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BK1書評の鉄人31号。
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999冊目 惑星学が解いた宇宙の謎
惑星学が解いた宇宙の謎 (新書y)惑星学が解いた宇宙の謎 (新書y)
(2002/05)
井田 茂

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評価:☆☆☆☆☆


 昔、素朴な人々は、地球こそが世界の、ひいては宇宙の中心であると信じていた。ところが、地球は太陽の周りを回る惑星の一つに過ぎないことが分かってしまった。それだけでは済まなかった。なんと、あの掛け替えのない存在であるところの太陽すら宇宙の中心ではなく。銀河系というありふれた星の集団の、それも辺縁にあるこれまたありふれた星に過ぎないことが分かってしまったのだ。

 ここまでの発見の歴史だけでも本が何冊も書かれていて、傑作と呼ぶべきものも幾つもあるのだが、話はその先に進んでしまう。

 そこに、生物は居るのだろうか。

 この謎は、まだ解かれては居ない。なぜか。それは、他の惑星を探すことが極めて困難であるから、である。だから、宇宙人は居るのかという疑問には、太陽がありふれた恒星であることが明らかなのだから他の星にも生物が誕生する可能性は極めて高いという立場と、未だに他の知的生物の証拠がないのは生物誕生が極めて困難であるためであり地球以外に生物は居ないのだとという立場である。

 といっても、証拠がないのだから、議論はどうしても自分の信念を語る場になりがちである。しかし、観測技術の進歩は、そんな現状を打ち破ろうとしている。地球に似た惑星発見のニュースを見ても明らかなように、これから情報はどんどん集まってくるだろう。それは生物そのものの証拠ではないだろうが、生物が他にも存在する可能性を極めて高いものと信じさせるには十分なものであると思わせてくれる。

 そんな、ある意味で宇宙論の最先端にあるのが、惑星学である。

 最も身近である恒星系である太陽系、惑星、月がどのように誕生したのか。科学を名乗るのであれば、そこに統一的な理論が存在しなければならないだろう。そして、太陽系についてはほぼそれは完成しかけていたようだ。ところが、宇宙の遥か彼方で見つかった、恒星の極めて近くを回る巨大惑星のような、奇妙な惑星が状況を一変させた。なにせ、今までは一つしか観察対象がなかったのが、複数に増えたのだから。

 他の恒星を巡る惑星の観察には、高い技術が要求される。つまり、惑星学は天文学の中でも最も新しい分野の学問である、ということだ。だから、新たな発見があれば理論も修正を余儀なくされる。だから、今の時点で最新の情報も、数年後にはひっくり返っている可能性だって大いにある。それでも、惑星がどのように誕生するのか、その最先端を見せてくれるのはありがたい。なにせ、それは宇宙の彼方までも好奇心を広げてくれるし、新しい情報にも興味を持てるきっかけになるのだから。

 だから、確定済みの事実の羅列として本書を読むのではなく、科学がそうであるように、魅力的な仮説の提示として読むべきだろう。そうした読み方をすると言う上で、本書は実に刺激的だと思う。天文学に興味が有る方は、是非この刺激的な新分野についても興味を持って欲しいと思う。きっと、今までよりも更に天文学への関心が深まると思うから。


※勿論、ごく一部に”宇宙人と交信しています”だとか、”宇宙人が地球に来ている証拠がある”、それどころか、”私は宇宙人にさらわれて人体実験をされてしまったのです”だとかいう、まさに”な、なんだってーーーー!!”な人々も居るわけではあるが、ここでは無視する

関連書籍:
異形の惑星―系外惑星形成理論から (NHKブックス)異形の惑星―系外惑星形成理論から (NHKブックス)
(2003/05/01)
井田 茂

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宇宙に生命は存在するのか宇宙に生命は存在するのか
(2001/08/22)
マイケル・ホワイト

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広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
(2004/06)
スティーヴン ウェッブ

