![]() | くたばれ健康法 (1961/07) アラン・グリーン 商品詳細を見る |
評価:☆☆☆☆
一代にしてアメリカに健康帝国を作り上げた男が、その栄華の完成として作り上げた孤島のホテルで落成記念中に、4階の自室で殺害された。男を殺した弾丸は、不思議なことにパジャマには穴を開けることなく男の心臓にめり込み、見事目的を果たしたのだった。
ところが、殺害現場の部屋には鍵がかかっており、部屋の下にはプールがある。つまり、犯人は男を殺した後で部屋に入り込み、パジャマを着せてから施錠して立ち去ったことになる。なぜそんな面倒くさいことをしたのか。
利害関係者ということであれば親族を含めてホテルに居る者全員がそうであるし、動機がある者といわれればやはり全員が当てはまってしまう。
そこに居たのは男の一族に民主党と共和党の議員、ジャーナリスト達といった人々である。で、彼らがどいつもこいつも警察の調べに対してウソをつくわけです。
そんな感じのユーモア小説で、犯人を捜しながらついつい笑いを引き起こされてしまうのは見事。ただ、笑いの質はアメリカ的で、それを受け入れられるかどうかは分かれ目だと思う。私としては民主党と共和党の議員同士が争う様や、健康帝国という病弊について皮肉な書き方が面白かった。また、ユーモアに加えて推理小説としても楽しめる点は高く評価したい。
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