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(2007/01)
日垣 隆

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評価:☆☆☆☆


 日垣 隆さんの本を読むと、いつも世の中には不条理がまかり通っていると思わされる。本書でも、政治、司法、行政すべての分野の不条理が明らかにされている。

 マスコミが”公共”を盾にどれだけ出鱈目をやっているか。部活とは何か。年賀状は必要か。アメリカにばかり優遇措置をとる実態を知っているか。

 相変わらず著者は怒っている。その怒りを、感情的に為らずに表現するのが著者の真骨頂だ。

 一番おぞましかったのは、殺人者にばかりやさしい今の日本の姿だ。被害者は治療費は勿論、血痕の存在有無を確かめるルミノール液散布の後始末の費用さえ払われない一方で、加害者は一切の費用負担を免れてのうのうと暮らすこの偽善。あきれ返るばかりだ。

 ただ、本書は時事ネタを扱った、他所での連載を基にしていることもあり、あまり目新しさは感じられない。そこが残念でならない。一回分のボリュームも少なかったらしく、深くつっこんでの話はできていないので、著者の真価を確かめたい方は別の本を読んだ方が良いかも知れない。逆に、広く浅く日本の問題点を知ろうと言う方には最適なのではないか。 



ノンフィクション | 2008/06/16(月) 23:57 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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