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素粒子・宇宙論 | 2011/12/30(金) 22:55 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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998冊目 シルクロードの水と緑はどこへ消えたか?
シルクロードの水と緑はどこへ消えたか? (地球研叢書)シルクロードの水と緑はどこへ消えたか? (地球研叢書)
(2006/06)
不明

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評価:☆☆☆


 内陸部は、どうしても海からの距離が離れるため、水分不足により沙漠が多くなる。しかし、そうした自然的な要因を勘案しても尚、近年の沙漠化の進行は酷いと言う。本書の舞台であるシルクロードもその例に漏れない。

 『史記』の司馬遷が生きた前漢の武帝時代、西域経営に乗り出した漢はフェルガナ等を陥落させ、汗血馬と呼ばれる名馬を手中に収める。オアシス国家群の広がっていたこれらの地域のうち、とりわけ有名なのは敦煌楼蘭だろう。

 では、そのオアシスとはそもそもどのようなものなのか。本書はそこから説き起こし、環境の移り変わりの解説へ移る。歴史的な変遷をきちんと説明しているので、近年の変化があまりにも急で、人為的なものであることがハッキリ分かるようになっている。といっても、それが二酸化炭素による温暖化と結びつけるわけでもなく、灌漑の結果であるとする辺りは非常に冷静であり、好感が持てる。

 本書を読むと、水が貴重な資源であり、それも今や消費されつくされようとしている。人口増を吸収するため、灌漑可能な地域は既に灌漑されてしまっている。そこで水が消費されると、下流域へは水が行き渡らなくなる。結果、例えば”さまよえる湖”ロプノール湖は水が無くなってしまう、といったような異変が各地で起こっているという。

 日本にいると、水はありふれたもので、貴重なものというイメージは無い。しかし、実際は日本は決して水の豊かな地域ではない。一つは、人口密度が高いために一人当たりの降水量を見ると少なくなること、もう一つは、多くの川が急流のために利用できる時間が短いことによる。水は貴重な資源であるという認識のもとに読むと、水問題の現状が分かってくる。冷静ながらも問題の所在を的確に示している、なかなかの良書である。中国の歴史に興味があれば更に楽しめるおまけ付きなので、そちらの感心がある方にもお勧めしたい。
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ノンフィクション | 2011/12/28(水) 23:35 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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997冊目 世界の測量 ガウスとフンボルトの物語
世界の測量 ガウスとフンボルトの物語世界の測量 ガウスとフンボルトの物語
(2008/05/23)
ダニエル・ケールマン

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評価:☆


 どうやら世界的なベストセラーらしいです。でも、でも、これ、小説なんですよ。

 ああいや、小説なのはどうでも良いことでした。問題は、これを読んでも、ガウスとフンボルトが何を成したか、その発見の全貌(いや、その片鱗も)分からない挙句に、拓かれた知の地平も分からないのです。これはもう驚くべきことを通り越して、憤慨すべきことでありましょう。

 そもそも、彼らは自然科学の分野において偉大な存在であったわけで、二人の記録からそうした科学を取り去ってしまえば何が残るのかといえば、他人の人生の覗き見に過ぎないではありませんか。

 二人が世界を測りながら人生を交差させるところを小説化したところはお見事かも知れないけれども、私には、ダメ。ああ、これをノンフィクションでやってくれていたらどれだけ面白くなるだろう。というわけで、どなたか、チャレンジしてはどうでせうか(他力本願)。

 これだけではアレなので、彼らにノンフィクションの面から興味が有る方に向けてリンクを貼っておく。
ガウス
フンボルト

 でも、測量に深く携わったこの2人の、ちょっと世間から浮いたところを楽しみたい方には良いかも知れない。


関連書籍:
万物の尺度を求めて―メートル法を定めた子午線大計測万物の尺度を求めて―メートル法を定めた子午線大計測
(2006/03/23)
ケン オールダー

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ノンフィクション | 2011/12/27(火) 23:51 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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996冊目 ミクロな化石、地球を語る ~微化石に刻まれた絶滅と再生~

