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Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


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時ならぬ時差ぼけ
 時ならぬ時差ぼけに悩まされている。日本時間にぼけているのではなく、夏時間にぼけている。先の日曜日から夏時間が終わって冬時間になった。ということは、先週までの時間より時計が一時間進むので、感覚で言えば昨日までの朝6時が5時になる。

 ところが、私の頭はなんでも忘れてしまう優れた能力を放棄して、夏時間に合わせてしまっているのである。詰まるところ朝目覚めてしまう時間が夏時間のままなのだ。寝る時間は冬時間なのに。

 実際のところ、体が夏時間に慣れてしまったのは僅かなもので、恐らくは朝日の差込量によって脳が朝を認識しているものと思われる。であるからには、夏時間と同じ時間に寝起きすればいいぢゃないか、人間だもの。と思われるかもしれないが、それができないのがダメ人間のダメ人間たる所以なのですよ。

 夏時間の概念は良いのだけど、その辺りのフォローもして欲しい。具体的には遮光性の高いカーテンを付けてくれるとか(それはホテルの問題)。
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雑記 | 2008/10/30(木) 05:10 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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東欧遊び人列伝 巻一 ~ウィーン編~
 円が急騰している。輸出産業がどうとか、日本経済がどうとか、きっとそういうニュースが日本中を駆け巡っているのだろうけれども、海外に居るとちょっと違う。どう違うかというと、来た早々に換金したお金がどんどん価値下がっていて悔しいというより切実なものなのである(そうか?)

 何はともあれ、今は円が強い。ということは、遊びにいかないと損ということである(そうか?)。電車だろうと飛行機だろうとやりたい放題できる。それに距離が近いので、飛行機だったら2時間もかければかなり広い範囲に遊びに行くことができる。

 そんなわけで行ってきたのはウィーン。ルネッサンスですよ。産業革命ですよ。文化大革命ですよ(全部違います)。

 旧くはモンゴル帝国軍はドナウ川で引き返し、マリア・テレジアらが活躍した地。ナポレオンはロシアに攻め込む際にここ来た。その敗北後、会議は踊ると揶揄されたのもここ。そして一次大戦でも二次大戦でも戦火に巻き込まれたところでもある。それは即ち、交通の要衝であることを意味する。だから文化が発達したのだろう。絵画でも音楽でも、ウィーンは世界に冠たるものだった。

 ウィーンに辿り着き、真っ先に行ったのはシュテファン大聖堂。その圧倒的な大きさを目にすると、ため息しか出ない。尖塔は工事中で無粋な姿ではあったが、これが完成したらどうなるのであろうか。ちなみに高所恐怖症の私は尖塔を見上げるのも怖かった。外と中の写真をup。


ウィーン01


 中はこんな感じ。

ウィーン02


 手前のヒトは見ての通り心霊。後ろが映っているから間違いない。ミサに参加しに来たのか、はたまた観光に来たい思いを抱えて亡くなった人のものであろうと推測されます。場所が場所だけにお払いは逆効果になると思われるので関係者(?)は自粛ください。


 私としてはこういうところにだらだらと居続けたかったのだが、同僚達が買い物に行くというので一緒に出る。で、時計だとか彼女に頼まれた買い物だとかに付き合うわけだが、自分の嫁と行く買い物ですら退屈なのに同僚(しかも全員♂)の買い物に付き合ってなにが楽しいというのか!(ダメ人間)。なわけで、私は店の外をぶらつく。町並みが綺麗で、見るのに飽きない。

 地震がないことが石の文明を作り、石だから一つの建物が長い歴史を持っていられるのだろう。どの建物も綺麗。

ウィーン04


 これはシュテファン大聖堂からブランドショップへの通り沿いにあるペスト記念柱。ペストが収まったことの記念らしい。黒死病とも言われたペストはヨーロッパ人口の三分の一をも殺したという。一説に、魔女狩りの際にネコも一緒に殺しまくったため、ペストを媒介するネズミが大繁殖したことが被害を広めたとも言う。

