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414冊目 ユーモアのレッスン
ユーモアのレッスンユーモアのレッスン
(2003/06/24)
外山 滋比古

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評価:☆☆


 兎に角、第一章のユーモア問答がダメ。ひたすらダメ。このダメな章が最初にあるというそれだけの理由で放り投げた読者が3割はいると思う。

 いや、只のユーモア解説なのだが、古来笑いを解説するという行為が面白かった例がない。そして、残念なことにユーモアがどのようなものかという解説に成功したからといって、ユーモアを使いこなせるわけではないということだ。それは投資の本を読む人の殆どが貧乏人であることや、モテる秘密について読む人が非モテであることからも分かるだろう。

 解説が終わってユーモア紹介になるとようやく面白くなる。といっても、ユーモアなのかジョークなのか、垣根は曖昧だ。つまるところ、『世界の日本人ジョーク集』とか『世界の紛争地ジョーク集』のようなものである。

 で、比べると余計な贅肉が付いている分こちらの評価が下がるのは仕方があるまい。

 また、随所で教養をひけらかすような表現があり、面白くない。他人を莫迦にするのは楽しいけれど、他人から莫迦にされるのは面白くないのは当然だろう。それはたとえばこんな表記から感じられてしまう。知っていることで面白さが増えるものの例として、

  花のるす悠然としてシラミを見

がある。”悠然として”がキーワードで、すぐに陶淵明の有名な詩句「悠然として南山を見る」が頭に浮かばないようでは、この句を楽しむ資格がない。庶民といえども、それくらいの教養はある。
P.212より


 ねえよ。悪かったな。

 昔の日本人のユーモアを紹介しているわけだけど、そんな昔の人々の知識というか常識についていけないのは当然で、そうなると解説が必要になる。

 笑いは他の感情と同じく文脈に依存する。しかし、他の感情と違って短いセンテンスでも威力を発揮するからこそジョーク集は面白いのだ。ジョークの解説を読んで笑うようなヤツがいるわけがないので、それが更に本書の魅力を減じることになる。

 2章の前半だけ読めば楽しめるので、立ち読みでそこだけ読む分には良いと思う。
未分類 | 2007/11/17(土) 23:58 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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