ミクロな化石、地球を語る ~微化石に刻まれた絶滅と再生~ (知りたい!サイエンス)ミクロな化石、地球を語る ~微化石に刻まれた絶滅と再生~ (知りたい!サイエンス)
(2010/10/21)
谷村 好洋

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評価:☆☆☆☆


 多細胞生物であるところの我々は、つい地上の生物のほとんどは我々と同じく多細胞生物であると思いがちである。その証拠に、あなたの知る生物を思い浮かべて欲しい。イヌ、ネコ、ウサギ、ライオンといった身近な動物から、パンダやタスマニアデビルやアホロートルといったレアな動物に到るまで、多細胞生物の名前は思い浮かぶだろう。しかし、単細胞生物は?せいぜいミジンコとかゾウリムシくらいしかその名を知らないだろう。

 だが、生物の歴史を紐解けば、多細胞生物などほんのオマケにすぎないことが分かる。特に生物誕生からほとんどの期間、世界に体細胞生物など存在しなかった。であるからには、地球の歴史を生物から探ろうとすると、必然的にそれは微生物の研究にもなる。

 本書は、生物の大部分を閉める微生物の、その化石から明らかにされる地球の歴史を語っている。

 例えば、微生物相の変化から地球環境の変化をどのように読み取れるか。数億年以上の遙かな過去に人類の知を誘ってくれる。生物の凄さに改めて感心させられる。とりわけ我々に関連の深い、日本の昔の姿はどのようなものだったかを語るところは面白かった。

 写真の美しさも特筆に値する。藻類の、まるで機械工作ででもあるかのような、微細で精密な形には驚かされるばかり。語られては居ないものの、ここまで進化するまでにどれほどの試行錯誤が重ねられたかと思うと胸が熱くなる。時間的には、微生物の生命ライフサイクルを鑑みるに(所謂、地質学的時間における)短期間で進化は起こってきたのだろう。いきなりこの形で生まれたと信じるには、余りにも彼らは進化しすぎている。その美しさは、多細胞生物のそれに決して劣ることはない。

 生物の、進化の魅力を知るのに格好の本だと思う。それぞれの章に割かれるページが少ないのが難と言えば難かも知れないが、広く知りたいという方にはそれもデメリットにはならないと思う。ちょっとでも興味を感じた方には読まれることをお勧めしたい。


関連書籍:

生命 最初の30億年―地球に刻まれた進化の足跡生命 最初の30億年―地球に刻まれた進化の足跡
(2005/07)
アンドルー・H. ノール

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生命40億年全史生命40億年全史
(2003/03)
リチャード フォーティ

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生物・遺伝・病原体 | 2011/12/21(水) 23:12 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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995冊目 生物は体のかたちを自分で決める
生物は体のかたちを自分で決める (進化論の現在)生物は体のかたちを自分で決める (進化論の現在)
(2002/10/17)
ジョン・メイナード=スミス

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評価:


 あのジョン・メイナード・スミスを、あの竹内久美子が翻訳ということで、楽しみにして良いのか悪いのか判断に苦しんだのではあるが、ジョン・メイナード・スミスを信頼して読むことにした。なにせ、進化論の大御所の、それも翻訳であるからして、目先の面白そうな話についつい飛びつきがちな竹内久美子であっても変な事にはならないだろうと踏んだのである。

 私がここまで警戒心を顕にする理由を知りたい方は、山形浩生による竹内久美子への批判をご覧頂きたい。氏の批判はまさに正鵠を射たものだと思う。(こちらの軽妙なエッセイでも良いかも知れない)

 それはともかく、本書で語られているのは自己組織化の科学だ。自己組織化とは、自然と形作られる秩序のことである。キリンやトラ、シマウマ等の模様のでき方、受精卵が細胞分裂を重ねるうちに自然と親に似た個体を生み出す流れなどがこれに当たる。生物に見られる模様などは、いちいち遺伝子が”ここの毛はOO色、あっちの毛はXX色”などとやっているわけではない。イヌやネコで、一卵性の兄弟が違う模様をしていることからも分かるだろう。