 この通りを抜けると王宮が現れる。王宮前は馬車が沢山居て、息子が見たらどれほど喜ぶだろうか。

ウィーン05



 王宮を散策した後は私にとっての目玉である、美術史博物館へ繰り出す。まず特筆すべきは、建物そのものの美しさ。中も凄いけど外も凄い。その向かいには同じような趣の自然史博物館が聳え、間にはマリア・テレジア像が鎮座する。凄すぎて笑っちゃうくらいですよ、ほんと。

ウィーン03


 美術館の中はこれまた広いのだが、着目すべきはコレクションの質と量。ラファエロやルーベンスが惜しげもなく展示されている。日本で美術展やるときは、大体が抱き合わせ商法で、抱き合わせ分が前の方に固められていて後ろの方に目玉が来る、という感じがする。でも、ここではそんなことはない。あちこちに名画があるので油断も隙もできやしない。

 それでも同僚達と来ている手前、ゆっくりはできないので駆け足に見て回る。本当に勿体無い。いつか、やはり美術が好きな嫁の人とゆっくり見に来たいと思ったものだ。やっぱり、私なら腕時計に何十万も出すよりも世界の美術館や博物館に行く方がいいなあ。

 後ろ髪を引かれる思いで美術館を後にし、次に向かったのはシェーンブルン宮殿である。が、時間は既に夕刻であり、中には入れなかった。それもこれも、自信たっぷりに道を間違えた私のせいである。

 私に任せた時点で任命者にも責任あるよね?そうだよね?そうに決まってるよね!?ていうか、事前に聞いていた最寄り駅が工事中でやってなかったんですよ。そうなんですよ。それが原因に決まってます。

 ええと、ごめんなさい。

 宮殿の中には入れなかったがあたりを歩き回り、帰途につく。過酷な日帰り旅行はこれにて終了。帰国までに少なくとももう一度は行こう。
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雑記 | 2008/10/27(月) 03:08 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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ある活字中毒者の手記
 私の活字中毒っぷりをご存知の方には意外だろうが、まだ禁断症状は出ていません。日本食に対する渇望感も生じていません。メシについては覚悟してきたから平気なのかも。

 活字については、なんといってもネットの力を感じる。プライベートの時間であれば、見たいときに見たいものを見ることができるというのは大きい。これが10年前だったら持ってきた本を読み尽くしたところで大騒ぎだっただろう。そして、愚痴を吐き出すにも吐き出す先すらないという悪夢の状況。なお、今がここに来てくれるヒトにとって悪夢の状況である可能性は考慮しません。

 それでもやはり本は必要で、持ってきたのは史記。史記には実に色々な人物が登場する。だから、読んで飽きないのが一つ。もう一つの理由は、史記が紀伝体のスタイルを取るため、読む度に新しい発見があるためである。

 というのは、中国の歴史書は皆そうなのだけど、個人の伝にその人の都合の悪いことは書かれない。戦争に負けただとか、政策で大失敗した、なんてことは書かないわけです。じゃあ、失敗はどこに書くのかというと、その失敗を摘発した人のところに書く。戦争なら、勝った側のところで書く。だから、伝を縦横に読まないと事件の全体像が掴めない構造なのですよ。

 紀伝体って面倒臭いなあ、という嘆きが聞こえてきそうだけど、史記の真骨頂はその先にある。なんと、史記では伝記に、伝承やら司馬遷の想像やらが入り込んでいるため、小説も真っ青なものに仕上がっているのだ。

 親の敵を討つため他国に亡命して軍事を掌握して復讐を遂げる男もいれば、立身出世を目指して君主に取り入る男もいる。口先だけで戦争を食い止める男もいれば、暴君を上手く諌める者もいる。つまるところ、魅力的なストーリーに溢れていることこそが史記の魅力だ。

 また、史記には故事成語の元となる話が沢山載っている。私が持ってきたのは岩波文庫の列伝、ちくま書房の本紀と世家で、ここには故事成語のポイントは書かれていないものの実に多くの故事成語がある。故事成語がなぜ語り継がれるかといえば、そこに誰もが納得するストーリーがあるからだろう。

 史記は持って行ける本が限られている場合には極めて読書パフォーマンス(?)に優れた本であることを納得していただけたと思う。皆さんも外国に行くときには是非。あとパソコンは忘れずに。
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雑記 | 2008/10/25(土) 03:46 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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食糧事情
 早いもので、もう東欧に来て一週間。その間の食事はこんな感じ。

