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374冊目 ハプスブルクをつくった男
ハプスブルクをつくった男 (講談社現代新書) ハプスブルクをつくった男 (講談社現代新書)
菊池 良生 (2004/08/10)
講談社
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評価:☆☆☆


 本書の主人公たるルドルフ4世の名を知っている人がどれほどいるだろうか。このほとんど無名の、若干25で夭逝した人物を知らないのは無理もない。統治の期間は10年に満たず、神聖ローマ帝国の帝位に登り詰めたわけでもない。しかし、彼こそがハプスブルク家を、皇帝を輩出する名家へと飛躍させた立役者なのだ。

 生き急いだかのように、次々とハプスブルク家の盛名を高めるための布石を打ち、その成果を見届けることなく世を去らざるを得なかったルドルフ4世。ではルドルフ4世は何を成し遂げたのか。その成果を解説しているのが本書。

 ルドルフ4世の足跡を追うことで、なぜオーストリアがハンガリーと結びつきを強めることになったのか、神聖ローマ皇帝の帝位をほぼ独占することになった経緯は何なのか。ハプスブルク家の歩む道を決定付けた個性豊かな人物の実像に迫っている。

 このように世間に広く知られているわけではない人物の功績を明らかにしている功績は大きいと思う。問題は、話が時系列的にまとめられていないことや要点がまとめられていないため、ともすれば退屈な記述になってしまっていること。『傭兵の二千年史』では多くの地域に跨る、長時間の話を述べていたので良かったのかもしれないが、一人の人物についてまとめるというのであれば違った手法が必要だったように思われてならない。それを差し置いても、ハプスブルクに興味があるなら読んで損はないと思う。
その他歴史 | 2007/09/04(火) 22:43 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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