 では、何が秩序をもたらしているのだろうか。その理論的背景を示したのが、例えばチューリング波。物質の濃度が均一になるよりも、濃淡のパターンを取った方が安定する場合がある。有名なイリヤ・プリゴジンによる散逸構造もその候補だろう。(世間的にはちっとも有名じゃないけどこの界隈では有名なんです)

 そんなに深く突っ込んだ議論をしているわけではなく、こんなことがありますよ、自分としてはこんな考えが面白いと思うんですよ、といったノリで、取っ掛かり易いと思う。

 科学における全体主義(要素還元主義に対抗する思想)の持ち主が、政治的にも左派でありがち、などとやや脇道に逸れている面もあるが、軽い読み物としては楽しめるかも。


関連書籍:
キリンのまだら―自然界の統計現象をめぐるエッセイ (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)キリンのまだら―自然界の統計現象をめぐるエッセイ (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
(2003/12)
平田 森三

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生物・遺伝・病原体 | 2011/12/16(金) 21:12 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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994冊目 ヘリはなぜ飛ばなかったか
ヘリはなぜ飛ばなかったかヘリはなぜ飛ばなかったか
(1998/01)
小川 和久

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評価:☆☆☆☆


 阪神大震災において、街が火に飲まれていく姿を、その上を為す術もなく旋回するだけのヘリコプターの姿を、覚えていらっしゃる方は多いだろう。私には何もしないヘリに罵声を浴びせるしか出来なかった方の記事を読んだ記憶がある。

 当時の私は、ヘリで、あのような燃え広がる大規模火災を消化できるとは思えなかった。だから、その後の国会答弁で空中消火は困難だったとの主張を信じた。しかし、その考えは間違っていたようだ。

 まず、空中消火とは日の燃え盛る中心を消そうとするものではないらしい。むしろ、辺縁に繰り返し水を注ぐことで延焼を防ぐことが主目的だ、というのだ。確かに、その方法であれば、ヘリの運ぶ比較的少量の水でも十分に役に立つだろう。機動力に優れ、情報収集も容易に行うことのできるヘリは、あの火災を防ぐ絶好の手段だったかも知れない。しかし、ヘリは飛ばず、初期消火に失敗したことは広大な地を焼土に変えてしまった。何故か。本書はその謎を追っている。

 本書で明らかにされるその答えは、唖然とするようなものだ。最新の研究を踏まえることなく、20年も昔のデータに固執する。過ちを認めることなく、つまりは犠牲者の屍の上に胡坐をかいているだけの幹部たち。これでは犠牲者も、現場で本当に命を賭けて働いた消防士たちや自衛官たちも浮かばれない。

 空中消化の先進国である、アメリカに学ぶことはたくさんあるようだ。本書で多くの指摘が為されていることを活かして欲しい。完了の不作為を防ぐことができるのは、国民が正しい情報を知ることなので、ヘリによる空中消火は、特に初期の火災を鎮圧するのに極めて有効であることを知っておいて損することはないだろう。

 思い出したことがある。それは、日本陸軍と日本海軍のいがみ合い。彼らは事あるごとに角突き合わせて互いに一歩も引かなかった。開発も別々に行い、統一する気になればできたものすら敢えてべつのものを使った。だから、海軍の飛行機が陸軍の基地に不時着しても修理すらできなかったという。規格統一は低コスト化に貢献できることもさることながら、なによりも融通性を生む。そのメリットはどれほど声を大にしても足りないことはない。

 こうした、日常の活動シーンにおいてはとるに足らないことも、全体としてコーディネートする組織があっていいだろう。東日本大震災に見るまでもなく、今後も地震は日本を襲う。だから、真摯に、科学的に、そして人知を尽くして、どうすれば被害者をひとりでも少なくすることができるか、それを研究して欲しい。そのための費用負担=税金なら誰もが受け入れるだろうから。