朝御飯
 毎日判で押したように同じメニュー。
 品数は少ない上に、これが毎日毎日。長期に渡ると飽きて苦痛になるかも。

昼御飯
 食堂で現地料理。マメが多い。
 スープ少なめ(お陰で単語一個覚えた)+何か。
 飲み物として、ダイエットコーラを飲むことが多い。
 ある意味、流し込んでる?
 過去の人生史上ないほどの炭酸消費量です(注:ビール除く)

夜御飯
 外食×5
 自炊×2
 ファーストフード×1


 もうちょっと食事は作るつもりだったのだけど、異国の御飯も食べておきたいと外食が多目。でも、うち2回はイタ飯屋。東欧料理は外れと聞いていたけど、今のところそんな感じはない。まだチャレンジャーになっていないからかも。

 そんなわけで、予期していたよりも食糧事情は良好だと思う。まだ飽きてないからかもしれない。でも、私としてはできるだけ日本食に逃げずに行きたいと思うのですよ。だって、日本料理は日本に帰ったらいくらでも食べられるから。こちらにいるのはあくまでも出張であって赴任じゃない、というのは大きい。 

 折角の出張なので遊興費がそれなりに出るはずなのだ。だから、出張旅費に足が出ないように食費を削っておこうかな。明日は買い出しだ!
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雑記 | 2008/10/22(水) 05:13 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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まるで通じない
 ここは外人がいっぱいです。

 という状況なら良いのだけど、残念なことにここは現地人が多い。ということは、ホテル周辺では日本語は勿論、英語も使えないってことです。外国人が多いと、凄く簡単な遣り取りだけは皆覚えるからね。

 残念ながらここはそうではない。なので、現地の人々は現地語だけでことが足りるので外国語なんて分からない。なので、こちらにとっては相手が何を言っているかちっとも分からないのである。なにせ、今の私に分かる現地語は「おはよう」と「ありがと」と「ちょっと」だけ。それぢゃあ会話にならないわけで、冷や汗をかきつつゼスチャーで逃げ切る道を選んでます。

 これまでで難関は買い物。ファーストフードで、持ち帰って食べると言いたいのだけどなんて言っていいのかさっぱり。「てーくあうと、おけ?」と言っても「おめー何言ってんだよ、現地語話せ外人!」みたいな感じの視線を浴びて、見えないところに冷や汗をだらだらかきながらゼスチャー。

 多分だけど、こんなノリじゃ宇宙人に遭遇してしまっても身のあることは聞けないよ。「どこから来たの?」とか、「ひとり?」とか。ナンパかよ。なので、宇宙人さん、私の前に現れるときには日本語でお願いします。ついでに、ここの人々みたいに厳ついと怖いので、清楚な美女風の外見でお願いします。でも、その宇宙人が「消防署の方から来たんですけど、こんど一家に二台以上消火器をおかないといけなくなったんですよ」とか言わないように、八百万もいる神の誰かに祈ろうと思います。
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雑記 | 2008/10/21(火) 07:10 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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食うべきか食わざるべきか、それが問題だ
 大体において、東欧なんてジャガイモとソーセージしか食べるものが無いわけで(偏見)、それでも食べることに関する欲望にはきりがない。となるとどうなるか。質が足りないなら量で補えば良い。そんなわけで、食事の場は戦場と化すことになる。

 日本人にとってはかなり濃い味付けで、それがどかーんと出てくるのが原因と思うのだが、同僚の派遣者たちの間ですこぶる評判が悪い。その気持ちは分かるよ。肉は味付けが足りないか塩が濃すぎるかどちらかだし、野菜は少ないし、おまけに(私はまだ挑戦していないが)魚はとても不味いという。

 でも、私としてはせっかく東欧まで来たのだからそこの料理を楽しみたい、というのがある。丁度、円が強い時期なので出張者にはありがたい。

 というわけで、今日はじめて現地の(まっとうな)料理屋に行ってきたわけです。350mlのコーラより安い500mlのビールを共に征服活動に勤しむ。味は言われていたほどのものではなくて、なかなか美味しい。事前に美味しいのはどれかと教えてもらっていたのが効いたのかも知れないけど。

 肉は脂身が少ない。だから日本人は不味いというのだろうけど、脂身の旨味がなきゃいけない、というわけでもないので特に不満はない。デミグラスソースがかかっていたので、味があるから満足なだけか?

