![]() | 戦国時代の大誤解 (PHP新書 446) 鈴木 眞哉 (2007/02) PHP研究所 この商品の詳細を見る |
評価:☆☆☆☆
いつもコメントを寄せてくださるオジオンさんの「幻想工房」雑記帳で紹介されていて(紹介文はこちら)、非常に平易な文章で読みやすく論旨が明快、と歴史初心者には文句なしにオススメできるとあることからこれは私でも大丈夫だろうと思って手に取った。
しかし、普通とは違う意味で誤解が解けなかった。なにせ、私には誤解するほどの知識がなかったのである。というのは、本書は時代劇などで見られるシーンが実は誤解だらけであることを示しているのだが、テレビをほぼ完全に見ない私にとっては時代劇で見られる誤解を解説されても判らないのである。
本書が取り扱っているのは、実際の姿と多くの人の持つイメージが大きく食い違う歴史上の人物や、時代背景、合戦の姿などである。
たとえば、時代劇の合戦シーンは製作側の力が入れられていることがわかるもので、両軍が日本刀を振り回しての大白兵戦が繰り広げられる。しかし、記録を見ると刀剣類による死傷者は微々たる物であるという。また、騎馬武者が槍を構えて勇ましく突撃するシーンもウソで、合戦前には馬から下りて徒歩で戦うという。
そんな目から鱗の話題がいくつもあった。なぜ西欧の槍騎兵のような存在が居なかったのか。その理由まで解説されているので、本書を読んでしまえば合戦シーンのイメージに大きな修正が必須となることがわかるだろう。常識をひっくり返される面白さが確かにある。
意外な話が沢山取り上げられているので読んでいて飽きることがない。オジオンさんの指摘されるとおり、初学者でもとっつきやすい本だと思う。ただ、話題が話題だけに時代劇を見ない方にはちょっとマニアックな話が多いように思われるかもしれない。
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