 少し古い本ではあるが、勉強になる点が多くあった。今後の空中消火の成り行きに注目していこうと思う。

 



関連書籍:
この国の失敗の本質 (講談社文庫)この国の失敗の本質 (講談社文庫)
(2000/10)
柳田 邦男

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ノンフィクション | 2011/12/13(火) 21:41 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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993冊目 明日葉‐Files―Season〈2〉
明日葉‐Files―Season〈2〉 (幻狼ファンタジアノベルス)明日葉‐Files―Season〈2〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
(2010/08)
本田 透

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評価:☆☆


 ビリーバーでオカルト雑誌編集長・蹴上明日葉と、首相のズラを指摘して明日葉の部下へとそりゃあもう凄まじい限りの左遷を喰らった懐疑派御・陵一郎のコンビが帰ってきた。二人が次に挑むのは、丑の刻参り。

 MMRもそうだったが(※)、読者からの投降とかなんとか、そんな感じのアレで、特派員の”五寸釘ちゃん”から寄せられたストーカー退治の妙案として明日葉たちは呪いを実行することになる。曰く、呪いだったら罪にならない、ということだ。警察は基本的には論理で動いているので、呪いだのなんだのという、実際に見て分かる力が行使されたわけではない犯罪には対処しない。
※雑誌の名前が『月刊MMJ』である辺り、MMRを意識しているのはまず間違いない

 そんなわけで、『UMA対戦カード』をゲットするついでに恨みはらさでおくべきかとばかりに京都へ突撃するのであった。

 今回も香ばしいネタはてんこ盛りで、竹内文書やら日ユ同祖論やら、その手のネタが好きな人には堪らない話題が散りばめられている。懐疑論とビリーバーの議論が中心となって(勿論のこと、懐疑論に説得力があるわけだけど)物語が進むので、トンデモ説とその批判が良く分かるようになっている。

 が、どうにも1巻と比べて宜しくない。

 いや、丑の刻参りの謎解きのところは良いのですよ。問題は、これは小説なのか、ということ。ヒロインと主人公による、トンデモvs懐疑論の図式は前作に引き続いてのもので、それ自体はドタバタで楽しい。

 が、どう見ても明日葉のセリフは単なるトンデモ理論の受け売りで、一郎のはそれに対する懐疑論でしかない。そこには地のキャラクターがほとんど出ていない。『トンデモ本の世界』シリーズを読むのと何が違うの?と思ってしまう。五寸釘ちゃんも取ってつけたようなキャラクターで、深みが感じられないのが痛いところ。トンデモネタの深みと足して2で割っていれば丁度良かったのかも知れないが、バランスに欠けるきらいがある。

 というわけで、前作よりも読むヒトを選ぶのではないか、と思った次第。


関連書籍:
明日葉‐Files―Season〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)明日葉‐Files―Season〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
(2010/04)
本田 透

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トンデモ本の世界 (宝島社文庫)トンデモ本の世界 (宝島社文庫)
(1999/01)
と学会

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SF・ファンタジー | 2011/12/09(金) 23:18 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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992冊目 モテたい理由
モテたい理由 (講談社現代新書)モテたい理由 (講談社現代新書)
(2007/12/19)
赤坂 真理

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評価:☆☆


 非モテ論に興味があるので読んでみた。女性誌は、日常では決して目にすることが無いため、そこでどのような妄想が繰り広げられているかを覗き見ることができたのは、まあ良かったかも知れない。

 でも、その感想は、オタク、気持ち悪いだった。いや、本当の意味でオタクというわけじゃないんですよ、勿論。でも、そこで繰り広げられていた、これこれこういうお洒落をすればあら不思議、世界はこんなにも私のものになっちゃうのよ的な妄想は、ハッキリ言ってオタクがハーレムの主となった自分を妄想するのと精神的な高さは同じだ。いや、オタクの方がまだ妄想を妄想と理解している分だけ救いがある。本書でも『電波男』からの引用であることを述べた上でその指摘が為されているのに、私は同意する。