 ただ、閉口するのは、圧倒的な存在感を示すジャガイモ軍団。前菜にもスープにも付け合せにもジャガイモってどういうこと?ここはジャガイモ王国なの?君たちはジャガイモ王の前にいるのだぞ。跪け。命乞いをしろ。小僧から種芋を取り戻せ。ってことなの?見ろ、料理がジャガイモのようだ。ってことなの?

 そんなわけで、敢無く敵の物量の前に敗北。

 次こそは勝ってみせる。
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雑記 | 2008/10/18(土) 04:56 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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こちらの状況
 現在東欧に来ています。個人を特定されたくないので、というか、会社の人にバレたくないので、出張の詳細には触れません。遠慮するのは会社の中だけで十分だ!(ばく)


 昨日は時差ぼけ対策で道中寝なかったこともあり、寝不足で頭痛が出ていたのだが、我慢した甲斐があり、眠気に関してはほぼ時差ぼけなし。やはり航路によって採る手段は違うけど、ずっと寝るかずっと寝ないかが有効なのは間違いなさそう。でも、夕飯時になっても空腹感があまり無い。体はまだ違和感を感じているんだろう。

 なにはなくとも生活は大事、というわけで今日は買出し。ホテルから徒歩圏内にスーパーがあるので助かる。生活必需品を幾つか買い込む。ビールとか。

 驚いたのが、ビールとジュースでビールの方が安いこと。ワインも安いのは水より安いということで、昔本で読んだことを目の当たりにするのはなかなか感慨深い。確かに、この状況なら水よりアルコール類を飲む、という人が多いのも頷ける。実際、私も部屋に帰ってから飲み物はアルコールしか買っていないことに気付いて愕然としたものである。

 ビールを冷やして飲むのはドイツと日本だ、というような話を聞いていたのだけど、東欧の某地でも冷やして売っていた。やっぱり、一度冷やしたビールを飲んだらぬるいのなんて飲めないよ。色々飲んでみて自分好みのを見つけようと思う。

 現地の料理についてはまだ食べていないので、今後が楽しみ。日本人の味覚に合わないとしても、遭遇を楽しみにしよう。
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未分類 | 2008/10/16(木) 04:29 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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事務連絡
 無事出張先に到着しました。

 暫く本はそんなに読めないのがストレスになりそうですが、なんとかなるでしょう。せっかくなので、仕事だけではなく観光にも力を入れたい、いや、むしろ観光にメインの力を注ぎたいと考えております。

 というわけで、暫く雰囲気ががらりと変わると思いますが、ご愛顧をよろしくお願いします。

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雑記 | 2008/10/15(水) 04:36 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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570冊目 日本共産党戦前史
日本共産党戦前史日本共産党戦前史
(2006/09)
治安問題研究会

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評価:☆☆☆


 なにやら蟹工船が流行っているらしいので、流行に便乗すべく戦前の共産党について知るべく読んでみた。

 特徴的なのは、共産党前夜とも言うべき時代、まだ日本に共産党が無い時代からの左派運動について触れられている点。そこから共産党の中央委員内で発生したリンチ殺人事件によって共産党が崩壊するまでの流れをざっくりと記している。

 本書を読むだけで、共産党が”ソ連の指導”(理論上はコミンテルンからの指導)から一歩も外れられなかったことが良く分かるようになっている。大森銀行ギャング事件など、犯罪に手を染めていたことも分かる。

 しかし、分量が少なすぎるため、敢えて触れられていない点も多々あるのが残念。スパイMに代表される、当局側の活動は触れられていないし、ソ連式の上から命じられたことには盲目的に従わなければならない体制が現在の共産党も採用しているものであることも分からない。

