![]() | 放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫) (2003/01) 茅田 砂胡 商品詳細を見る |
評価:☆☆☆
今にも刺客の手にかかろうとしていた男は、奇妙な人物に命を救われる。
奇妙というのは、年端もいかない少女なのに剣の扱いに長け、人間離れした運動能力を持ちながら、地理や国際情勢といった常識すらない。それどころか、自分がどこに居るのかも分かっていない始末。おまけに自分は男だと言い張るのだ。
行く当ての無い少女は、男についていくことになる。
この男の名は、ウォル・グリーク・ロウ・デルフィン。その正体はデルフィニアの国王である(序盤で明らかになるのではあるが、念のため白黒反転で)。刺客に命を狙われていた理由もこの正体にある。
ウォルは艱難辛苦を乗り越えていくことができるのか。そして謎の少女の正体は。
と、盛り上げようとするのだけれども一巻だとどうにもキリが良いところで終わっているわけではないのでなんとも物足りなさが残る。四巻で一区切りらしいので、本来ならそこまで読んでから評価をするのが適切かもしれない。
ただ、どうにも作られた世界っぽさが出てしまっているのはマイナス。ウォルを取り巻く情勢もご都合主義的設定が散見されてしまう。キャラ造形ははっきりしているのだけれども終盤で出てくるおっさん以外にはあまり魅力を感じられない。
後書きで絶賛されているが、そこまでの高い評価はできかねる。
まあ、後書きは絶賛するためにあるものだが。
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