 本書を読んでも、モテたいと思う理由がすんなりと納得行くわけではないところでちょっとポイントが落ちる。それは著者が女性で、私が男性であることに起因する問題かも知れない。恐らく、男と女でモテに期待するものは違うから。

 例えば100人斬り(100人の相手としたい)といったような欲望は、男性社会ではありふれた願望であっても、女性ではそう多くはないだろう。進化生物学的な理由に基づくとは思う。そして、著者と読者の性別が違えば、性戦略が異なるがゆえに、分かり合えないことも出てくるだろう。

 加えて、女性誌の紹介以外は、余り実証的な内容ではない。自分の周りの話等も出てくるが、それは挿話としては面白いかも知れないけれども、ノンフィクションとして世界の現実を説明するには余り向いてない手法だ。ルポタージュならまだ分からなくもないけれど。

 そんな訳で、女性誌にある妄想を怖いもの見たさで知りたい男性には向いているかも。男性誌に乗っているそりゃあもうアレな妄想の数々は、女性にはモロバレだろうから、まあこういう機会があっても悪く無いだろう。

 と、ここまで書いてふと思ったのだが、女性誌の妄想と完全イコールなのは、男性誌における”筋肉ムキムキであなたもモテモテ”的なものだとか、”包茎手術でモテモテ”とか”フサフサな髪でやっぱりあなたもモテモテ”みたいなノリだろうなあ。女性誌の方がそれを婉曲に書いているだけで。でも、どっちにしても、異性から見たら笑ってしまうような妄想だよな、と思う。



関連書籍:
電波男 (講談社文庫)電波男 (講談社文庫)
(2008/06/13)
本田 透

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モテ・非モテを論じるなら、この本は避けて通れないような気がする(のはやっぱり私もオタクだからなんだろうなぁ)

もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)
(1999/01)
小谷野 敦

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この人がモテないのは多分に人格的なものだろうけど、恋愛資本主義の限界はよくわかる

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く
(2002/09/01)
アラン ピーズ、バーバラ ピーズ 他

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論理展開に怪しさは付きまとうが、男女の脳が違うのは進化的な根拠があるという発生学的には明確な事実に基づいた、読み物として楽しい本
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雑記 | 2011/12/07(水) 22:35 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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991冊目 巨大翼竜は飛べたのか-スケールと行動の動物学
巨大翼竜は飛べたのか-スケールと行動の動物学 (平凡社新書)巨大翼竜は飛べたのか-スケールと行動の動物学 (平凡社新書)
(2011/01/15)
佐藤 克文

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評価:☆☆☆☆☆


 『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待』で、データロガーという武器を引っさげ、地上からの限られた観察ではすべてを把握することなどできない動物の生態を明らかにした著者が、更に新しい実験結果でパワーアップして帰ってきた。

 前著では、ペンギンとクジラという、種もサイズも食べものも異なる生物が、同じほぼ同じスピードで泳ぐという、意外な事実を紹介していた。ところが、本書では、この結論の否定から始まる。総論として、秒速1~2メートルで泳ぐというものは変わらないが、それでも種の中で比べてみると、サイズの大きい種の方が小さい種より速く泳ぐ、というのだ。

 本書で提示されているグラフを見ると、確かにペンギン類の中ではサイズが大きくなるほど遊泳速度は速くなるようだ。何故そのような違いが現れるのか。その背後には、物理的な根拠がある。その根拠を素人にも分かりやすく(入門書ゆえ、数式を用いずに)説明してくれているので、説明に筋が通っていることが分かる。

 得られた結果そのものも面白いのだが、その理由もきちんと説明するところは前著に共通する良い点だ。パワーアップしているのは、扱う動物が水棲動物だけではなく、鳥類にも拡大されているところ。