 指導部の意見に反対するものには党内での言論の場が一切奪われ、それでも発言しようとすると分派活動と決め付けられて除名されてしまうのだから困ったもの。この民主的権力集中制はソ連が採用したもので、一度権力を握った者が独裁権力を振るうことを導くものだ。だから共産党が支配したところはどこも悲惨な歴史を持つことになったのである。その点だけは触れて欲しかった。

 なお、この分野を扱ったものに、立花隆の『日本共産党の研究 (1)日本共産党の研究 (2)日本共産党の研究 (3)』がある。深さ、広さとも立花本が圧倒的で、戦前の共産党について深く知りたい方にはこちらをお勧めしたい。
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太平洋戦争・二次大戦・現代史 | 2008/10/10(金) 23:15 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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569冊目 ハローサマー、グッドバイ
ハローサマー、グッドバイ (河出文庫 コ 4-1)ハローサマー、グッドバイ (河出文庫 コ 4-1)
(2008/07/04)
マイクル・コーニイ

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評価:☆☆☆


 coco's bloblogの記事で激賞されていたので読んでみたのだが、うーん、これは私には合わなかった。

 物語は自転軸と公転面が同じ、奇妙な惑星を舞台にしている。政府高官の息子ドローヴは夏の休暇を過ごすために港町パラークシを訪れ、そこで前年の夏に巡り会った少女ブラウンアイズと再会する。

 少年が過ごす、一夏のロマンスなのかと思いきや、不穏な情勢がパラークシにもやってくる。それは戦争の陰。やがて主人公達も暗い現実に巻き込まれていくことになる。そこから物語りは一気に加速していく。後半、惑星が奇妙な姿をしている理由が明らかになるあたりは特に凄い。

 が、読み始めてすぐのところは主人公の設定にイライラさせられ、まっとうな大人が出てこないことにうんざりさせられる。私にとって致命的だったのは、その自然観というか宇宙観というか、設定が余りにも嘘くさいところ。ウソでも良いんだよ。少なくとも物語を読んでいる間は信じさせてよ。と思ってしまった。それでも終盤は面白く読んだし、特に最後の最後でのどんでん返しは見事の一言である。
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SF・ファンタジー | 2008/10/09(木) 23:48 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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568冊目 1859年の潜水艇―天才発明家モントゥリオールの数奇な人生
1859年の潜水艇―天才発明家モントゥリオールの数奇な人生1859年の潜水艇―天才発明家モントゥリオールの数奇な人生
(2005/09)
マシュー スチュワート

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評価:☆☆☆


 現代の潜水艦に至るまでの技術の系譜を辿れば様々な過去があるだろうが、直系の先祖とでもいうべき潜水艇こそ、本書に描かれる1859年の潜水艇だという。当時ライバル発明家達が作り上げたものといえば、釣鐘を逆さにしたようなものであったり、一度水面下に潜れば再び浮上できるかどうかも怪しいものだった。それに対し、この潜水艇は高い技術とそれに劣らぬ安全性を示したのである。

 奇才・モントゥリオールが発明した潜水艇は時代の遥か先を行っていた。例えば船体が二重構造になっていることが挙げられる。これにより、乗組員が中に入り込むべき内殻は圧力に強い球形をとり、外殻は水中を進みやすい流線型にすることができたのだ。

 何がモントゥリオールを潜水艇の開発に導いたのか。それは、水中に潜ってサンゴを採る潜水夫達の仕事を安全なものにしたい、というものであり、純粋科学のためだった。

 なぜモントゥリオールはこのような目的を抱くようになったのか。それを知らしめるために、読者は1800年代のスペインに誘われる。そこは王政と改革派が繰り広げる権力闘争の最中であり、安定の見込めない社会。モントゥリオールの才能が花開くまでの個人史と社会史を丁寧に追いかけることで潜水艇の誕生を上手く書けていると思う。


 ただ、どうにも文章が回りくどくいのが欠点。それがなければもっと評価が高くなっていただけに残念である。
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技術 | 2008/10/08(水) 23:29 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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567冊目 空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか
空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)
(2000/12)
ジョン クラカワー

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評価:☆☆☆☆


 クラカワーの本はこれが3冊目。最初に読んだのは『信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか』で、明晰な論理で宗教を語りながらも突き放すわけでもない絶妙な距離感に惹かれたのを覚えている。

