![]() | 脳のシワ (新潮文庫) (2006/07) 養老 孟司 商品詳細を見る |
評価:☆☆☆☆
脳の話が流行った結果、すっかり時の人となった養老さんのエッセイ。個人的には『バカの壁』のように目新しい話が無い本より、本書のように著者の感性がほとばしる方が好きだ。
いつも周りに昆虫や魚などの生物がいた少年時代、まだ幼い頃に亡くなった父親の話、タバコを辞めない理由と、身近な話が続くと思いきや、唐突に内臓の話になるあたりの突飛さが面白い。つまるところ、エッセイの面白さは意外な結びつきにあるわけで、楽しく読むことができた。
東大で教授にまでなっていながら功利主義だとか実利主義とは無縁の養老さんのことだから、体内にも無駄があることを嬉しそうに語っているところなんかは、忙しい生活にあってほっとさせられる。
疲れた時に肩の力を抜いて読むのが良さそうな一冊。
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