 ウミガメやマンボウでデータロガー回収の見込みが経てば、次は鳥。そんなわけで、国内外の鳥類調査に乗り出す。その好奇心の広さは驚くばかりだ。悪く言えば節操がないのだろうが、こういう横断的な研究は、きっと動物学の世界に新風を吹かすに違いない。

 その好奇心の行き着く先は、既に絶滅した翼竜。タイトルには翼竜が冠されているが、実際に翼竜を論じているのは最終章のみ。だが、翼竜の項に辿り着くまでに、様々な知見が積み重ねられているので、著者が翼竜がどのような生物だったと考えているかがわかりやすくなっている。その結論は、翼竜は仮に古生物学者が提示しているサイズと重さが正しいならば、空を飛べるわけがない、ということだ。一方で、翼竜が空を飛べなかったわけがない(飛べなければ翼は無用の長物となり生存競争に不利になってしまう)。では、翼竜はどうしていたか?その答えは是非本書を見て欲しい。

 新たな面白い知見に加え、データを取るための苦労を織り込んでいるのも嬉しい。押しかけてきた女子学生に無理難題を吹っかけるつもりが見事な成果になって返ってきたり、鳥のデータを集める時には手を散々につつかれて生キズが耐えなかったり、講演でアメリカに行ったら用意されていたホテルがインド人と同室で、自分は熟睡したけどインド人は眠れなかったみたい、といった、研究にまつわる思い出話が楽しい。生物の素晴らしさと不思議さ、そして研究の楽しさが生き生きと書かれた、格好の入門書だと思う。


関連書籍:
ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書)ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書)
(2007/08)
佐藤 克文

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生物・遺伝・病原体 | 2011/12/05(月) 22:34 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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990冊目 移行化石の発見
移行化石の発見移行化石の発見
(2011/04)
ブライアン スウィーテク

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評価:☆☆☆☆☆


 例えば、アウストラロピテクス。原始的なサル類と、我らヒトの間を繋ぐこの生物は、残念ながら現在では絶滅してしまっている。しかし、化石を用いれば、我々は彼らの姿をある程度は知ることが可能だ。それによって、遙か昔に森林に棲むサルがどのようにしてヒトへと進化を遂げたのかを知ることができる。このような、祖先と現在の生物を繋ぐ、今はもう絶滅してしまった生物の化石を、移行化石と呼ぶ。

 生物はおよそ40億年前に微生物として生まれ、長い時間を掛けて進化してきた。数度に渡って全地球を襲ったと見られる大災厄(そのうちの一つが、白亜紀後期に鳥へ進化した以外の恐竜類を絶滅させたもの)を生き延び、しばしば激変する環境に耐えてきた。どうやって命を次世代に繋いでこれたのか。その答えが、進化だ。生命に内在する、この偉大な働きによって、どのような激変をも乗り越えてきた。現在、地上で生を謳歌している生物は、生物が辿った道のりのの結実であると言える。だからこそ、移行化石には、今の生物が何故このような姿をしているのかを語る力がある。

 本書には、移行化石から得られた最新の知見が満ちている。

 魚から陸生生物への進化をもたらした、ヒレから指への変化。恐竜より先に繁栄を謳歌していた、哺乳類の先祖に当たる哺乳類型爬虫類が聴力を得るために辿った行き当たりばったりで、そうでありながらも驚くほど効果的な骨の変形。恐竜から鳥への進化や、海へ戻ったクジラや馬や象が辿った複雑な道筋。そして、類人猿からヒトへの進化。

 実にダイナミックで、時にはその見事さに感激すらしてしまう。改めて生物の持つ生きる力の強さに胸を打たれた。進化の謎と魅力にからは暫く目を離せなさそうだ。進化論に興味が有る方には是非お勧めしたい。



関連書籍:
水辺で起きた大進化水辺で起きた大進化
(2000/01)
カール ジンマー

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水中から陸に上がったイクチオステガや、逆に陸から海に戻ったクジラ等、水辺での進化に特化した類書

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地球史・古生物・恐竜 | 2011/12/02(金) 22:34 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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