 その著者は、山登りを人生の一部としており、難所を単独登攀するなどその世界では知られた人物。だが、それも過去の話。今ではアウトドア誌『アウトドア』に記事を寄せている作家となり、山登りは趣味の世界に押しやられていた。エヴェレスト登山の話が舞い込むまでは。

 1996年、観光登山グループに混じってエヴェレスト頂上を制し、その模様を記事にする。それを目的に、著者は熟練の山岳ガイド、ロブ・ホール率いる遠征隊に参加する。同時期、日本人女性の難波康子らを含むスコット・フィッシャー隊、台湾隊、南アフリカ隊などがやはりエヴェレストを窺っていた。

 5月10日、クラカワーや難波らは標高8,848メートルのエヴェレスト頂上に到達する。天候に恵まれ、頂上を目前に控えるヒラリー・ステップは大渋滞だった。この渋滞が、多くの人々の生死を分けることになる。わずか数時間後、エヴェレストを嵐が襲うのだ。結果、難波康子を含む12名が帰らぬ人となった。

 幸運にも生還したクラカワーが、エヴェレスト遭難の模様を克明に記しているのが本書である。

 酸素が極めて薄い遥か高みを目指すことの苦難は読むだけで恐ろしいほどだ。低酸素の影響で頭脳は働かなくなり、運動力は落ちる。それを回避するために酸素ボンベを背負っていけば、酸素が切れたが最後、一気にダメージが襲い掛かる。8,000メートルの彼方では、僅かな、本当に僅かな差が生と死を冷厳に分けてしまう。パーティーを悲劇が襲うところは将に圧巻である。

 当事者にしか書けない、臨場感溢れた文章で、ノンフィクションながら一気に読ませる。山岳ものに興味がある方はぜひ手に取っておくべきだろう。なにせ、山岳ものそのものにはさして興味のない私ですら内容に引き込まれたから。


 それにしても、原題の”Into Thin Air”を『空へ』と訳したのは天才的。文章も翻訳であることを全く感じさせないほど自然でなじみやすかった。著者の腕に加え、こうした優れた訳者についても特記しておきたい。
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ノンフィクション | 2008/10/06(月) 23:56 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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566冊目 世の中意外に科学的
世の中意外に科学的 (集英社文庫 さ 45-1)世の中意外に科学的 (集英社文庫 さ 45-1)
(2007/10)
櫻井 よしこ

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評価:☆☆☆


 元キャスターの櫻井よしこが切り込む科学の世界。身近な科学、とりわけ医療分野について紹介している。最終章ではノーベル物理学賞を受賞した小柴教授と理科教育についての対話がもたれており、どれも興味深いものとなっている。

 著者はかつて薬害エイズ事件において精力的な活動をしていた(著書に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』などがある)通り、医療の世界にかなりの興味を持っている。また、保守系の論客として活躍していることでも知られる。この二つが合わされば、ゆとり教育批判、とりわけ理科教育への提言が行われることになるのは当然か。

 私自身、理科教育は極めて重要と考えているので、彼女の提言には頷かされることが多かった。

 一部で詰め込み教育を非難する向きもあるようだが、それは筋が違うと思う。理科の深い知識を得るためには事前にもう分かりきっていることを把握する必要がある。文章を読む前に文字を理解できている必要があるのと同じように。最低限の知識を詰め込むことは必要不可欠である。

 そして、理科系の学問が社会にでても役に立たないなどという嘆きも間違っている。現代文明を支えているのは理科系の知識であり、技術なのだ。だから、学校において理科系学問への興味を引くような試みはもっとあっても良いと思う。残念なことに、多くの小学校では教師の多くが学生時代に理科系科目が苦手だった文系出身者に占められている。自分が嫌いなものを、生徒に楽しいと思わせることはないのだから、これは改めて欲しい。この点は本書でも指摘されているので、私としても無条件に賛成したい。

 本書ではそれ以外、政治的なことには触れられていないので、安心して読めるのも魅力。
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ノンフィクション | 2008/10/04(土) 23:52 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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565冊目 イラク自衛隊「戦闘記」
イラク自衛隊「戦闘記」イラク自衛隊「戦闘記」
(2007/03/15)
佐藤 正久

