし、農耕作業に従事させられたことが、マニ教に大きな影響を与えている。特に、農作業を激しく嫌ったマニは、これが元で教団と喧嘩別れする。エキセントリックな父はここでマニを説得するのだが、逆に折伏されてしまい、今度はマニ教の信者になっては彼のインド修行に率先して行くという激しさ。行動力は見習いたいが、判断力はどうなのだろうと思ってしまう。

 おかげで、教義には農業は地のエネルギーを消費する悪であるされてしまい、おまけに殺生は嫌ったので肉もダメ。じゃあ何を食べれば良いのさ、と思ってしまうが、メロンとキュウリは聖性が高いのでOKらしい。ううむ、ではメロン農家の立場はどうなるのであろうか。

 と、怪しげな教義があるのだが、どうやらユダヤ教、キリスト教、仏教、ゾロアスター教等の教義をうまく取り入れて混交させているようで、だからこそこれらの宗教が既に広まっている地域にはそれなりに支持を広げている。

 面白いのは、キリスト教や仏教、儒教が教祖の言葉を弟子が書き残したのに対して、マニ教は教祖マニ自らが聖典を書いていることか。仏教に関しては、ゴータマさんは新しい考えを起こしている自覚があっただろうが、ナザレのイエスさんはユダヤ教の枠内で改革しようとしていた人だから一緒にできない気がしなくもないが。

 マニの人生を絡めながら、マニ教がどのような宗教で、どのような広がりを見せ、そして消えていったのかが簡潔にまとめられているので、初学者には実にありがたい。おまけに、著者がかなり読みやすくユーモアあふれる筆致で書いてくれているので、読むのが楽しい。自分の研究成果を紹介するときにも「青木とか言う研究者が~」などと書いている(笑)

 マニ教という、独特の思想を持つ考えを知ることができたのが嬉しい。今後、歴史の本を読む上で参考になると思う。
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その他歴史 | 2015/05/24(日) 20:28 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1646~1648冊目 歴史 上中下
歴史 上 (岩波文庫 青 405-1) -
歴史 上 (岩波文庫 青 405-1) -

歴史(中) (岩波文庫 青 405-2) -
歴史(中) (岩波文庫 青 405-2) -

歴史 下 (岩波文庫 青 405-3) -
歴史 下 (岩波文庫 青 405-3) -

評価:☆☆☆☆


 絶賛閑散中の別ブログ、巨人の肩から見る世界でペルシアの歴史についても触れようと思ったのである。ペルシア関係の本を探しても、これがなかなか見当たらない。どうもペルシア人は自分たちの歴史を残そうという意欲に欠けていたらしく、当時の最もまとまった記録はギリシア側に残されている。その中でも一級品なのがこのヘロドトスの『歴史』である。

 古代ギリシアに生まれ、”歴史の父”とも讃えられるヘロドトス。彼の生きた紀元前5世紀において最も大きなインパクトを与えた事件は、間違いなくペルシア戦争である。

 アケメネス朝ペルシアの4代目の王クセルクセスは、ギリシア世界を制服せんと大軍を擁して陸路と海路から攻め寄せる。ペルシアはバビロニアやエジプト、メディアといった周辺の大国を呑み込んだ大帝国である。対するギリシアは、都市国家群が相争うような状態。人口からして大きな差があった。まともに考えれば、ギリシアには勝ち目はない。

 実際、陸路から押し寄せるペルシア軍は、大きな犠牲を払いながらもギリシアを席巻することに成功している。しかし、伸びに伸びた補給線を維持するには、海上覇権を握ることが必須だった。サラミスにおいてペルシア艦隊がギリシア艦隊に撃滅されたことで、ペルシアの野望は潰え去る。

 本書が最も取り上げたかったのは間違いなくこのペルシア戦争だ。実際、ペルシア戦争についての記述は肌に粟を生じるほど。特にテルモピュライという隘路に立ち塞がるスパルタ王レオニダスの姿は胸を打つ。200万以上と称する(実際は数万だったらしいが)圧倒的な大軍に対して、僅か300名の兵士と共に一歩も引かずに最期まで戦い続けたのである。彼が時間を稼いだおかげで、海軍は態勢を整えることができ、サラミスの海戦で勝利を収めることができたのだ。

 ただ、ヘロドトスが歴史の父とまで讃えられるのは、ペルシア戦争について書き記したからではない。彼の視線は遥かに広かった。すなわち、ペルシア戦争に至るまでの流れを書こうと、エジプトについても書く(有名な"エジプトはナイルの賜物"もこの『歴史』に書かれたものだ)し、ペルシアも建国からしっかり書いている。

 おまけに、彼が必要と思うことであれば、伝説やうわさ話といった類のものまで丹念に収集し、文章に織り込んでいる。そのため、当時の人々の風習についても我々は知ることができるのである。一方で、現代の読者からすると不要とも思えるほど、細かなことが書き綴られているので、決して読みやすくはない。話が唐突に飛んでしまうのだ。

 確かに欠点はある。怪しい記述も少なくはない。しかし、当時のことを知るのには一級品の史料であることに、疑問の余地はなかろう。これほど浩瀚な書物を、インターネットも無ければ電話やテレビもない遥か古代に描き上げたことには脱帽するしか無い。

 私も別ブログにおいて知っていることを洗いざらい書いてやろうと思っているのだが、とても及ばない。せめて、彼の欠点については、同じ轍を踏まないようにしたいものである。
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その他歴史 | 2015/05/18(月) 22:13 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1645冊目 シリーズ21世紀をひらく世界の宗教 仏教
仏教 (21世紀をひらく世界の宗教シリーズ) -
仏教 (21世紀をひらく世界の宗教シリーズ) -

評価:☆☆☆☆


 信仰の外側から特定の教団を覗こうとする時、どうしても気になってしまうのが、著者のスタンスである。どっぷり浸っている人が客観的に書けるとは思えない。だからこそ、多くの文献に目を通して、真実を掬い上げようとしなければならないのだろうが、正直に言って、そこまで興味があるわけではないのである。そんなわけで、敢えて外国人が書いた本を手にとって見た。これもまた冒険なのは間違いなのだが。

 疑いながら読み始めたところ、これは仏教の歴史についての入門書としては実に良いように思えた。まず、仏教の素晴らしさに終始しない。仏教の無限にある文献の衒学的な細部に立ち入ること無く、仏教が果たしてきた役割や歴史に焦点が当たり続けている。

 ゴータマ・シッダルタが修行に出て、悟りを開いてブッダになることになったのは何故かという理由を、当時の社会状況を解説することで分かりやすく教えてくれているし、その後にまとまった文献が編まれるのは死後数百年も経ってからのことで、シッダルタが唱えたことそのままかどうかは疑わしいことも明記されている。

 仏教を熱心に保護したアショーカ王や、中国における仏教の受容と排斥といったように、様々な国でどのように仏教が扱われてきたかも概観しているため、世界宗教としての仏教をおおまかに眺めるには向いている。日本仏教についても、それが世界では珍しいたぐいの発展を遂げたことも含めて書かれているのも良い。

 おまけに、西欧諸国に渡って、"ZEN"(禅)としてもてはやされていることにも触れるように、目配りの範囲が旧来の仏教国に留まらないので、今後の仏教のあり方も考えさせてくれる。

 信仰を持つ人には自分たちのルーツを知るきっかけとなり、持たない人にはどのような経緯で今に至っているのかを分かりやすく示してくれている、格好の入門書であると思う。
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その他歴史 | 2015/05/11(月) 23:35 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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