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評価:☆☆☆☆


 イラクの保有する大量破壊兵器を除く。それを目的に、アメリカはイラクへ侵略した。が、イラクが敗れた後、どれほど熱心に大量破壊兵器を捜しても、そのようなものは見つからなかった。フセインは大量破壊兵器など持っていなかったのである。

 大義なく始まった戦争であり、それに引き続く占領ではある。しかし、今更フセインを生き返らせて独裁権力を握らせて全てを元に戻すなどできない。やってしまったからには、破壊されたイラクの復旧に力を尽くさなければならない。それはイラク戦争が始まった際にアメリカを支持した日本も必然的に付き合う必要があるプロセスだ。

 イラク復興を担った日本の組織は、自衛隊であった。期待される役割を考えれば当然のことだ。そして、誰もが知る通り、自衛隊はただの一人も犠牲者を出すことも無くイラクを後にしたのである。本書はイラク先遣隊長で、ヒゲで知られる佐藤正久が記したイラクでの記録である。

 本書を読めば、なぜ自衛隊が一人も喪うことなく帰還できたか、その理由が実によく分かる。それはまた、なぜアメリカがかくも沢山の犠牲者を出してしまっているかを説明する理由にもなっている。

 では、なにが日本の犠牲を防いだのか。客観情勢として一番大きいのは、派遣された地域の問題だ。権力を独占していたスンニ派は既得権益を奪われて息巻いたが、多数派だが権力には遠かったシーア派の支配地域は占領した側への反発が少なかったのは間違いない。

 だが、それだけでは全てを説明することはできない。自衛隊が払った努力の数々は、実に目を見張るものであった。

 詳細は是非本書に当たって欲しいが、郷に入りては郷に従えを地で行き、地域社会に溶け込むことで反発を抑える方法は実に優れたものだと思う。ヒゲを生やすことに始まり、食事や風俗を相手が喜ぶものに合わせる。これによってどれだけ味方ができたかは、恐らく想像を絶するものだろう。派遣された自衛隊の人々がどれほど気を遣い、涙ぐましい努力を払ったか、知っておいて損はない。

 その一方で、歪な派遣形態も明らかになる。主に武器使用のシーンである。これについては、今回の派遣で一発も銃弾を放つことなく帰還できたから良し、とするわけにはいくまい。期待される役割に相応しい装備と武器使用について、もっと真剣に考える必要がある。それが自衛隊を派遣させる側の義務だろう。自衛隊を派遣するにしろ派遣を禁止するにしろ、法整備は絶対に必要だと思う。
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ノンフィクション | 2008/10/03(金) 22:02 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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564冊目 日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか
日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか
(2004/06/29)
上田 次郎

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評価:☆☆☆☆


 本書は今や世界を代表する物理学者で、ノーベル賞に最も近いと噂される日本科学技術大学の上田教授が、どのようにして現在の地位を築き上げたかを明らかにしている。確かな識見、深い学識に裏付けられた上田教授の方法論を開示して頂けるのはありがたい限り。その期待に違わず、ベストを尽くすとはどのようなことなのかが良く分かるようになっている。

 上田教授は、食事の際も、片思いの時も、エロ本を拾うようなことであっても、必ずベストを尽くしている。詳細は本書に当たって欲しい。真面目も行き過ぎてしまえば笑いになってしまうという不思議な現象を目の当たりにすることになるだろう。

 と、紹介してきたわけだが、勿論本書はTRICKに出てくる狂言回し、上田次郎が作中で著書として紹介していた本である。物理学者が自称超能力者のウソを暴くのに見事に失敗してきた歴史を活かし、上田教授もことあるごとにウソに騙される。事件を解決に導くのは貧乳で貧乏な三流マジシャン、山田奈緒子。この手のトリックを見破るのに、マジシャン達が大活躍してきたことを考えると配役が実に見事である。

 作中の上田教授のキャラクター、尊大で自信に溢れた態度がそのまま活字になっているようで、TRICKを見た方ならかなり楽しめるのではないだろうか。
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未分類 | 2008/10/01(水) 22:59 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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